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今日も明日も、お風呂に浸かりたい。

一日の終わりには、できるだけ、湯船に浸かりたい。

あっついお湯を湯船にためて、身体をサッとひと流しして足先から、そおっとお風呂に入る。身体中がジーンとあったまって「くぅぅぅ」と気持ちよくなる。

今日もしあわせだなーと身体も心もホクホクしてくる。

2023年がやってくるほんの5分前も、わたしたちは狭い湯船で長風呂をしながらあれやこれやとここ数年間の頑張ったことたちを並べては「そしてこうやって、新しい年を一緒に迎えるのねぇ」と感情に浸っていた。

彼は在宅で延々と仕事をしている日があるので、ご飯を食べるときもどこか上の空だったりする。だから、お風呂の湯船に浸かってマジマジと向かい合っては「一日中一緒にいたのに、ちゃんとお顔を見たのは今日はじめてかもしれない」なんてこともある。

ちなみに、お風呂のなかはもちろん補聴器を外すから聴き取りは難しいのだけれども、慣れた相手ならわりと口の形を読み取れる。彼も、きもち口の形を明瞭にしてくれているような気がする。気がするだけかもしれないけれど。

わたしの実家は大体どんな日でも湯船にお湯をはるタイプの人たちなんだけれども、20何年か生きてきてみて、毎日湯船に浸かる人は珍しいのかもしれないということにもだんだん気づき始めている。それでも、わたしがルンルンとお風呂の準備をすると、とりあえずみんな入ってくれる。

お風呂って入るために腰を上げるのにえらく時間がかかるけれど、お風呂に入って後悔する人には出会った試しがない。あと、お風呂にお湯をためてしまうと冷める前に入りたいからその腰もちょっと軽くなるような気がしている。

そんなわけで、お節介だろうけれどもお仕事で忙しい日ほど丁寧に湯船を擦って掃除して、今日も、お風呂にお湯をためています。

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🌻さんまり🌻
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