初めての、似顔絵屋さん出店
こんにちは。
イラストレーター・広告漫画家の「さのか」と申します。
普段は在宅で、ココナラや制作会社様から依頼を受けてお仕事しています。
先日、イベントにて
初めての「似顔絵屋さん」を出店してきました。
初めての、リアル出店!
初めての、対面でのお絵描き!
準備は大変でしたが、とても楽しい体験だったので、記録として残しておこうと思います。
出店のきっかけ
今回は友人から「主催するイベントで、似顔絵屋さんをやってみない?」と、声をかけてもらいました。
仕事のひとつとして、似顔絵を描いているというのを思い出してくれたのか。
または「いつかイベントで、似顔絵描きやってみたいんだよねー」と言っていたのを覚えていてくれたのか。
とにかく初めてのイベントで、主催者がお知り合いというのは本当に心強いお話。
こういうありがたいお誘いがある度に、普段から『いつかやりたい事』を口に出して言っておくのは大事だなぁと、実感します。
お誘いがあったのは、9月。
開催日は、11月。
たっぷり2ヶ月の準備期間でした。
どんな似顔絵屋さんにするのか?
さて、出店することが決まりましたら
どんな似顔絵屋さんにするのか決めるため、ネットで市場調査を始めました。
この時点で、私がイベントでよく目にしていたのは『色紙や小さめの紙に、アナログでライブペイントする』という似顔絵屋さん。
ただ、私は普段からiPadでのデジタル制作をしていますので、今からアナログで描く練習をするのは無理があります。
というわけで、デジタルデータのお渡しで活動している似顔絵屋さんを探しました。
すると、結構いるんですね!
iPadでお描きして、デジタルデータお渡し。
お渡し方法は、以下の3つ。
iPhoneのAirDrop
SNSのDM
公式LINE
今回、私もこの方法を使いましたが、最も人気だったのは公式LINEでのお渡しでした。
また、デジタルデータの良いところとして
「SNSアイコンとして使えますよ!」
「印刷して、グッズでのお渡しもできますよ!」
という、実用的なメリットを謳っている方も多い。
普段、商業イラストレーターとして『お役に立つもの』を提供している私としては、こっちの方が性に合ってる気がします!
また今回のイベントは「ファミリー層が楽しめるイベント」というテーマだったので、缶バッジマシンを用意しました。
この缶バッジマシンで、似顔絵を印刷した『似顔絵缶バッジ』と、子ども達が自由にお絵かきして作る『お絵かき缶バッジ作り体験』をすることにしました。
というわけで、今回の私の似顔絵屋さんは
似顔絵制作(デジタルデータお渡し)
似顔絵缶バッジ
お絵かき缶バッジ作り体験
の、3本柱の内容となりました。
準備したもの
イベント毎に必要なものは違うかもしれませんが
今回、私が用意したのは以下の通りです。
準備物
タープテント、折りたたみテーブル、立て看板、レジャーシート
缶バッジマシン(お絵かき缶バッジ作り体験用)
クレヨン・色鉛筆・マジックなどの画材(お絵かき缶バッジ作り体験用)
プリンタ(似顔絵缶バッジ用)
缶バッジのラッピング袋
告知の為の画像作り、サンプル作り
似顔絵の事前受付
受付用紙
似顔絵や受け渡しの説明資料
周りの人へのお願いなど
電気貸出し申請
売り子のお願い(夫)
子守りのお願い(お友達家族)
当日、どれくらい忙しくなるのか分かりません。
立て看板の装飾、似顔絵や受け渡しの説明資料は
お客様にひと目で理解してもらえるように、丁寧に分かりやすく準備しました。
缶バッジ用のラッピングも、袋と台紙を用意。
台紙にも飾り付けをして、こだわりました。
この缶バッジ、お絵描きした紙の上に透明なフィルムを付けるので、ただのお絵かきがグッと作品のように輝くんです。
それを丁寧にラッピングしてあげると、本当に商品のように見えるんですよね。
「できたよー」と持ってきたものを、缶バッジにしてあげ、ラッピングして渡してあげると、子供達みんな、受け取る時に本当に喜んでくれたのが印象的でした。
とても気に入ってくれて、お絵かき缶バッジをリピートしてくれたお子さんもいました。
また、似顔絵は
Instagramにて、イベント告知と合わせて事前受付をしました。
これが本当に良かった!!!
