「あなたにとって一番大切な物はなに?」

「あなたにとって何が一番、大切ですか?」
そう誰かに問われたり、己に問うた人はどれくらいいるだろう?
「仕事と私とどっちが大事?!」と問われた男女はけっこういそうな気がするが、正直な答えを言ったり聞いたりした人はあまりいないかもしれませんね(笑)
あらためて思えば、例えば家族にしても恋人や友人にしても、「大切な物。大事な物」の優先順位はけして同じじゃないだろう。
夫婦でも「夫が一番大事」な人の旦那は「仕事が一番大事」かも「子供が一番大事」「趣味は三番目で奥さんのことは五番目」かもしれない。
そういう事は、おうおうにしてある。
そのように、相手の優先順位が自分と違ったとしても、しょうがない事なのではなかろうか?
認めたくない人もいるだろうけど、価値観はどんなに親しくても人それぞれだから他人が無理に変えようがない。
「自分は相手を一番に考えているのだから、相手にも自分を一番に考えて欲しい」と思うのは勝手だし、人の感情的に自然な事かもしれないが、そう都合良くはいかない。
ならば「違うのだろう」「違うかもしれない」のを前提につきあうのが良いのではないだろうか。
逆に「それは許せない。家族が一番であるべきだ」「それ意外はおかしい。間違っている」というのは「エゴ」であり相手への押しつけなんじゃなかろうか。
そしてそれが「違ったとき」「裏切られた時」の反動は大きい。それによって様々な事件もおきるのじゃないかと思う。
多くのそのような事件は、男と女の間にせよ、仲間同士やビジネスの場にせよ、よく起きているような気がする。
やや切ないが、「自分は相手の一番ではないかもしれない」と思ってみて、その可能性を認める事は一度試してみると良いかもしれない。
その上で「あ、それでも自分にとってはその人が一番だ」と思えれば、それはそれで幸せな事ではなかろうか?

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