赤坂会館で見るはん治師匠に幸福指数が爆上がりした

はん治一門会

柳家はん治 金明竹
柳家小はぜ 鶴屋善兵衛 / おしくら
〜仲入り
柳家小はだ 高砂や
柳家はん治 お化け長屋

赤坂会館
20220729


こちらは、マガジン『メモログ』の記事です。

『メモログ』は、自分のための感想覚書を蓄積するために作成したもので、ひとさまに読まれることを前提としていません。そのため、文章の体裁が整っていなかったり、構成がめちゃめちゃだったりします。
それから、ネタバレにも気持ち程度にしか配慮していませんし、基本ザル耳なので、内容が間違っていることもあります。

ご覧くださる奇特なかたは、どうかもろもろ悪しからずご了承ください。


- - - - - - - - - - ✂︎- - - - - - - - - -

赤坂会館ではじめてのはん治一門会にお邪魔する。

なんだろう。赤坂会館の距離感で拝見するはん治師匠がつやつやで……とってもおきれいで……思わずうっとりしてしまった。
こういう落語の見かたはあまりよろしくないんだろうな、とは思うのだけど、わたしの幸せメーターはそんなことそっちのけで振り切ってしまって、とにかく帰り道はにやにやが止まらなかった。

今日のひとこと「はん治師匠は、おきれい」。

開演時間に遅れてしまって途中から。
口開けの「金明竹」、けっこう長めにやっていらっしゃったようだけど(おかげで最後のほうは聞くことができた)、まくらをたくさんお話になっていたのかなあ。いいなあ。それも聞きたかったなあ。。。
というかそもそも、師匠が一番手なのね。一門会も順番がいろいろで面白いな。

もうけっこう回数聞いているはずの「金明竹」、はん治師匠でお聞きするのは初めてだったのだけど、おかみさんのトボけた様子がはん治師匠の口調とあいまって、もう耳に入ってくるだけでフフフとほくそ笑んでしまう。次は与太ちゃん活躍()の部分も聞きたい!

続いては小はぜさん。三人旅の「鶴屋善兵衛〜おしくら」。
小はぜさんの、江戸っ子のドタバタ騒動とか、特に何も起こらない淡々とした噺が大好き(いや、落語はたいてい何も起こらないか笑)。

目当ての宿屋が見つからなかったら、予定を変更しててきとうな所に入ってしまってもいいのに、宿(しゅく)はずれにまで来て、まだ足掻く三人組がおかしい。女の子を求める執念すごいな。
なんだか先週の会で黄色い声を求めていた小はぜさんが面白すぎましてね、ちょっと今日の文ちゃんと重ねてしまった……なんて言うと、ご本人やファンの皆様からお叱りを受けてしまうかしら。勝手にいろんな意味で可笑しくなってしまった「鶴屋善兵衛」。

そして、この前半の執念があるからこそ、「おしくら」での文ちゃんの不運はいっそう輝くのだ(?)。文ちゃんにはお気の毒さまだけど、仲良し三人組のわちゃわちゃが楽しい。仲が良いから、こんな悪戯ができるのよな。

でも「オレはもうツルまない!」と人間不信になりかけている文ちゃんは、やっぱりちょっとかわいそうなので、ふたりは後でちゃんとフォローしてあげてよね。そしたら江戸に帰り着く頃には、文ちゃんの人間不信もきっと回復しているはず。なんつって、このあとの旅路を妄想するも楽しい。

仲入り後は、小はださん「高砂や」。
能の稽古をされているという小はださん、ご隠居の「〽︎高砂や」はめちゃくちゃ本気をお出しになりましたね?笑 大変いいお声でした!

小はださん、なんというか、一門ではご次男位置だけど、それよりも「末っ子」って感じが強いんだよな。かわいらしいし、実際かわいがられそう(そして同じくらい叱られてもいそうw)。
今日の八つぁんは、ご本人の持ち味が落語のなかの人物にも生きていて、とても良かったなぁ。
そのままでできるキャラクターがあるというのは、なんだか強みになりそう(もちろん見えない部分でのご本人の努力や工夫があってのことだと思いますが。そう見られやすい、という話)と、ドがつく素人は偉そうにちらりと思ったのでありました。

トリはもちろんはん治師匠で「お化け長屋」〈上〉の部分まで。

はん治師匠のあのお声で、怪談話の演出過多なところを聞くのがもう面白くって。鐘の「ゴーーーーーンンン」が長い、長い!(すき)

第一の訪問者と第二の訪問者の人物の違いが楽しい。
というか、第一訪問者の怯えた目!ぎゅっとする手!か、かわいい。。。このかわいさはもう、はん治師匠ならではじゃないかしら。たぬ杢さんじゃないけど、ちょっと驚かしてみたくなっちゃうじゃないか。

第二の訪問者は、人を食ったような人物ややたら喧嘩早い人物というよりは、ただただ乱暴者(で、ちょびっとせっかち)という感じで、とりあえず話はわりと静かに聞いてくれてた。笑

雑巾ペロンも、軽くやられてから、怒って数倍(笑)やり返していて、みてるこちらも、たぬ杢さんと一緒に「わっぷ!うぇっぷ!」ってなってしまった。あー可笑しかった!

あの御仁が、後半どんなふうに怯えるのか観てみたいけど、はん治師匠はあまり通しではやられないのかな?いつか聞いてみたいな〜。


第10回メモログのメモ:わーい、とりあえず1ヶ月続きましたー!ばんざい!

いいなと思ったら応援しよう!