我が家のイギリス旅行記#08 第3日 後編 Fortnum&Masonとバービカンの夜
2024年の夏休み、家族で出かけたイギリス旅行の思い出をここに記す。
2024年8月22日(木) くもり一時小雨
8時 16℃ 27.8km/h, S /15時 19℃ 27.8km/h, SW /22時 19℃ 25.9km/h, SW
日の出5:59-日の入り20:08
Westminster Arms
ロンドン観光2日目も朝から大英博物館、ウェストミンスター寺院と精力的にめぐり、疲労がたまってきた。
寺院を出たところでパブを見つけたので飛び込み、休憩とする。
窓側に空いていた席を確保。
ちょうど16時になったところだが特段おなかがすいたわけでもなく、飲み物でノドを潤すのみとした。
私はビール、あとの2人はソフトドリンク。
パブはアルコールがメインであるものの、ソフトドリンクもひととおり揃っているのが当たり前である、ということを徐々に学習している。
20分あまりの休憩でリフレッシュしたので、Piccadilly Circusに向かう。
ホテルで休んでいる長男がそろそろ復活しているかもしれないのでLINEで「このあとデパートでおみやげを物色する」と連絡、再合流を打診しておく。
Westminster Arms 店舗情報
https://www.westminsterarms.co.uk/
9 & 10 Storey's Gate, London
Monday 12:00-22:00(food -18:00)
Tuesday - Thursday 12:00-23:00(food -18:00)
Friday 12:00-22:00(food -18:00)
Saturday 12:00-18:00(food -17:00)
Sunday Closed
Shepherd Neame Pub
Westminster Stn / Parliament Squareバス停から、昨日と同じ#453のバス。
15分ほど乗ってRegent Sreet バス停で下車。
Fortnum & Mason
Piccadilly Circusはたいそう賑わっていた。
エロスの像を間近で見ようと近づこうとしたら、家族に止められた。
次男を今すぐトイレに行かせてくれ、とのこと。
ロンドンの町なかで公衆トイレはそう簡単に見つけられない、と聞いていた。
地下鉄の駅にもトイレはあまりないらしい。
仮にPiccadilly Cirsus駅にトイレがあったとしても常識的に改札口の中だろうし、外国語で「トイレだけ使わせてくれ」とすんなり伝えるのは簡単ではないと思った。
なのでFortnum & Masonをめざし、Piccadilly Circusから300mを速足で歩いた。
トイレはどこにある
日本ではすっかり衰退した「デパート」だが、ロンドンにはたくさん残っているようだ。
おみやげも買っておきたかったこともあるが、観光の一環としてロンドンのデパートを訪れてみたかった。
それがFortnum & Mason だった。
しかし、今はまずトイレに行かなければならない。
予想したとおり、そう簡単にはトイレにたどり着けなかった。
グラウンドフロアにはトイレはない。
建物東側に階段とエレベータがありその脇にフロアガイドが掲げてあった。
それによると、3階に男性トイレがあった。
そのエレベータは2階までしかいかないので2階で降り、建物の反対側(西側)まで行き、階段で3階にあがった。
向かって右奥に、きわめてつつましく(トイレはこちら、といった掲示がほとんどない)男性トイレがあった。
名門デパートのトイレはきわめて清潔で、品格を感じた。
おみやげコーナー
最優先の用事が済んだので、あらためて階下のおみやげコーナーに向かう。
このデパートのグラウンドフロアはすべておみやげコーナーだった。
紅茶、ビスケット、チョコレートなどなど、£5.00~£20.00くらいの範囲で、かわいらしいパッケージで包まれたおみやげが勢ぞろいしていた。
職場でばらまくお菓子はホテル近くのTesco Expressで買うとして、例えば上司であったり、親族、隣家であったりに渡すおみやげは、すべてここで購入した。
むしろ多めに買っておいたので、帰国後に自分たちで食べたものもあった。
我が家に残ったお菓子は DARK CHOCOLATE COATED CHOCOLATE PEARL BISCUITS というものだった。このビスケットは素晴らしくうまかった。
買い物が終わり、ホテルに戻ろうとしたところで長男から連絡が来た。
The Parlour
これからホテルを出て、自分も買い物をしたいという。
こっちはもう買い物が終わったのでさっさとホテルに戻りたいところだったが、そこは親子のよしみで待つことにした。
そのかわり次男は先にホテルに帰らせることにした。
これで彼もロンドン初の単独行動を経験できた。
残された夫婦は、1階の The Parlour へ入る。
アイスクリームを食べながら水入らずのひととき。
メニューには「アイスクリームを好きなように組合せてオリジナルサンデーが作れる」というようなことが書いてあった。
しかしながらフレーバーの名前と味が一致せず、どれが良いかいまいちピンとこない。
ちょっと迷っていたら、日本語で「大丈夫ですか?」と声をかけられた。
店のスタッフに日本人の方がいた。
このデパートの品格からするとかなりくだけた感じ(笑)の若い女性だった。
せっかくロンドンまで来たのに日本人と日本語で話すのもどうかと思ったが、こういう場所に日本人スタッフがいるというのはそういうニーズがあるということなのだろう。
とりあえず、アイスクリームが無事注文できた。
出てきたアイスクリームはさすがに旨かった。
FLAT WHITEも旨かった。家族が呑んだ紅茶もよかったそうだ。
ここで飲食する計画はなかったから、まったくの僥倖だった。
Super Sundae
