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我が家のイギリス旅行記#15 ロンドン最後の夜~日本への帰還
2024年の夏休み、家族で出かけたイギリス旅行の思い出をここに記す。
第5日、ロンドン観光最終日の最後の夜。
2024年8月24日(土) 雨 夕方;Thunderstorm with Rain
8時 14℃ 5.56km/h, S/15時 16℃ 14.8km/h, W/22時 15℃ 16.7km/h, W
日の出6:02-日の入り20:04
ロンドン・アイ
クレイヴン・コテージの最寄り駅Putney Bridge駅から地下鉄 District Line でWestminster駅まで戻り、テムズ川にかかる橋を徒歩で渡る。
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ロンドン・アイにやってきた。
19時すぎ、雨はすっかりやんで青空になっている。
太陽も出ており、20時の日没に向けて夕暮れの雰囲気。
ロンドン・アイが、ロンドン観光の最後のスポットである。
The London Dungeonが入っているCounty Hallの建物地下にトイレがあるのをめざとくみつけてトイレ休憩のあと、乗り場に向かった。
チケット予約など
ロンドン・アイのチケットも当然のように事前予約をした。
結果論で言うと、正直ここは事前に予約していてもしていなくてもあまり変わらないように思われる。
ただし、ここは事前予約するとしないとで料金が変わる。
Standard Ticketは当日購入だと£42.00、前日までなら£29.00
Fast Track Ticketは£57.00、£44.00
The Flexi Fast Track Passは£62.00、£49.00
と、どのチケットでも£13もの差がある。
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前者2つのチケットは15分刻みで時間帯を指定するかたち。
The Flexi Fast Track Pass ならいつ来ても優先乗車できる。
私たちはStandard Ticketの事前購入とした。
結果的にはこれがベストチョイスだったと思う。
ロンドン・アイからの眺めなど
土曜日の日暮れどき、特段の混雑は見受けられなかった。
一般の入口があり、その先(ゴンドラ乗り場に近いほう)にファストトラック入口があった。
私たちは一般の入口から入る。
予約時刻よりも30分近く遅れてしまったが、とくに咎められることはない。
行列自体が両者の合流点まで伸びていなかったので、時間のロスも、Fast Track Ticketのアドバンテージもなかった。
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並び始めてゴンドラに乗り込むまで、7~8分かかったかもしれない。
まあそのくらい待たないと気分も乗ってこないし、そもそもゴンドラに乗り込むまでの行列の途中に強制記念撮影スポットがあったりしたから、もうこの7~8分は混雑具合には関係ない最低所要時間なのだろう。
ゴンドラには観光客が20人近くも乗り、夕暮れ空に向かって登りだした。
アジア系のお客がビッグベン側の一角を確保しまったく動く気配がないので、反対側でロンドンの町を眺めた。
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足元はテムス川で、川岸が遊園地のようになって人がひしめいているのを観ていたらあっという間に高度があがり、シャードとかセントポール大聖堂とかが見えてきた。
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雨上がりなので空気がきれいになって見晴らしは良い。ところがゴンドラのガラスに水滴がついてしまい、写真を撮るにはよろしくなかった。雨上がりのロンドン・アイは減点要素のようだ。
眼下南側には、ウォータールー駅の巨大な建屋に電車が出入りしている。
北側では別の電車たちがテムズ川を鉄橋で渡りチャリングクロス駅に吸い込まれていく。
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電車を見るのが好きな私はそれらをぼーっと眺めていたが、そうしているうちにゴンドラは頂点を超えて下がり始めてしまった。
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ようやくゴンドラの西側にスキができはじめたので移動し、ロンドンの中心部を眺める。
もうだいぶ前に訪れたようなトラファルガー広場やロンドンコロシアムはわかったけれど、大英博物館はよくわからなかった。
数日間で訪れた場所を指さしながら感慨にふける、という予定だったが、そこまでの余裕もないままどんどん高度が下がっていった。
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ウェストミンスター宮殿とビッグ・ベンをようやく正面に見ることができた。
しかし、それでおしまいであった。
30分かかったそうだが、あっという間のできごとだった。
ロンドン・アイ 見学データ
入場料 £116.00 Adult (£29.00) ×4
予約時刻 18:45
