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週末に味わえる非日常体験
家から30分のHeaven!
それが今回訪問した" Theamal Spa & S.Wave" の感想である。
コロナで海外リゾートへ行くことが叶わない今、ビーチへの思いを胸に抱いている人も多いのではと思う。私もそのうちの一人だ。
20代の頃はタイ、ハワイ、モルディブ、グアムなどのビーチリゾートでダイビングやスパなどを楽しみ、開放的な気分を味わい、癒しを満たしていたものだった。
そして20代の終わりから子育てが始まり、さらにシングルマザーになった後は、子育てと仕事に奔走する毎日。そんなビーチへの想いははすっかり封印せざるを得なかった。
ただ、ご縁があり、またほどよく自然豊かで暮らしやすいエリアが気に入って、海から30分程度の場所に人生の半分居を構えている。
忙しい平日が終わった後の週末、ふと心を空っぽにしたい時がある。
そんな時は海を眺めに、また浜辺で読書をしに、よく車を走らせてきた。
また、物心ついた時からスイミングスクールに通っていたせいもあり、泳ぐのは大好きだ。
水の中に手を滑らせ、足を動かして水の中に潜り込むとなんとも言えないリラックスした感覚を覚える。
ただ、海は泳ぐには季節も限られ、プールの方が設備も安全性も担保されているので快適だと思っている。
そんな風に海を眺めながら、快適にプールで泳ぎたいという贅沢な夢が、あっさりと叶った週末だった。
3年前にできた大磯プリンスホテル内のスパ、Thermal Spa S. Wave.
いつか行きたいなと朧げに思ってはいた場所だった。
ただ、近所すぎて中々行くきっかけがなかったのだが、子どもたちが成長し、彼らだけで留守番をしてくれる年頃になったので近所にもかかわらず、ホテルに一泊するという贅沢が叶った。
GO TOの適用もあり、一泊朝食付き ¥9,086のプラン。
このスパ、全体的にとてもモダンでスタイリッシュな空間。テンションが上がる!
そして一番の売りであるインフィニティプールは控えめに言っても最高!!
あいにくの曇天だったけれど、海とプールの水平線が平行に空の下を走る光景は、海外のビーチリゾートに勝るとも劣らないものだった。
時節柄、若者で夜遅くまで多く賑わっていたけれど、日が落ちた後にライトアップされた光にたゆたうプールとプールサイドもまた素晴らしかった。。
9月下旬なので夜の空気は肌寒いが、プールの水温は33度、ぬるめのお風呂程度に暖かく、ずっと入っていられる心地よさ。
身体を暖めたくなったら、同じフロアのサウナに行く。
サウナも3種類の温度のものが用意されており(もちろん水風呂も)好みに合わせて身体を芯から温めることができる。
私はサ道を読んでからサウナの楽しみを知ったのだけど、サウナは自律神経が鍛えられ、メンタルが安定すると言われている。
サウナでは交感神経、水風呂でも交感神経が優位になり、外気浴で一気に副交感神経が優位になることによって「 ととのう」という状態に導かれる。
ここの水風呂は私には低すぎず、ぬるすぎず、丁度良い水温。身体に暖かい膜ができる恍惚感に包まれ、サウナトランスを十分に感じられた。
水風呂で一気に身体を冷やした後、プールサイドのチェアで外気に触れつつまどろむ。気だるさとともに、意識がどこかへ持ってかれるような感覚。
まさに”ととのった!”状態となるのである。
その後は3階の温泉でゆっくりリラックスし、後はホテルのベットへ直行。一度も目が覚めない快眠だったのはいうまでもない。
そして早朝。最近身についた朝のヨガ&ワークアウト習慣で、6時過ぎに自然に目が覚めた。
スパ施設は6時から使用できるので、またスパへ。今度は人気がないことを見込んでゴーグルとキャップを持って言った。
やはり殆ど人がいない早朝のプール!
この静けさがまた最高だった。
このタイミングに、と、いつもの週末スイミングを贅沢にもインフィニティプールで実現できた。
程よく泳いで疲れた後に、和の朝食をいただく。
最近の朝食はヨーグルトとプロテイン、果物というシンプル(笑)なものしか食べない生活だったので、こんな品数の女性には程よい量の和のご飯がとても贅沢!
地物の自然薯のすり流しや地魚の煮付け、美しく盛られた薬味がとても美味しく、視覚も味覚も満たされた朝食時間を味わえた。
離れるのが名残惜しいホテルステイだったけれど、幸い近所なので、また機会を作ってこようと思う。
早朝のプールで話した85歳の老婦人は大磯の方で30年もこのホテルに度々通っているそうだ。
聞くと、スパの年間パスポートがあり、それを利用して毎朝のように軽めのスイミングをしに来てるという。
年間パスポートは20万だそう。私には即決できる金額ではないけれど、毎週通う市民プールと距離はさほど変わらないし、週2回通えれば1回あたり2,000円。そう思うと悪くないコスパだ。
温泉、サウナ、インフィニティプール。これだけの体験が何度でも、心置きなく味わえるのなら、ありかもしれないと思ったのだった。
スパ棟にあるフロントの壁面に飾られているアート。
こんなしつらえも、リゾート気分をセンス良く盛り上げてくれる。
家から20分の、価値ある非日常をまた味わいに、ここに来ようと思う。