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「ウチの味」のもつ安心感たるや。
今朝起きたら、母からラインが来ていた。
「sanmariの好きな炊き込みご飯を炊いたから、お昼過ぎに遊びに行くね」
飛び起きて洗面所に行くと、髪の毛の右半分が立っていた。びしょびしょに濡らして、ドライヤーを勢いよくかける。
洗面台を磨いて、トイレを磨いて、洗濯機をまわす。シンクの中も綺麗にして、掃除機をかけたところでもう一通のラインが届く。
「電車に乗ったよ。あと、20分くらいで着くかな」
わお。パジャマのまんまだ。
急いでその辺にある服を着て、洗濯物をベランダに干して、部屋を換気したところで母がやってきた。
ふぅ。
別に部屋が綺麗だろうと汚かろうと、口煩く言われるわけではない。でも、せっかく遊びにきてくれるんだったらちょっとでも綺麗な部屋にお招きしたい。
部屋を掃除したら、なんだか気持ちが良くなって。維持しようと思うと、ゴミを増やしたくないから自炊する。夜ご飯を食べた後も、ぱっと洗い物を済ませて全部拭いてしまいたくなる。
母の炊き込みご飯は、程よく味が染み込んでいて。それでもしつこくない。大きすぎないけれど、かみごたえのある大きさの蒟蒻や鶏肉が入っている。お野菜もお肉も揃っていたので、わたしは簡単に長芋のスープを作った。母の炊き込みご飯とわたしの作ったおかず。決してたくさんではないし、豪華でもないけれど、お腹も心も大満足。
「ウチの味」のもつ安心感たるや。
まだまだ、母のような手の込んだご飯を誰かに食べてもらえるような料理力はないんだけどね。でも、自分が食べてホッとする味にはなってきたなぁと思う今日この頃。
よいきっかけをもらったので、自炊を楽しんだり気持ち良い部屋で暮らしたりする生活を、楽しんでいこう。
お風呂に入って、「異人と同人」(体調的に行けるか不安で、送っていただいた)を読んで布団に入ろう。
そんな日曜日でした。
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