Two Scoops £7.75 Milk Chocolate, Vanilla
+ Sauce £0.50 Double Chocolate SAUCE
Tea Black (Royal Blend) £5.95
Coffee Flat White £5.50
12.5% service charge £2.46
Total £22.16
The Parlour 店舗情報
https://www.fortnumandmason.com/the-parlour-restaurant
1st Floor, Fortnum & Mason, 181 Piccadilly, St. James's, London
Monday – Saturday 10:00-20:00(最終入店18:30/L.O.18:45)
Sunday 11:30-18:00(最終入店17:00/L.O.17:15)
ちょうどアイスクリームを食べ終わったところに長男がやってきた。
再度、グラウンドフロアでお買い物。
待っている間、館内をうろうろしてみた。
建物西側の階段はさっき使用したが、グラウンドフロア部分の意匠がおしゃれだったのにこのとき気づいた。
買い物は30分ほどで終了。
Piccadilly Circus駅からPiccadilly Line、
King's Cross駅でCircle Lineに乗り換え、Barbican駅。
20時前にホテルに戻った。
Barbicanの夜
ホテルで久しぶりに家族4人そろった。
さすがに腹が減ったのでディナーに出かける。
La Bottega Bocca In Cielo
ホテルのすぐ隣にあるイタリアンレストラン La Bottega Bocca In Cielo に入る。
大きめのテーブル席がひとつだけ空いていて、そちらに通していただいた。事前リサーチでの印象どおりのこじゃれた感じの小さなお店だった。
料理も、まんまスパゲティ、とかまんまピザ、とかじゃない。
ビールがMORETTI しかなかったことだけ残念だったけれど、イタリアンレストランなのだから当然か。
とにかく、おいしかった。
いただいたものはこちら。
メニューの写真を撮る余裕はなかったのでレシートベースで。
Gnocchi Sausages and Onions £17.95
Fusilli with roasted auberines £16.95
Calamari £8.95
Sautee Mushrooms £11.50
Calzone £15.50
あとは飲みもの
Moretti £5.95
Sparkling Water £4.50
Coke £3.50
Juice £3.50
Service Charge(13%)£11.48
Total £99.78
せっかくなのでバンクシー
たまたまホテルを取ったBarbicanだけれど、この町には道端にバンクシーが絵を描いたのが残っている。
せっかくなのでそれを観に行く。
Barbican駅前の交差点を東へ。
トンネルの中を3分くらい歩いたところ、道路を挟んで2つの作品が向かい合うように描かれていた。
芸術的センスは持ち合わせていない私にはすごさがわからないけれど、天下のバンクシーである。
心して鑑賞した。
Barbicanをぶらぶらあるく
本日の「公式スケジュール」は以上で終了である。
家族はホテルに帰っていった。
しかし私にはまだやるべきことがある。
限られた時間のなかで辺りをぶらぶらと歩いてみる。
この町を、できるかぎり知っておきたかった。
Farringdon 駅のほうまで行ってみた。
駅前通りでは、いくつかのパブっぽいお店が開いていた。
店と通りとの境界が曖昧で、店の前もお客がたむろして呑んでいる。
店の中の賑わいぶりが外にまで伝わってくるから、これはこれで見ていて楽しい。
歴史的に価値のありそうな Farringdon 駅。
引き返して、スミスフィールド・マーケットを見物。
建物自体が歴史的建造物で、ここも一見の価値がありそうだった。
The Hands and Shears
この町にあるいちばん気になっていたパブを訪ねる。
旅行出発前、GoogleMapを駆使してこの町をリサーチしていると、魅力的なパブがあとからあとから見つかった。
そのなかで最初に「発見」したのがここ The Hands and Shears だった。
最初のチャンスにまず、片づけておく。
21時半をすぎたところで、まだ普通に営業していた。
最初の日に通りがかったときは、店から客があふれてくるほどの賑わいだった。
ただあれは18時半すぎくらいのことで、この時間帯だとだいぶ落ち着ていた。
正面の入口を覗くと、左奥のほうに向かってカウンターが延びているのが見える。
建物の右手側にも別の入口があり、そちらから店内に入る。
そこは小さく仕切られた部屋のようになっていて、テーブル席はあらかた埋まっていた。
通路を進み、反時計回りにまわりこむとさきほどのカウンターの前に出る。
ビールを1パイント買い、壁際のカウンターでそれをちびちびと呑んだ。
ロンドンのパブで呑むビールはどれもややぬるめ、微炭酸で、でも美味しかった。
The Hands and Shears 店舗情報
https://thehandandshears.com/
1 Middle St, Barbican, London
Monday - Friday 12:00-23:00
Saturday & Sunday Closed
食べものの提供はあまりなさそう。
カウンターに「BEERPIG」と書かれた保温ケースがあり、からあげクンのようなもの(豚肉だろうけれど)が入っていた。
あれが旨そうだった。
店の人もつまみ食いしていた。
1時間ほどひとりきりの時間を過ごしてホテルに戻った。
それでもまだ22時すぎ。
明日はヨークに行くから朝が早い。
早めに就寝。
#09に続く
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