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我が子への指導での失敗例
空手道場を運営している私は、二人の娘も自分の道場へ通わせていました。
残念ながら現在は、下の娘しか通っていません。
そこには指導方法の失敗があったのです。
元々は、我が子は空手をやりたいなんて一言も言っていませんが、何かあった時の護身術として身に付けて欲しくて通わせていました。
上の娘が小学校6年生の時のある日、「空手をやめたい」と言い出したのです。
その時私は反対しましたが、娘曰く、「このままいやいや稽古に行っても態度に出てしまうから雰囲気が悪くなるだけだよ」と。
何が嫌なのかを聞いたところ、私の指導方法への不満でした。
同じようにわが子と他の子供へ指導をしたことのある方はお分かりだと思いますが、自分の子供と他の子供を同じ扱い方をすれば、他から見たら我が子には甘いと思われてしまいがちです。
なので、我が子には厳しく接していました。
その時の私の思い込みはと言えば・・・
・先生の子供たるもの人より出来て当たり前。むしろ出来ていなくてはならない。
・指導者として、他人から見て我が子には厳しいのでは?と思われるくらいで公平な扱い。
・我が子ならこれくらいの事は出来るだろ!
でした。
そんな思い込みなので、当然厳しい発言、厳しい態度。
そりゃあ嫌になりますよね。しかも空手をやりたくて始めた訳でもないし。
当時、「どうすれば空手を続けてもいいと思う?」と聞いたところ、「もっと楽しめるようなゲーム感覚の練習があったらいかも」と娘は答えましたが、「じゃあそのような稽古内容にしたら続ける?」と聞くと、「それでもやっぱり嫌だ」との事でした。
今思えば、私の勝手な希望や思い込みで娘を支配していただけだったのです。
事もあろうか、空手の楽しさや魅力を伝える以前に、嫌いにさせてしまっただけでした。
今回の指導教訓:「支配で生徒は育たない」