インタビュー&ライティングでどんなことに困ってる?
佐野創太さんのインタビュー&ライティングノウハウをコンテンツ化していこうプロジェクトVol.1-1
様々なメディアの編集長として活躍されている、佐野創太さん。現在、「最高の会社の辞め方」・退職学プロジェクト」の発起人・編集長、
「社員シェアリング、副業紹介プラットフォーム『Tonashiba』」編集長、その他多くのメディアで編集長として活躍されているだけでなく、ケースによっては編集長を超えて幅広く活躍されています!
*佐野創太さんのプロフィールはこちら↓
佐野さんは、なぜ、編集者として多くのメディアからひっぱりだこなのか。
なぜ、編集というお仕事をしていて、どんな意義を感じ、どんなノウハウを持っているのか。
インタビューを通して、佐野さんの人物像にせまりながら、佐野さんの持つインタビュー&ライティングのノウハウを明らかにしていきます。
*インタビュアー:弘(石丸弘)、伊原(伊原あつこ)
プロジェクトのはじまりはじまり^ ^
弘:まずは、佐野さんのインタビュー&ライティングノウハウをコンテンツにしていこう!というプロジェクトのゴールイメージを描いてみると良さそう!
「インタビューする力」、それを「読み手に合わせて編集していく力」の2つが佐野さんの強みだと思うんですけど、それを誰かにインタビューされながら、記事化もしつつ、メディアなのか、電子書籍なのか、まとまった講座なのか、アウトプットになっていくといいよな。
プロジェクトで必要な人にはギフトするというのと、併設してもいいかなというのが、今思っているイメージ。
佐野:(自分のインタビュー&ライティングのスキルを)どういう人が欲してくれているか、これからわかっていくという感じです。
必要としてくれている人に質問して頂きながら進めていけそうです。
インタビュー&ライティングでどんなことに困ってる?
佐野:伊原さんがインタビューで、困っていることはどんなこと?
伊原:目的があってインタビューしているのに途中から自分の興味で聞いてしまう。自分としては満足度がとても高いんですが。
インタビューを後日聞き直すと、とってもいいお話をしてくれているので、ここもうちょっと深く聞けば良かったのにもったいないと思うことも。
そして、せっかく素敵なお話をお聞きしたので、記事にしてみたいと思うんです。価値あるお話を伝わるように伝えたい!必要な方に届けたい!
そのためのコツを知りたいです。
佐野:インタビューはそのときの感動が100だとしたら、実際に伝えるときにだいぶ減っている感じがしますね〜。
その場にいてくれ〜!みたいな。
だから、その場にいるようにするというのも一つの手です!
例えばツイキャス。インタビューしている様子を視聴さんが見られるので満足度が高い。
伊原:それはライブ配信ですか?
佐野:ライブ配信です。Facebookライブとか最近いろいろありますが、あれのツイッター版。あれやると公開インタビューみたいになって、とにかく熱が伝わる。
熱を伝えるというのはその場にいないと正直無理なので。だからその場にいてもらう。
それこそ、オンライン動画にしちゃうとか。そんなのもぜんぜんありです。
伊原:なるほど〜。
佐野:それから、自分の興味でば〜っと聞いちゃうみたいな話がありましたが、これ僕強みだと思っていて。
「のちのち新聞に綺麗にまとめる」みたいに、テーマがガチガチに決まっているケースでは、確かに感動しちゃって自分の聞きたいこと中心に聞くとあまり良くないかもしれないんだけど、
話し手の人からすると、興味を持って聞いてもらえるのが一番嬉しいんですよね。
多分、伊原さんのインタビュー、めちゃくちゃいい空気だと思うんですよ。
だから、そこを冷静になろうとかあんまりしない方がいいなじゃないかと思います。
なので、その場はその場として感動します!