実際の入場時刻 19:07 乗車19:20
日本語対応 なし
出場時刻 19:46
見学所要時間 約40分
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これで、ロンドン滞在中のすべての観光行程が終了した。
あとは夕食をとってホテルに戻るだけだ。
ロンドン・アイからテムズ川沿いを北に歩き、ウォータールー橋にあがる。GoogleMapで案内された下の道から橋の道に上がる階段が閉鎖されていて東方向に遠回りすることになったが、今日は無事#341のバスに乗車できた。
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Farringdon Stationバス停は地下鉄駅西側の広い通りにあった。
バスを降り、駅で長男と再合流。
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Fox & Anchorというパブに入り、夕食をとった。
Fox & Anchor
間口の狭い入口を入るとバーカウンターがあり、その奥にテーブル席がいくつかあり、1卓だけ空いていた。
さらにその奥にも部屋があったがそちらの席はすべて埋まっていた。
つまり4人で食事をするための最後のテーブル席に滑り込むことができた。
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メニューの研究
City sharer £40.00
Cumberland sausage roll, fried breaded haddock goujons, Cumberland scotch eggs, Dingley dell ham hock and cheddar croquettes, fries, tartare sauce, Dijon mustard, curried mayonnaise(2-3 Persons)
Frank Godfreys Butcher Cuts 8oz Rump Steak £27.00
served with Triple cooked chips & roasted shallots
Orange juice £3.20 ×2
Coke £3.70
Guiness(Pint) £7.00
Total £84.10 +Gratuity 10% £8.41 =£92.51
自分たちが何を食べたのかその場ではあまり気にしなかったけれど、店のWebサイトがありメニューが掲載されていたので帰国後に読み返してみた。
あらためて見るとよくわからない単語がいろいろある。
たとえば「Cumberland Sausage」(カンバーランド・ソーセージ)。
これはほかの店のメニューでも見かけた。
この言葉でググってみると、農林水産省のページがヒットする。
Cumberlandは地名で、「カンブリア(Cumbria)郡:カンバーランド(Cumberland)及びウェストモーランド(Westmorland)の古い郡並びにランカシャー北部及びヨークシャー北部の一部から構成」とのこと。
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そのほかもいろいろ調べてみた。
「Dingley dell ham hock」 は、Dingley dell農場産のハムホック。
「Frank Godfreys」 は、ロンドンにある精肉業者のブランドだった。
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それと「fried breaded haddock goujons」 。
DeepLに入力すると「ハドック・グジョンのパン粉焼き」と返ってきた。
なんだかあまり美味しくなさそうな響きだ。
goujon は肉そのもの(の形状)を指す。haddockタラのgoujonにパン粉をつけて揚げたら、できあがりは「ハドック・フィンガーフライ」ということか?いや、「か?」ではなく実際に食べているからわかっていることだ。
確かにそうだった。
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Fish & Chips
そんなことより、ほんとうのところ私たちは最初からFish & Chipsを注文するべきだった。
Cyder battered haddock, triple cooked chips, curry sauce, tartare sauce, mushy peas £19.50
今回のイギリス旅行で、誰も一度もFish & Chipsを食べていなかった。
最後のチャンスに、おなかが空いているわけではないが食べておくべきではないかという議論があった。
しかしそれが他のテーブルから注文され、できあがりが運ばれていくのを見て断念することとした。
30cmほどもある魚のフライと、その下に敷き詰められたポテトフライ、そのボリューム感に私たちは怖気づいたのだった。
けっきょく私たちは一度もFish & Chipsを食べないままイギリスを去ることになった。
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第6日
2024年8月25日(日)晴れ 7時 11℃ 9.26km/h, SW
日の出6:03-日の入り20:02
