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FIFAワールドカップ 2022 初戦視聴の実際と妄想と #音の世界と音のない世界の狭間で
昨夜はえらく盛り上がりましたね、W杯日本代表戦
前回のW杯は、社会人1年目のとき。確か、テレビ線とMacBookを繋いで試合を追っていたあの頃から4年。我が家からは完全にテレビが撤退しまして、今大会はAbemaで観戦。
がしかし、Abemaって実況の字幕つかないんですよ。補聴器とiPhoneをBluetoothで繋げばいけるのかなと思いつつ、やっぱりテレビで観たい!と思って実家へ。
今回3つの視聴方法を試したのと、理想の視聴方法も妄想したので、備忘録としてnoteに。
※これは、ある程度聴覚活用ができて補聴器との相性も良く手話もできるというわたしだからこその見解です。
●実際① テレビと生字幕
タイムラグ+情報の要約・カットが目立つ
従来の観戦スタイル、というかわたしが実家にわざわざ出向いた理由は、こちら。
でもこの方法、テレビの枠内に字幕がつくものの、生字幕ということもあってタイムラグが結構ある。下手したら、10秒以上。そして、一番盛り上がるゴールやオフサイドのタイミングは実況も早口かつ話がめちゃ飛ぶので、ほとんどの話がカットされてしまう。
個人的に、この一番の盛り上がりのタイミングは全部知りたい。わたしは音としては情報が入ってくるので、実況がめちゃ長かったのに
堂安ゴーーーール!
以外の字幕が出てこなくて次の瞬間には別のシーンの解説が始まるの、なんていうか物足りない。ハイライトとかいろいろ観てればわかることも多いんだけど、タイムラグがあっても良いから全情報をくれ!と切実に思う。
●実際② テレビとAbema
タイムラグ、聴き漏らしはあるものの情報量が増える
まず、テレビとAbemaでは若干のタイムラグがあった。体感、3〜5秒くらい。まぁでも、字幕が遅れて出てくることに慣れてるので、これくらいのタイムラグは許容範囲内。
あと、4年前と大きく違うのは、補聴器とiPhoneが Bluetoothで音声を繋げるようになったこと。ダイレクトに音が入ってくるので、慣れてくると実況もだいぶ聞き取れるようになってくる。ただし、サッカーの基本的や用語とか選手の名前とかの前情報が脳内変換できることが条件。
いや、文明の利器すごいんよ。全部はもちろん聞き取れないけれど、音としてはなにひとつカットされずに情報が入ってくるので、臨場感を格段に楽しめるようになった。補助的に字幕がついたり音声認識ソフトを横に置いたりしながら使えると良いのかも。
それから、昨夜は特に夜の試合だったことあって騒音問題も。わたしたち聴覚障害者はテレビの音とか大きくしがちなので、iPhoneと補聴器がBluetoothで繋がっているとテレビは消音にできるので、そのあたりの心配がないのが嬉しいところ。自分達の出す音に鈍感なので、特にマンションとかアパートにいるとそのあたり気になりがち。
でも、これは本当に元々ある残存聴力とか補聴器の活用効果とかBluetoothとの相性の良さとかそういうものを総合的に考えて、わたしはたまたまいけただけの話。補聴器ユーザーというか聴覚障害者の中でもここは大きく分かれるんじゃないかな。
あと、普通に本田さんの愛が溢れる実況がおもしろすぎたんよ。
●実際③ Abemaオンリー
「軽く見よう」くらいの感覚だったらいっそBluetoothは切っちゃってパソコンとかiPhoneから出てくる音声をぼんやり聞くくらいでもちょうどよかったかもな、という感じ。
昨夜はあのまま、コスタリカvsスペインもAbemaで観戦。というか、Abema限定配信だったので補聴器とiPhoneを繋いだままに。
これはもうわたしの前情報の問題かもしれないけど、カタカナの選手名はマジで聴きとれない。あと、もう眠いからゴロゴロ見よっかなーと思っても
補聴器=聴き取るモード
と脳が認識しているのか、ウトウトにもならない。なんていうのかな。
聞く=耳に入ってくる
聴く=神経を研ぎ澄ませてきく
という感覚で。補聴器とiPhoneをBluetoothで繋いでいるときは気持ち的に「聴く」モードになりがちなので、あんな夜中の試合も割とガチで観戦することに。もう、スペインのプレーが綺麗すぎてコスタリカ……‼︎としんどい一戦でしたね。
●妄想① Abema字幕つかないかな
あの、選手の名前とかポジションとかじゃなくて実況の字幕映せないのかな。まぁ、音声認識ソフト横に置いておけばなんとかなりそうだけど。
●妄想② 理想は、同時通訳の手話通訳ワイプ画面が欲しい
ええっと。単純に、
英語字幕ついてるから、日本語の音声通訳要らんやろ?
ってならないじゃないですか。特に、自国の試合観てて。と同じように、わたしたちの言語で試合を観ることで、やっと楽しめること、たくさんあると思う。理想は同時通訳。
確かに今も、NHKで毎日やっている「手話ニュース」でキャスターさんが手話でニュースを話してくれるけれども。それってやっぱりあらすじだから。実況のハイライトからちょっとずつで良いので、手話実況がみたい。
東京オリンピックの閉会式もパラリンピックの開閉会式も、同時手話通訳ついてて楽しかったもの。全試合とは言わないけれど、せめて日本戦だけでも。
そんなわけで、実際にテレビもAbemaを見比べて見て、Abemaだけでも楽しめそうということが分かったので次戦以降も引き続きAbemaと補聴器にお世話になっていこうかなの気分。本田△の解説も、大変おもろかったですし。愛しかない。
はぁぁぁ。タノシカッタナ。
photo by イトウナオ
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