それで、一応インタビューの目的があると思うので、60分インタビューがあるとしたら、最初の方で「恐らく最初の40分くらいは聞き入ってしまって、どんどん違う話になってしまうかもしれません。」といっておいて、「後半の10分〜20分くらいで本題に戻ると思います。」と宣言しておけば、話し手の人も「それでいいんだな」と思えるので、それでだいぶカバーできるかな。
むしろ聞き手の人が、話し手の話に興味を持つのが一番インタビュアーとして難しいというか大変というか。それができている時点でもういいんじゃないすかと僕は思ってます。
記事にまとめるときに大切な3つのコツ
佐野:まとめるときには、3つのコツがあります。
・テーマに沿って書く
・読者の興味に沿って書く
・話し手の興味の強さによって書く
ですので、自分の興味のまま聞いている40分は下手したら文字起こししなくて良くて、
テーマに沿って聞けているその20分〜15分のところで、
・テーマに沿っているところのメモ、
・読者の人が聞きたいであろうメモ
・話し手の人が熱をもって話しているであろうメモ
この3つくらいを分けてメモしておき、なんとなく覚えていればいいです。
具体的には3色のボールペンを持っておいて、やっておけばいいだけなんです。実は。
この人めっちゃテンションあがっているなと思ったら赤、
テーマに沿ってるなら青、
読者の人この話好きそうだったら緑、
そんな風に色分けしてメモをしておくと、
文字起こしもゼロからしなくていいんですよね。
そんな感じのことをすると、インタビュアーの良さをそのまま残しつつ、記事ができるんじゃないかと思います。
インタビュアーらしさに寄せすぎちゃうと、伊原さんの良さがなくなっちゃうので、まずは伊原さんのままでその強みをどう活かすかを考えた方が、いいインタビューというか、伊原さんができるすごくいいインタビューができそうな感じがします。
伊原:インタビュアーの強みを活かすインタビュー!っていいですね。
弘:これを記事にしてもらいつつ、僕らだけでなく、この辺に興味ある人にちょいちょい来てもらって、困ったこと言ってもらったら、佐野さんの引き出しからどんどん出てくるね〜!
一つは個性を活かすインタビューなんじゃないかな。
インタビューしてライティングしたいと言っている人たちに、それぞれ、そのまままとめてもらったらいいし、
伊原さんは、これから先のインタビューで、今の佐野さんからのアドバイスを活かした結果どうだったかしゃべってもらったら、そこでまた何か出てくるだろうし。
うまくいったらいったで、「これは再現性があるね!」みたいな話になるし。
伊原:すごい!すでに今この時間が講座になってると感じます!
弘:ということに今気が付いた。
今の時代に、聞き手がいる意味!
佐野:今、記事にするだけだったら、一人でも書いていいじゃないですか。note書けるし。だから、聞き手がいる意味は大事ですよね。
なんか、この人と話してるから出てくる内容だよね、みたいのじゃないと意味がない。
例えば、伊原さんと話すとその人の中の優しい気持ちが出てくる。とか。
チャンネルみたいな感じで、僕と話すと本音が出やすいとか。
石丸さんと話すと未来の話がしやすいとか、そういうのあると思うんですよね。
それを出さないと、インタビュアーの存在の意味がないんですよ。
テーマを忘れてしまうほどの興味を持つというのは、話し手の人がすごく、出せるものがあるはずなんですよ。
そこまで話し手に興味を持てたら、話し手さんと仲良くなると思うんですよね。
仲良くなったら、インタビュー原稿を叩きで作ったあとに、話し手と一緒に記事をつくるというのもありです!
なんとなく、暗黙のルールみたいな感じで、話し手の人とは一緒につくらない。みたいなのはあるんですけど、
いや、別にいいんじゃない?って思うんですよね。
だって、聞き手もいいものをつくりたい、話し手もいいものをつくりたい、って一致しているからインタビューが成立していると思うので。
実際、顧問編集といって、経営者の方の発信を手伝うような編集者さんとかはそういう形でやったりするんですよね。
僕もそういうの時々やるんですけど。
そういうときには、一緒に赤入れしまくりますもんね。
*Vol-1-2に続く。https://note.com/atsuko_ihara/n/n06806ef96d2e
●こんなインタビュアーは嫌だ
●自分の得意なインタビュー領域を見つける!
●話が苦手な人の方が、聞き手としてはうまい!