日本へ還る
ロンドン最終日は早朝からの行動となった。
4時半に起床。5時半前に準備を済ませ、ロビー階におりる。
小さいホテルならどうかと心配するところだが、このホテルはさすがにスタッフがロビーに常駐しており、チェックアウトの手続きもスムースに完了した。
5日間滞在したホテルを後にする。
前日とは打って変わって良い天気になった。
まだ夜明け前で外は薄暗く、肌寒いほどだ。
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バービカン駅と反対方向に向かい、最初の大きな交差点を右に渡ったところが Aldersgate Street / Goswell Rdバス停。
#243系統でホルボーンまで行く。
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ヒースロー空港までBarbican駅かFarringdon駅から地下鉄で行ければ良いのだけれど、日曜日の朝は地下鉄の始発が遅い。
Barbican駅はおそらく6:50が始発、Farringdon駅からのElizabeth lineは7時台になるから、使い物にならない。
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Kingsway / Holborn Stationバス停で下車し、Holborn駅からPiccadilly Lineに乗りヒースロー空港に向かう。
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その前にHolborn駅でOyster Cardの残額整理を行なう。私のカードは£8ほど残っておりそれを返金処理。空港までのチケットは別途購入した。家族3人分のカードはなぜか残額が出発前シミュレーションよりも多く、£10.00を超えていたため返金できなかった。
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手間どっているうちに乗り換え列車も行ってしまい、ホームでだいぶ待ったりしたけれど最終的にはぶじPiccadilly Lineに乗車できた。
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7:15、Heathrow Terminal 5駅に到着。
ヒースロー空港内の地下鉄のチケット販売機は現金を一切扱っていないため、空港到着時点で各カードの残額は£10以内に収まっていたがけっきょく返金処理はできなかった。
あきらめて空港構内に移動する。
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チェックインは前日に完了していた。
座席は往路は連続して4席確保できたが、復路は2席ずつで離れてしまった。
もともと予約が2人ずつ×2つに分かれていたのでやむを得ない。
荷物預けも機械を使って自動で完了、保安検査場も比較的スムースに通過。
出国手続きはいつの間にか終わっていた(出国手続き自体がなかった?)。
おみやげの買い足しをしたり(地下鉄駅を出たところにMarks & Spencer 、保安検査場を通過して1フロア降りたところにFortnum & Mason があった。保安検査場フロアにHarrodsもあったらしい)トイレに行ったりしていたらなんだか余裕がなくなってきた。
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エレベーターでさらに1フロア下りて、自動運転のトラムでC棟に移動。
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搭乗口にたどり着いたときにはもう乗客はほとんど搭乗ゲートを通過していた。
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慌ただしく席につき、やがて飛行機はヒースロー空港を出発した。
通路にはさまれた席なので外の様子はまったく見えなかったが、ドーバー海峡を渡ってヨーロッパ本土上空を東に向かって飛び、日本に向かったようだ。
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ビールを呑み、機内食を食べ、映画を観たりゲームをしたり、ときどき眠ったりしているうちにいつの間にか日付が変わっていた。
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意外とあっさりと、日本に戻ってきた。
第7日
東京の天候
2024年8月26日(月)晴れ 8時 30℃ 14.8km/h, S
日の出5:08-日の入り18:16
1週間ぶりの東京は、やっぱり暑かった。
荷物を受け取って空港の外に出たのは月曜日の朝、8時すぎ。
都心は通勤ラッシュだろうし、そんな中に疲れた体で大荷物を持って飛び込んでいくのは嫌なので、リムジンバスで帰ることにした。
自宅方面には西船橋駅行き、小岩駅行きなどが通っているが、ちょうど良い時間のバスがなく、スカイツリー行きに乗った。
錦糸町駅で降りて総武線各駅停車に乗り換える。
久しぶりにいつもの電車に乗った。
下りの電車はガラガラで、私たちは席に座り、いつもの風景を眺めながら最寄り駅まで過ごした。
#16(ホテル編)につづく。