我が家のイギリス旅行記#17 オイスターカードとロンドン地下鉄めぐり
2024年の夏休み、家族で出かけたイギリス旅行の思い出をここに記す。
今回は、オイスターカードについてのあれこれ。
オイスターカード
ロンドン観光には、オイスターカードを利用した。
ロンドンの地下鉄、バス等はこれ1枚あればすべて乗れるというチャージ式のICカードで、Suicaと同じようなものだ。
The world is your oyster
名前の由来はわからない。
なぜカキなんだろう?
と思ったらちゃんと解説記事があった。
インターネットはほんとうに便利だ。
記事のリンクを貼っておくけれど、あわせて内容を抜粋し生成AI(Gemini)で要約してもらったものも転記しておく。
The world is your oyster という言葉は知らなかった。
理由がわかったようでけっきょくよくわからない。
オイスターカードなら紙のチケットよりも安い、とか1日の引き去り上限額が決まっている、とかあってなにかと使い勝手が良い。
ただしタッチ決済ができるクレジットカードなら、オイスターカードとまったく同じように使える。
私もそれを持っていたので、じつはオイスターカードは本当は必要なかった。
でも私は、あえてカード購入手数料£7.00を払ってカードを購入した。
理由は、「スーベニア」としてカードが欲しかったからに他ならない。
多少の金額差ならば紙のチケットを買って記念に手元に残したかったのだけれど、紙チケットは異常なほど高額で選択の余地がなかった。
たとえば地下鉄の紙の片道乗車券は初乗りでも£6.70。
オイスターカードなら£2.70だ。
1日£15.5というデイトラベルカードも相当なお値段だった。
オイスターカード発行手数料で£7.00かかるけれど、それでも今回はオイスターカードを利用し、「旅の証し」として手元に残すことにした。
1日あたり引き去り上限額
バスに乗る場合は、オイスターカードだと乗車につき£1.75。
乗車時は前乗りで運転台横のリーダーにタッチする(降車は何もせず降りるだけ)。
決済(乗車時)から1時間以内なら、そのまま次のバスにも乗れる。
バスには1日あたりの引き去り上限額設定があり、3回乗って£5.25消費するとそれ以上は引き去りされることがない。
地下鉄は1乗車につき£2.70と書いたが、もうちょっとだけ複雑だ。
バスと違ってゾーン制になっており、ゾーンをまたぐと運賃が変わる(いわゆる町なか部分はすっぽりと「ゾーン1」に収まっている)。
それと、ピークタイム設定がある。
月曜日から金曜日の6:30~9:30と16:00~19:00はピーク運賃が適用される。
例えば「ゾーン1」内の移動であれば1乗車につき£2.70が基本で、ピーク運賃適用だと£2.80。
ゾーン1~2相互間の移動であれば基本£2.80、ピーク£3.40となる。
地下鉄にも1日あたり引き去り上限額があり、£8.50とのこと。
ロンドン市内観光では地下鉄とバスを上手に組み合わせるのが効率的なのだが、両方組合せたときの1日あたりの引き去り上限額はどうなるのか。
これについては、事前にインターネットで調べるかぎりではよくわからなかった。
バスの上限が£5.25
地下鉄の上限£8.50
合計して£13.75
が、1日の引き去り上限額になるんだろうな・・と考えていた。
滞在中のとある1日。
バス£1.75×3回
地下鉄(ゾーン1内)£2.70×2回
地下鉄(ゾーン1~2またがり) £2.80×1回
これだけ乗った。
それでもオイスターカードの引き去り額は£8.50だった。
実際利用した経験によれば「バス+地下鉄(ゾーン1~2の場合)合計で£8.50」というのが正解のようだ。
これだとトラベルカードと比べて相当お得!ということになる。
オイスターカードのデメリット
しかしながらこのオイスターカードもなかなか使い勝手のよろしくない部分があった。
それはなんといってもチャージ(top-up)、リファンドの手間だ。
とくにリファンドについては
「残額が£10を超えている場合は返金ができない」
「残額が£10未満であっても現金が戻せない販売機がある」
という2つの大きな制約に翻弄されることになる。
我が家の場合、オイスターカードに入れ過ぎたチャージ額をけっきょく取り戻せないままイギリスを去ることになった。
空港に向かう直前(Holborn駅)で販売機で確認したところその時点で£10を超える残額があったため返金ができなかった。
(引き去り上限額のルールが最終日までわからず、利用額を多く見積もってチャージしてしまっていたことも敗因だ)
空港まで移動したことで残額は£6~7になったが、空港にある販売機では現金の払い戻しができなかった(「寄付することもできます」というオファーが表示された)。
Holborn駅で「オイスターカードで紙のチケットを購入する」ということができれば良かったのだが、自分で試した限りではそれはできなかった。
ではどうすれば良かったのか?
答えは簡単で、やっぱりクレジットカードやスマホのタッチ決済がいちばん良いようだ。
ロンドンの地下鉄・バスではタッチ決済が通用するうえ、運賃計算や上限設定等はすべてオイスターカードと同じになる。
チャージや払戻のための余計な気苦労もすべて不要になるので、本来であれば「タッチ決済一択」が正解なのだろう。
今回はどうしても(笑)オイスターカードの現品がほしくてオイスターカードを購入したが、それでも4人の旅行で4人ともそうする必要はなかったかな。。と考えている。
オイスターカードを手に入れるためにひとりあたり£13~14くらいの費用をかけることになってしまったのだから。
ロンドン地下鉄コレクション
旅行中に撮った地下鉄の電車と駅の写真をひとまとめにしておく。
ロンドンの地下鉄駅はどこも魅力的だった。
KING'S CROSS ST.PANCLASS
Piccadilly Line から Circle Line への乗り換えルートは迷路をいくようでおもしろかった。
HOLBORN
ながーいエスカレーターのある駅。
というのはここだけではないけれど。
PUTNEY BRIDGE
クレイヴン・コテージの最寄り駅。
駅舎に、階段に、ホームに惚れた。
BAKER STREET
シャーロックホームズがいる駅。
WESTMINSTER
スターウォーズとかスターツアーズとかの世界。
GLOUCESTER ROAD
古い駅舎が気になっていた。
この駅で降りてじっくり眺めたかったけれど叶わず。
バス車窓から遠目に見られたのがせめてもの救いだった。
FARRINGDON
宿泊先ホテルから歩いて行ける駅。
そして、世界初の地下鉄「メトロポリタン鉄道」の終点駅でもある。
正面には「METROPOLITAN RAILWAY」左右の脇には「FARRINGDON & HIGH HOLBORN STATION」とある。
この駅名は1922年から1936年まで使用されていた。
ということは、この駅舎は90~100年モノということになる。
どちらから見ても惚れ惚れする駅だった。
BARBICAN
良く閉まる駅だった。
お隣りのFarringdon駅まで歩いて10分かからず被害をほとんど受けなかったことが救い。
#18(パブ&ビール編)につづく。