イベント前は「自分の絵で、お客さんが呼べるのかなー」と、どうしても不安になるところ。
忙しいイベント前に描いて準備をしておけたし、「ぜひ描いてほしいよー!」と声をかけてもらえてモチベーションも上がりました。
最後に、大変悩んだのが値段決め。
同じイベントに出店する方や、主催者の友人、お客様としてくる友人達、似顔絵出店経験者さんなど、たくさんの人に相談したところ
「安くしすぎるとお客様を捌ききれず、結局ご迷惑をかけてしまう」とのこと。
確かにイベント当日、出店に手慣れた雑貨屋さんたちはワンオペでもゆっくりと対応できるくらい『ワークショップは少し高めの金額設定にし、
その代わりしっかりと上質なものを提供する』というスタイルでした。
『子ども向け』という気軽さはないかもしれないけれど、そうやって価格とお客様の回転数をうまくバランスとって成り立っているんですね。
出店側に立って、初めてわかる視点でした。
散々、悩んだ結果、今回は以下の通りに決定。
似顔絵:1,000円
お絵かき缶バッジ作り体験:250円
似顔絵の絵柄は、ココナラで販売しているデフォルメの絵柄にしました。
リテイク無し・描き直し無しのイベント特別価格です。
お絵かき缶バッジ作りは、子供向けとして、なるべく安くやらせてあげたい。
子どもが3人いる、我が家。
いつもこういうイベントで「1人1個だけだよ!」と言っておりまして…💦
せめて2人兄弟でワンコイン(500円)にしてあげたい、と1個250円にしました。
当日の様子
朝10時、いよいよイベント開始!
ご陽気な音楽も鳴り始め、入り口あたりが盛り上がり始めました。
が、私たちのブース近くは実に静かなもの。
実は私のブースは、「落ち着いた場所で描ける方がいいよね」と配慮してもらい、一番奥だった為、初めは全くお客さんが回って来ず!
初めてのお客様が来てくれたのは、イベントスタートから20〜30分後でした。
え…?これ、大丈夫?
お客さんくる…?と、ドキドキのスタートでしたが、無事に似顔絵1名様と、似顔絵缶バッチを3個もご購入していただけました!
似顔絵缶バッジはあくまでオプションというつもりで、あまり期待していなかったのですが
高確率で似顔絵と似顔絵缶バッジとのセットで、ご購入いただけました。
身につけるオリジナルグッズ。
結構、喜ばれるんですね!
特に今回は、お子さんの似顔絵のご依頼が多かったので
「パパ・ママ、それからおじいちゃん達の分を」と、3個買ってくれるお客様が多かったです。
その後、似顔絵はポツポツと一定の間隔でご依頼があり。
一方でお絵かき缶バッジ作り体験の方は、ほぼ途切れることなくお客さんが来ていただける状態でした。
常にお絵かきをする子供たちがいてくれたおかげで、ブースもワイワイと盛り上がり、大変ありがたかったです。
似顔絵で印象的だったのは、小学校高学年くらいの男子3人組が
「自分達のお小遣いで、3人一緒に似顔絵を描いてほしい」
と、言ってくれたこと。
結局その子達は「自分のお小遣いを使うには、少し高すぎるから」と、一緒に来ていた保護者の方と相談して、お絵かき缶バッジの方に参加してくれたのですが
それぐらいの子供達でも、お友達と一緒に描いて欲しいって言う気持ちがあるんだなぁ、というのが嬉しかったし発見でした。
似顔絵屋さんの出店は、『似顔絵で喜んで欲しい』というのが一番であること。
また、似顔絵だけで生計を立てているわけではないので、『自分もお客様も楽しむ為の出店』というのが1番の目的です。
もう少し価格を下げて、簡単な絵柄で描く。
似顔絵の楽しみを多くの人に体感してもらう、という方向性の出店も楽しいのかなと思えました。
今回は机や立て看板を購入した経費がかかっていて、それを回収する為にもある程度の売り上げという目標があったのですが、
もし次に出店するのなら、初期投資が不要な分、そういう方針の似顔絵屋さんもやってみたいですね。
売上げ発表
今回のイベントは、10時〜16時までの6時間の開催。
イベント来場者は、およそ1500人だったそうです。
詳しい金額は伏せますが
一応、かかった経費と当日の人件費を考慮しても、目標売上は達成できました!
割合としては
約3割が、似顔絵系。
残りが、お絵かき缶バッジ作り体験での売り上げ。
似顔絵だけにせず、お絵かき缶バッジ体験もメニューに含めて大正解でした。
結局、描いた似顔絵は6名さま。
デフォルメの絵柄だったものの、接客とお絵かきを同時にこなし、たった6名でもかなり疲れました。
当然の事ですが、在宅で自分のペースで描くのとは全く違います。
まだまだ修行が必要ですね。
感想
という感じで、私の初めての『イベントでの似顔絵屋さん出店』が終わりました。
今年やりたかった事のひとつを、無事に達成です✨
憧れはあったものの、実際にやってみないと『自分が楽しめるかどうかも分からないな』と思っていたのですが
子供も大人も、描いた似顔絵を見て嬉しそうにしてくれたこと。
その体験が、本当に楽しかったです!
今後、こういう出店をメイン活動にする訳ではないですが、自分のイラストレーターとしての武器がひとつ増えた気分。
またどこかで気軽に、似顔絵屋さん出店してみたいと思います。
ご興味ありましたら、お声がけいただければ嬉しいです。
本当に、やって良かった!!!
楽しかったー!!!