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アメリカ出張(2024年4月)#03 サンフランシスコの乗りものたち

2024年4月のアメリカ出張で乗った/見た、サンフランシスコおよび一部周辺エリア(シリコンバレー・オークランド)の乗りものたち。


BART Bay Area Rapid Transit

サンフランシスコで電車と言えばまずBART。
今回は、SFOサンフランシスコ国際空港からホテル最寄りのPowell(Powell Street)の往復と、PowellからMillbraeの往復で利用した。

San Francisco Municipal Railway

サンフランシスコ市交通局 SFMTA(San Francisco Municipal Transportation Agency)が運営するサンフランシスコ市営鉄道 San Francisco Municipal Railwayは通称「Muni」と呼ばれる。
Muni Metro(ライトレール)、路面電車、ケーブルカー、トロリーバス、バスを運行している。

Muni Metro

事前リサーチで全容がイマイチつかめなかったのがMuni Metroだった。
路面電車という認識だけれど、「Metro」という用語からは地下鉄のイメージも湧くから惑わされる。
しかもWikipediaなど見ると路面電車は別に存在するから余計にややこしい。
利用してようやくわかったが、市街地では地下鉄のように地下を走るが姿かたちは路面電車、という乗り物だった。

サンフランシスコに到着した当日。
ホテルからOracle Parkに行くのにMuni Metroを利用したが、最寄りのPowell駅が地下駅であることがわからず、路面電車の停留所に行ってしまったりした。

マーケットストリートではBARTとの2層構造で地下を走り(駅も別々)、海沿いでは地上を現われふつうの路面電車のように振る舞う。
OracleParkの前で下車するときは地上の停留所である。

帰りは4th St & King St から乗車したが、今度は途中から地下にもぐり、下車したUnion Squareは地下駅だった。
路面電車もあり、BARTもあり、ケーブルカーもあってMuni Metroもあるから初心者である私はけっこう混乱した。

路面電車

サンフランシスコ市街を一直線に貫くマーケットストリートから北東岸に沿ってフィッシャーマンズワーフまでつながている路面電車。

古い車両を使っているから観光客向けなのだろうか?
あちこちで見かけて写真もたくさん撮ったけれど、今回は乗るチャンスが一度もなかった。
次回こそ。

ケーブルカー

サンフランシスコといえばなんといってもケーブルカーだ。
とはいえ、これってどこがケーブルカーなんだろう?路面電車となにが違うんだろう?と思っていた。
実際はぜんぜん違った。
サンフランシスコの町の起伏は尋常ではなかった。
坂道にケーブルを埋め込んでそれで電車を引っ張り上げている、正真正銘、文字どおりのケーブルカーだった。

夜、町を散策していたら坂道の途中に奇妙な建物を見つけた。

バルタン星人の顔のようにも見える。

信号所(signal tower)だった。

この八角形の信号塔は、パウエル ストリートとカリフォルニア ストリートのケーブルカー路線の交差を制御しており、最近、ケーブルカー部門の熟練した職人たちの手によって全面的に修復されました。

https://www.sfmta.com/ja/node/23782

サンフランシスコでの最後の夕方に、ケーブルカーで出かけてみた。
夜も賑わっていた。

トロリーバス

これもマーケットストリートを頻繁に行き来していた。
今回の出張では利用せず、見学のみ。

前から
後ろから

バス

Amtrak

サンフランシスコにAmtrakは来ないけれど、対岸のOaklandでは市街地の道路の上をAmtrakが走っていると聞いて、見に行くことにした。

Jack London Square

CAPITOL CORRIDOR

ここまで来たら乗るしかない。
2024/4/20 Oakland Jack London Square 8:45(Capitol Corridor #727)- Santa Clara 9:48

オークランド・コロシアム。
2024年までの57年間、MLBアスレチックスの本拠地だった。
しかしながらアスレチックスは今年限りでオークランドから撤退する。

リーバイス・スタジアム。
キャンドルスティック・パーク取り壊しに伴い、2014年からNFLサンフランシスコ49ERSの本拠地となっている。

途中はずっと町なかというか町はずれみたいなところを走っていたが、唐突に自然の風景が展開しはじめた。

https://www.youtube.com/shorts/GnITYctrEPc

1時間ほどの乗車を楽しみ、Santa Clara駅に到着した。

Caltrain

サンフランシスコ湾の西岸、いわゆるシリコンバレーエリアとサンフランシスコとの間を縦貫するCaltrain。
移動にはたいへん便利、と思いきや、運行頻度の少なさ(とくに週末は1時間に2本くらいになる)と「常に遅れていて時刻表があてにならない」といった風評被害のせいで、あまり便利には使われていないようだった。

サンフランシスコとシリコンバレーを結ぶ路線のくせに、まさかのディーゼル機関車+客車での運行だった。
しかもサンフランシスコ行きは先頭が客車だった。
そのくせ客車はオール2階建て。
なんだか不思議な「都会のローカル線」風情が味わい深かった。

Mountain View 14:34(#245)-San Francisco 15:52
意外なことに、というか事前に人づてで聞いていた情報とまったく異なり、時間どおりに運行していた。

無骨なディーゼル機関車。
アメリカンな感じでかっこよかった。

Caltrainについての記述をすべて過去形で書いていたのには理由がある。
まさに私が乗車した今年(2024年)9月に、サンフランシスコ~サンノゼ間の電化工事が完了し、電車での運行が始まったのだ。
「古き佳きディーゼル機関車」はすべて駆逐されてしまった。

現在、列車はすべて新型電車(左側)に置き換えられている。
列車は増発され、区間の所要時間も20%以上短縮されたようだ。

Caltrain SanFrancisco Station

そのかわり「都会のローカル線風情」は失われてしまったかもしれない。
とはいえ、そこに住むわけでもなく利用するわけでもない私がこれ以上とやかく言う話ではないだろう。

VTAライトレール

シリコンバレーを走る路面電車。
VTAはサンタクララバレー交通局(Santa Clara Valley Transportation Authority)。
このエリアを知らない私にとってはなぜこんなところに路面電車が通されているのかがまったくの謎だったけれど、今回この電車にはたいへん助けられた。

UberでCaltrainの駅に行くつもりが、バシルーラされてしまったのだ。
(目的地入力を間違えて、よくわからないところで車をおろされた)
ところが、たまたま近くをこの路面電車が通っていた。
そのおかげで無事目的地にたどり着くことができたのだった。

SFO Air Train

サンフランシスコ国際空港の各ターミナル間を結ぶ自動運転の新交通システム。
空港の中心部にBARTの駅があるので、ターミナル間の移動以外にはあまり使う機会はないはず。
私は時間もあったしせっかくなのでちょっと乗ってみただけ。

Waymo

サンフランシスコの新名物といえばAI自動運転タクシーWaymoだろう。

私が訪問した2024年4月時点で、利用できるのは限定ユーザーのみだった。
アプリをダウンロードしてアカウント登録し、招待が来るのを待ったがなしのつぶて。
「SNSアカウントにDMを送れば招待してくれる」という都市伝説もあったが実際は通用しなかった。
けっきょく、私はWaymoを利用することができなかった。

滞在中、町なかをぶらついているとWaymoが通り過ぎていくことがあった。
最終日の夜は街角に立って、ヤツを撮影することを試みた。

現在、サンフランシスコではWaymoの招待制は終了しており、だれでも利用できるようになっている。


※記事中の用語はWikipediaの記載を参考にした。



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