つ・き・あ・い・た・い June 15, 2018
こんにちは!3度のメシより音が好きなサノ☆ユタカです。
二子玉川のノースフェイスの店内でのトミー・ゲレロのライブ。
1枚目のアルバムの曲中心の構成。しかも限定でアナログを発売、っていうわけで行って来たっす。
最近のトミーのちょっとジャジーだったりする曲もいいけどサノ☆的には最初のアルバムはやっぱり大好物っす。 やべえ、1曲めからキューピーハーフで最初に作ってもらった曲じゃねえか。
初めてトミーに仕事を依頼したのはたぶん2000年か2001年。
俺の作ったCMでその時のテーマは浮遊感。っていうかキューピーハーフのCMのテーマはその後ずっと浮遊感になったんけど。
俺たちの世代のスケーターヒーローだったトミーが突然ミュージシャンとして活動をはじめたと聞きつけてサノ☆は音楽プロデューサーのWさんと2人でサンフランシスコに飛んだっす。ゲイストリート、カストロからさらに丘を登って建て売りのヘボい住宅が並ぶ住宅地の一軒の目立たない家にトミーは住んでいた。
僕らはミキシングの確認に行ったんだけどなんでわざわざこんなとこまで来たの?っていうトミーの家のリビングにはタンジェリンの初期型imacが1台。彼はスタジオじゃなくてそのimacのしょぼいソフトで全てのミックスをしていたんす。
ブルースのようでブルースの重さがないあのサウンドはそのおもちゃ箱から生まれていたって訳っす。最高だよね。
次にトミーの家に行ったのはサノ☆がクルマのCMでサンフランシスコでミラジョボビッチを撮影しに行ってた時のこと。そうだついでにトミーのところに行ってまたキューピーの音楽作ってもらおうってわけでつくってもらったのがコレ。
その時はトミーは海を渡ったオークランドのメキシコ人街に引っ越していてカルフォルニアに住む日本人コーディネーターのおっさんの運転で彼の家を探しに行ったんだけどおっさんはこんな物騒なとこでクルマ止めたくないってビビってたのを思い出すな。道に迷ってるとチャリに乗ったメキのジジイが片手放しで肩にラジカセ担いでウオークマンがわりに音楽鳴らしながら通り過ぎて冗談かと思ったす。
ちなみにこの画はスペインのバルセロナから3時間くらいの砂漠の中で撮影したっす。
3度目にまたトミーにお願いした音楽はめちゃいい出来になったんだけどその頃からサノ演出企画のCMシリーズに出演するようになった俳優さんが驚いたことにその音楽は気に入らないと言ってまさかのオクラ入りになってしまったんだよね。世界のトミーにNGかよって驚いたっす。
でも俺はいつかあの音を世に出したいなあって思っていたんだよね。
北野武出演のポカリスエットを撮影することになって最初に作った音楽はtoeの曲。
その後、ブラジルでシリーズを撮影することになったんだけどブラジル行きの飛行機の乗り換えのついでに寄ったNYのクラブでSHINGO2のライブが偶然あって俺はNYの友達と行ったんだけどすげえよかったそのライブを見て思いついちゃったのがあのトミーのオクラ音源にSHINGO2のラップをのせることっす。
ブラジルからすぐに音楽プロヂューサーのWさんに連絡してつくったのがこれ。ヤバいっしょ。
これ傑作だよね。最初にオクラ入りにしてくれた俳優Fさんには感謝っす。このフルバージョン聞きたいけどなぜかトミーは作りたがらないんだよね。
その後、サントリーのフレシネってCMでフィンランドに撮影に行ったんだけどこの音楽もやっぱりトミーだなって思ってこうなったっす。この曲も今回のライブでやってくれたっす。
実はその後あるCMではじめて5lackにめちゃかっこいいラップを作ってもらったんだけどまたしても出演者の俳優Fさんがその音楽の出来栄えが気に入らないってことでオクラ入りになっちゃったんだよ。
でも納品まで2日しかなくて急遽俺の思いつきでそのCMの音楽を作ってもらったのがサイレントポエッツこと下田くんっす。
その後、今度はNTTdocomoで2020年の東京を応援するCMシリーズをサノ☆が担当することになって最初に音楽を依頼しようと思ったアーティストが出来ないことになって
その時に閃いたのが下田くんと5lackの組み合わせっす。ま、リベンジだね。
サノ☆にはなぜかNEW YORK NEW YORKって2回言うとかっこいいよねっていうのがあって
TOKYOって言うとイマイチだけどTOKYO TOKYOって2回言ったらかっこよくね?
って言うことで5lackに作ってもらったのがこれっす。
おかげさまでCMもいっぱい賞をもらったし下田くんと5lackにもCMの音楽の最高賞をもらったりしたんだよ。これもみんな俳優Fさんのおかげっす。超感謝っす。
CMを作る時にいろんな作りかたをする人がいると思うけどサノ☆は全て音から作るんだよね。
画はまあ信頼できるカメラマンに任せればいいわけだからね。
CMで音というのはコピー。音楽。それからSE。
だからサノ☆はもらった企画のコピーをガンガン変えるしミュージシャンに作ってもらった音楽も編集しながらどんどん構成を変えていい感じに変えて行くっす。
サノ☆の最初の師匠が日本で一番のレジェンドコピーライターだったからコピーを変えることに全く抵抗がないし。
いつも信用している音楽プロデューサーやミュージシャンと仕事をしているからとことんいいものを作れるよね。
たまに音楽やコピーでがっかりするようなCMを作らされたりしそうになるけどいつかリベンジできることを信じてまた明日にむかうしかないよね。
今日の俺、大人だな。
そういえばひさしぶりにフォトグラファーズナイトやります。場所はかなり大人っす。
今週の日曜日にあったビルボードのコリーヌ・ベイリー・レイのライブ。
ギターとエレピとコリーヌの3人のシンプルな構成でじっくり彼女の声を聴いたっす。超よかったっす。
やっぱかわいいなあ。つきあいたいぜ。まじで。
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