「透明少女」の記憶はいつか妄想に変わる NUMBER GIRLと僕の青春
NUMBER GIRLとの出会い
皆さんはNUMBER GIRLというロックバンドを知っていますか? 博多出身の四人組のロックバンドです。彼らは2000年前後に日本のロックシーンの先頭を走っていたバンドの一つと言って良いと思います。
初めて彼らを知ったのは、大学生の頃でした。当時は、タワーレコードで新譜を漁るのが好きで、偶然店頭でナンバガのアルバム「シブヤROCKTRANSFORMED状態」を試聴したのがきっかけでした。僕は音楽は好きですが、特別詳しくはないのでうまく表現できませんが、荒削りな演奏の中に心を突き動かされるようなメロディと特徴的なボーカルに魅力を感じて、すぐにファンになってしまいました。
NUMBER GIRL
向井秀徳(ギター&ボーカル)
田渕ひさ子(ギター)
アヒト・イナザワ(ドラム)
中尾憲太郎(ベース)
1995年に福岡県でバンド結成、その後、地力を信じてを信じて上京。2002年11月に解散。2019年2月にバンド活動再開。
ちょうど僕の5年にわたる大学生活とも重なるところが多く、CD音源を聴き込み、ライブに行ったり、バンドのインタビューを「ROCKIN'ON JAPAN」で読んだりして、大きな影響を受けました。
「透明少女」はなぜ透明なのか
そんな彼らの代表曲の一つと言われるのが「透明少女」です。
ボーカルの向井秀徳氏の歌詞は独特で、どこか坂口安吾のような退廃的な昭和の文学の匂いがします。CDやライブで聞く向井氏のボーカルは歌詞もはっきり聞き取れないようなシャウトも多く、当時は「透明少女」という曲名に込められた意味について深くは考えられていませんでした。
2019年に奇跡の復活!
突然のバンド再結成! 僕は再び、NUMBER GIRLにハマりました。コロナ前に彼らのライブに行けたのは本当に幸運でした。
そんな彼らとともに、おじさんになってしまった僕は「透明少女」の意味が少しずつ分かってきました。
10代、20代前半のいわゆる青春時代。僕はとても奥手で、好きな人に好きというのがとても恥ずかしく苦手でした。好きな人を意識するあまり、遠ざけてみたり...。今、思い出すと、そんなやつ嫌ですよね。でも、中学・高校時代にクラスの女の子で僕に話しかけてくれたり、大学生の頃はサークルのコンパの後にさりげなく連絡先交換を言い出してくれた女の子もいたり...したような「記憶」があります。
もしかしたら、あの子は僕のことが好きだったのかも...
今にして、そんな「妄想」をしてしまうことが、あります。でも、その子の顔は思い出せません。「透明」なんです。
「記憶はいつか妄想に変わる」
「TUESDAY GIRL」というNUMBR GIRLの名曲の一節です。そうなんです。恋愛において不甲斐なかった僕の、青春時代の記憶を妄想に変えてしまっているんです。そして彼女たちは皆、透明少女、透き通って見えるのです。
これが僕の解釈です。異論は認めます。
「透明少女」は、もしかしたら僕のような青春を過ごした他の人の心の中にもいるのかもしれません。
MATSURI SESSION最高でした
昨日、日比谷野音で「MATSURI SESSION」というNUMBER GIRLとZAZEN BOYSというバンドの「対バン」ライブがコロナ禍の中、無観客で開催されました。どちらも向井秀徳氏がフロントマンです。
その素晴らしかったライブを見て、興奮のあまり書き綴った駄文です。
最後まで読んでいただけた方、お付き合いいただきありがとうございます!
株式会社パンダビジョンにご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
取材依頼もいつでもお待ちしております。
会社名:株式会社パンダビジョン
代表取締役:佐野篤
設立日: 2019年6月3日
所在地:東京都渋谷区代々木
コーポレートサイト:https://panda-vision.co.jp/
お問い合わせ:info@panda-vision.co.jp
この記事が参加している募集
こんにちは、株式会社パンダビジョンの佐野と申します!サポートをご検討いただき本当にありがとうございます😭