見出し画像

〜佐野創太さんのインタビュー&ライティングノウハウをコンテンツ化していこう!プロジェクト Vol.2-2

様々なメディアの編集長として活躍されている、佐野創太さん。現在、「最高の会社の辞め方」・退職学プロジェクト」の発起人・編集長、
「社員シェアリング、副業紹介プラットフォーム『Tonashiba』」編集長、その他多くのメディアで編集長として活躍されているだけでなく、ケースによっては編集長を超えて幅広く活躍されています!
佐野さんは、なぜ、編集者として多くのメディアからひっぱりだこなのか。
なぜ、編集というお仕事をしていて、どんな意義を感じ、どんなノウハウを持っているのか。
インタビューを通して、佐野さんの人物像にせまりながら、佐野さんの持つインタビュー&ライティングのノウハウを明らかにしていきます。

*インタビュアー 弘(石丸弘) 伊原(伊原あつこ)

*Vol-2-1 「インタビューしたけれど、どの内容も大切に感じて、記事にするときにどこを削ったら良いかわからない。」https://note.com/atsuko_ihara/n/n977ce671d7d4

佐野創太流〜ライティングの鍛え方!


佐野:ある程度型はあります。
起承転結的に書く人もいるし。

僕は最初に笑いを取りたいタイプ
笑わせてから大事なことを言うと人は入りやすい!

構えなくなるんです。ほっとなって、でもですねとなると、そのギャップでグッと集中できるんで、それからめっちゃ大事なことを伝える。


パクる技術も大事です。
世の中に良い記事はたくさんあります。
それを見ながら、自分の好きなスタイルを見つけるといいです。

文の形式や順序に著作権はないですから。
起床転結をまねしたからといって、訴えられることはない。

インスパイアーされたとか、オマージュですと言えば良い笑

言い方が9割!

好きな人の記事というのはいつも読んでいるので、自分の中のその型はたまっているので、自分の中にあるもので勝負した方がいい。

得意で勝負した方が絶対に早い!

それが鍛え方!

嫌いな人の文章からも学べる!

佐野:慣れてきたら、好きな人とは真逆な人、嫌いな人の文章からも学べます!

伊原:嫌いな人の文章からも?

佐野:好きと嫌いはほとんど一緒なので、嫌いな文章は目についている。
だから、自分の中にあるんです。使いこなせるんですよ。

あの人大嫌い!って言っているのに、その人のことめっちゃ知ってるってことあるよね。
それって、好きってことなんじゃないの?

アンチの人のことってすごく調べるんですよ。たたく相手のこと。
なんなら、ファンの人のことより知ってるんですよ。
あのとき、こんなこと言いましたよね。一貫性がないんですけど!とか。
よく調べてる!

苦手だなと思っている人の文章も実はストックされている可能性があるので、応用編ではなるけれど、自分の文章を鍛えたいなと思ったときには、
「なんだこの人」みたいに感じる人の文章を読んでみると、意外と勉強になるんですよ。

そうやって、だんだん違う文章を使いこなせるようになってくる!

伊原:確かに応用編ですね。バリュエーションを持っておくための。

佐野:僕はアメブロのママタレみたいな人の文章が苦手。
ギャル語使うな!変なところでスタンプ使うな!って、思うけど、

でも、今みたいに特徴を捉えているんですよ。
伊原:確かに特徴捉えてますね。

佐野さんが書いた文章を読んでみたいです。

石丸:eumoの記事は佐野さんが書いてる。
https://note.com/eumo

佐野:ミュージシャンへのインタビュー記事はこれ

文体はどうする?

伊原:佐野さんが好きなライターはどんな人ですか?

佐野:山本一郎さん
家族系、夫婦系のエッセイが大好きです。
読みにくいんだけど、山本さんがしゃべってる感じがする。顔が見える文章。2行くらい読めば、山本さんが書いてるってわかる。じんわりあったかい。

伊原:2行読んだだけでわかっちゃうくらい読み込んでるんですね!


佐野:まじめなところでは、土井映司さんが好き。
ビジネスブックマラソンというメルマガの編集長です。
ものすごい戦略家、全部設計してメルマガ書いてるでしょって思う。

この人なんでこういう文章書くんだろう?と思った時に、
その人の持っているお客さんがすごく影響してくるんですよね。

山本さんの夫婦系の場合、40代50代が9割なんですよ。
そういう人がどういう世代にあるかというと、ロスジェネ世代。

就職氷河期で大変だった時代。
家族が持てなかったとか、仕事が非正規で不安定だった人たちがめちゃくちゃ多い時代。
そういう人たちに夫婦のネタを書く時は、ラブレターみたいな文章じゃないんですよね。

もうちょっとひねくれている方が嬉しいんですよ。山本さんも捻くれているので笑

読者の世代を考えると、文体とか出てくるよね。

土井映司さんは、中小企業の社長さんとか、個人事業主、著者さんが多い。
自分の旗をたてて、生きよう!いかに自分をコンテンツ化しようという発想を持っている人がお客さんに多い。

時代の中で今こういうところが求められていますよ。というマーケティング的な発想で書いていることが多い。

気になった文体を書く人のお客さんってどんな人なんだろう?
この文章に響くひとって、どんな人なんだろう。
ということを考えるのが人間観察。

伊原:文体をどういう風にするかは悩みました。
読む人がどういう人かを考えれば、自然に決まってきそうですね。
一方で、話し手のありのままの状態を伝えることで、その場の楽しさだとか、エネルギーも伝わるような気がします。

佐野:伊原さんの場合は、情報だけを伝えたいわけでないと思うので、
石丸さんや僕の人柄ととかをいかに伝えられるかみたいなところを考えていらっしゃると思うので、

そういう場合は、一人一人の発言は短い方がいいかもしれない。
人柄が出やすいんで。

長すぎると、説明になっちゃうので、情報量は増えるんだけど、
その場のエネルギーとかはちょっと減るんですよ。

そういう文章だったら、CR25がうまいです。
話してが好きになるインタビューなんです。

あれはとても勉強になります。

LINEとか、インスタっぽいな。あの雰囲気があります。

*Vol2-3「はずれ値こそが自分の中の最高!」に続く
https://note.com/atsuko_ihara/n/neee0e1a563a4