フランス語の面白い数字の数え方
こんにちは。なぜかフランス語が特技の三宮つばきです。
私は元パティシエなのですが、洋菓子の本場フランスの事を良く知っていた方がお菓子作りに有利になると思ってフランス語を勉強していました。
実際役に立ったかと言われれば…。
結局のところフランスという国が好きだったからフランス語にも興味が湧いたんだと思います。
勉強していた頃はフランス語スクールに週に2回通っていました。
大人の習い事みたいな感じですね!
超初歩的な単語を覚えていくうちに私は不思議なことに気が付きました。それが数字の数え方です。
まずはこちらの雑誌を見てください。
こちらは女性向けファッション雑誌です。
25ansとかいてヴァンサンカンと読みます。
もちろんフランス語です!
ansというのはan(年)の複数形です
英語でも「I am 25 years(old)」のように
年齢を表す際、年を使いますよね。
では次にフランス語で書いた「80」を見てください。
25=vingt cinq=ヴァンサンク
80=quatre-vingts=カトル-ヴァン
25と80という一見なんの共通性もなさそうな数字のどちらにもヴァンが入っていますね…?
では解説に…とその前に、日本語の数字の数え方をおさらいしましょう!
日本語と英語の数字の数え方
1,2,3,4,5,6,7,8,9,0 これが日本の数字のバリエーションですね!
え?これ以外あるのか?それは後でのお楽しみです。
11を表すときは「10+1」という考え方をします。
13を表すときは「10+3」ですね。「じゅうさん」が出来ます。
じゃあ30を表したいときは…「3×10」これで「さんじゅう」ですね。
31を表すたいなら「3×10+1」これで「さんじゅういち」
このように99まで続いていき、あとは百・千・万・億といった0の単位を付け加える方法。これが日本の数字の捉え方です。
では英語はどうでしょうか?
11を表す時は…あれ?英語の11「eleven」イレブンはどうやらoneもtenも使わないようですね。
早速日本語と違う数字の数え方が見れましたね!
英語では11を11というそのままの概念で表しています。
このような数え方になった理由には諸説あります。「一つ余る」という意味を持つainalifが語源だという説や、12進法が使われていて12までが一つの括りとする説など色々です。
12 twelve ?
13 thirteen 3+10
14 fourteen 4+10
20 twenty 2×10
12の後は日本と同じようですね。
つまり英語の数字の概念は1,2,3,4,5,6,7,8,9,11,12,0です。
フランス語の数字の数え方
フランス語の数字は1,2,3,4,5,6,7,8,9,11,12,13,14,15,16,20,30,40,60,0のバリエーションで組まれています。
フランス語で20を表したいなら、2と10を知っているだけではだめです。
英語のイレブンのように、全く新しい単語として記憶する必要があります。
英語も12までは新規の単語ですが、フランス語はなんと16まで続きます。
16進数の考えになるんですね。
さっきでできた、80=quatre-vingts=カトル-ヴァン
これは「4×20」で80を表現しています。
85は「4×20+5」で「quatre-vingts-cinq」
雑誌ヴァンサンカン(25ans)が「vingt cinq 」でしたよね。つまりフランス語では80を構成する20が共通点だったのです!
さらに97はもっとすごい事に…「4×20+10+7」!
発音するとカトル-ヴァン-ディ-セット。結構な長さです。
1~16:16進法
17~59:10進法
60~99:20進法
というのがフランスでの数字の概念です。
なので日本では馴染みがたい数字の数え方をします。
もちろん他の言語でも数字は様々な数え方をされています。
基本的には「何進法を取り入れているか」で変わります。
デンマークでは20進命数法を使い
97を7 + [-½+5] x 20の考え方で表します。
ちなみにスペルはSyvoghalvfemsindstyve. 呪文ですか?
最後に
今日はフランス語の面白い数字の数え方についてお話しましたがいかがでしたか?
私も最初のほうはかなり苦戦しましたが、数字だけをみて発音出来た時の喜びは今でも忘れられません。
そして日本語は第二言語として覚えるには難しい言語だと言われていますが、数字の数え方は結構易しい方なんだなと思いました。
今回は少しアカデミックな内容になってしまいましたが感想などありましたらコメントしてくださいね。
また、フランス語についての疑問などもありましたら教えてください。
あなたの最初で最後の推しになりたい。三宮つばきでした!