何でもない日が一番大事
毎年この日になると思う事がある。
東日本大震災が私たちに教えたことはただひとつ。
昨日と同じ今日、今日と同じ明日、普通の日、何でもない日が一番大事で一番幸せなんだって事。
あの日、目の前で家族を失い心傷つき、目前の家が流され、汚染され、未だふるさとに帰れない、そんな人たちがまだたくさんいる。
私たちはあの日あの時、それまで飽食の限りを尽くし、買い物に溺れ消費し続け、物を溜め込んできた事のむなしさを、すべてが粗大ゴミとなって津波で海の底へと持って行かれた映像とともに、深く自省したはずではなかったのか。
日本人は簡単に忘れると嘲笑されないよう、お祭りごとでごまかされないよう、心に刻み込みたい。