ピカチュウ。February 19, 2020
こんにちは!3度のメシより古典芸能が好きなサノ☆ユタカです。
先日、友人達と大勢で国立劇場で今年の初文楽を楽しんだっす。2月公演の夕方6時からの第3部。傾城恋飛脚という心中モノと鳴響安宅新関の勧進帳の段。
公演中は撮影できないからこれはネットで拾った画像っす。
サノ☆、文楽の勧進帳は初めての観賞っす。勧進帳では山伏に化けて平泉に逃げる義経一行が安宅の関所でキレ者の関守冨樫に執拗な取り調べを受ける時の弁慶の機転のよさが物語のクライマックスになるわけっす。文楽では二人の太夫によるやりとりが第1の見所っす。2人の大夫の対決が大熱演で超オモロイっす。そして弁慶が舞う踊りの場面の動きが第2の見所っす。普通は黒子を被った人形遣いが3人とも顔を出しての熱演、すげえオモロイっす。
文楽の魅力はサノ☆的には何と言っても人形がカワイイってとこ。勧進帳では関所の小侍たちが通常の3人で動かすタイプじゃない1人で動かすタイプの若干へぼい人形なんだけどその衣装がギャルの寝巻きみたいで超カワイイっす。写真撮れなくて残念っす。
観劇後にはこの冨樫役の大夫、竹本織大夫さんに舞台の解説までしてもらって大満足の会だったっす。
船底と呼ばれる舞台に掘られた溝で人形使いたちが浄瑠璃人形を操作するわけだけどその際に背の高さを合わせるために使うシークレットブーツの下駄箱のお宝ショットがこれっす。
24日までやってる今回の国立劇場での公演では特別にこの勧進帳だけを夜7時25分から1時間だけ観られるアフター7 BUNRAKUってチケットが3000円で売っているから文楽ビギナーで興味のある人は大至急行ってみるべし。観劇には解説してくれるイヤホンガイドは絶対借りるべし。ワイワイ大勢で行くのも楽しいけど文系メガネ女子とのしっぽりデートにも最高だぜ。
ところで、サノ☆は数年前に杉本博司の杉本文楽を観たことがきっかけで文楽の世界にハマったす。
サノ☆も去年パリまで観に行ったオペラ座での杉本パイセン演出のバレエ公演『鷹の井戸』。音楽は池田亮司の超爆音バリバリで現美のダムタイプなんて目じゃないビカビカのピカチュウ照明に衣装がリック・オーエンのこれまたアホみたいな金と銀のビカビカ。しまいには終盤に突然現れる能楽師の観世銕之丞。超ヤバい舞台だったんだけどテレビで放送するっす。Eテレの20日深夜0:59から。爆音でチェックすべし!
あと、そのメイキングのドキュメンタリーがめちゃオモロイからそれも絶対チェックすべし。Eテレ20日午前0:00〜0:59最後のカットの江の浦での杉本パイセンの後ろ姿、サイコーっす。要チェックだぜ。
文楽の話にもどるけどサノ☆も一度あの浄瑠璃人形を演出してみたいっす。
サノ☆的にはあの大夫のポジションにラッパーを据えたヒップホップ文楽をやりたいっす。
もちろん題目はヒップホップの東西対決を題材にして。名人芸の人形使いが動かす2pacの動きを観たいよなあ。ってかバンダナ斜めに巻いた黒い浄瑠璃人形の顔、超可愛くない?
誰かスポンサーになってくれないかな。まじで。