
(2)4泊5日の入院編
下記の記事の続きです
わたあめを病院に託し、翌日からは二人とも仕事です。
普段、私が机に向かっていると、わたあめが壁に取り付けたキャットウォークの上から見守ってくれたり、私の膝の上にのっかってくれたりすることが当たり前でした。涙を拭いながらの在宅ワークでした。そして、おうち組の子たちに本当に励まされました。
(お見舞い)入院2日め、尿管結石に変化
夫が帰宅後、自宅から車で片道50分の動物病院へお見舞いに行きました。
事前に病院へ電話し「ブラッシングすることと、おやつの持ち込み」について承諾を得たので、持っていきました。
お見舞いの後、先生から説明を受けました。石の位置と角度がズレたおかげか、おしっこが出たようです。普段使うトイレと違うからか、トイレは使わずにお腹が濡れたようなので、スタッフさんが綺麗に拭いてくださいました。本人が自らおしっこをする前に、先生が注射針でおしっこを抜く処置をしてくれたようですが、その時は入院前と変わらず透明だったようです。

お見舞い中、わたあめは終始鳴いていましたが、持って行ったおやつ(三つ星グルメのペーストタイプ)を美味しそうに食べたり、ブラッシングをさせてくれました。病院での処置のおかげで、一番最初に病院に連れて行った時よりも明らかに元気になっていると分かりました。
この時点では、病院で出してもらったカリカリは食べていませんでした。
▶CREA/11.6、BUN/139
(お見舞い)入院3日め、尿管に穴が開く
病院へ出発前に、あらかじめ取り寄せておいた缶詰が届きました。近場では売っておらず、普段から通販で購入している商品です。(普段食べているものと比べると、値段が2倍以上するので、お誕生日などイベント用のための特別な缶詰です)そして、いつも使っている食器も持っていきました。
キットキャット ゴートミルク ◀わたあめが好きな缶詰(※アフィリエイトではありません)
熱めに湯煎して、タオルでくるんだあとタッパーに入れた缶詰は、病院(車で片道50分)に着く頃にちょうど良い温かさになりました。
お見舞い室に入り、普段使っている食器を袋から出すと、わたあめは立ち上がって身を乗り出しました。そして、缶詰をすごい勢いで食べてくれました。一気に食べて、吐いて体力を奪われると怖いので、半分だけ出して、残りを先生にお願いしました。

先生に聞くと、朝に病院のカリカリを食べてくれたようで、食欲が出てきたことに安堵しました。
一方で、結石がズレたことからか、尿管に数カ所穴が開いているという説明も受けました。正常な(老廃物あり)のおしっこだと、尿管からお腹の方へ漏れると、感染症などを引き起こすことがあるようです。しかし、不幸中の幸いと言っていいものなのか、わたあめの腎臓はまだほとんど機能しておらず、毒性も少ないだろうという観点から、悪さをする可能性は低いと言われました。開いてしまった穴は自然に塞がることがあるようで、私達に出来ることは祈ることだけでした。
▶CREA/9.9、BUN/124

(休診日)入院4日め
お見舞いに行けない日だったため、夕方に先生から電話で数値を教えていただきました。私は、BUN値(尿素窒素)が下がらないことが気になっていました。わたあめは入院生活に慣れたのか、ご飯を食べているようでした。
▶CREA/10.7、BUN/135
(退院日)数値グラフあり
退院前に、先生に改めて画像検査をしてもらったところ、「尿管に開いていた穴がふさがった」と言ってもらえました。ふさがるまで何日もかかるのかなとか、悪い方向に向かう可能性もあると思っていたので、嬉しくて胸がいっぱいになりました。

夫婦で話し合い、数値は関係なく、この日に連れて帰ってこようと決めていました。結果的に、血液検査の数値も全身状態も改善しており、チャンスをもらったのだと思いました。先生から、突然死のリスクがグッと下がったと言ってもらえました。
その後病院にて、毎日行う自宅での皮下点滴(150cc)のレクチャーを受け、痛み止めの薬ももらいました。
食事に関してですが「いまの段階では食べられる絶対量が少ない。本人が食べられるものならば、なにをあげてもOK」と言われました。
「血液検査の数値が振り切っていて測定不可」と言われた飼い主さんへ
わたあめの場合、最初の数値が分かりません。
最初に行った病院でCREAが>13.6、BUNが>130とだけ言われ、正確な数値が分かりませんでした。セカンドオピニオンで初めて、希釈して計算する方法があると知りました。
もしわたあめが、CREA20から7.2へ、BUN150から117になったとしたら凄く改善されたということです。ただ、最初の数値が分からないので、私たちも判断に困る部分があります。
また、CREAの数値は筋肉量によっても左右されるようです。今の先生に言われて知りましたが、ネットでも同じ記事を多く見つけました。
クレアチニンは猫の筋肉量に比例するので、身体の大きな若い猫などは数値が高く、筋肉量が落ちた高齢猫では低く出る傾向にあります。
https://www.aixia.jp/know_enjoy/kidney_care/prevention/
飼い主さんが正確な数値を知ることは、今後について考える上ですごく重要だと思います。そして、血液検査だけではなく、画像検査や触診などの診察がとても重要だということも分かりました。

地方在住者がぶつかる「動物病院選び」
現在は、セカンドオピニオン先でお世話になっているわたあめ。病院選びについて感じていることを書きます。
【私が今の先生を「信用出来る」と思った理由】
多方面での可能性を考えてくれる
質問について、明確に答えてくれる(分からないことは分からない、経験がない、そういったケースに出会ったことがないと言ってくれる)
(入院するか連れて帰るかなどの)重要な判断を迫られる時に、急かさない
感情の波を感じない、質問をしやすい空気感
先生とスタッフさんのやりとりから伝わる、病院のやさしい雰囲気
今の動物病院にお世話になる前は、「もっと詳しく聞きたいんだけれど、受付時間終わってるのにまだ患者さんたくさんいる」「適当にあしらわれている気がする」などといったことを経験しました。先生を責めている訳ではありません。先生一人に対して抱えている患者さんが、とても多いのだと思います。
交通の面でも、飼い主さんによって行ける病院が限られている方も多いと思います。たとえ運転して遠くの動物病院へ連れていけるとしても、ねこちゃんが「車酔いしてしまう」「過呼吸になってしまう」ため行きにくいなど、様々な理由があるでしょうし、私の周りでもよく聞きます。
我が家も全員体質や性格が全く違うので、この「病院の選択」というテーマは、とても悩ましい問題です。地方は、動物病院についての選択肢がとても少ないのです。
わたあめは幸い車酔いをしないので現在の病院へ連れて行けていますが、どうにか解決していくことは出来ないのかな…などと考える日々です。
〜つづく〜