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風情をつくる。
わたしは、兎にも角にも不器用だ。 できることなら絵は描きたくない。頭で考えているイメージと実際にわたしの手から生み出される作品のイメージが、あまりにもかけ離れているから。(そもそもどのパーツから書けばいいのかさえ分からず立ちすくむ。)イラストが必要なときは、かの有名ないらすとやさんのイラストを多用している。工作をするときもpripriの型紙を拡大あるいは縮小してまんま型紙通りのモノを作る。できることなら自分の手から生み出してみたいものだけれども、大学のときなぜか趣味単で取った美術の講義で「あなたは、とても楽しそうに作品を作るから、もうそれで十分ですよ。あるいみ芸術的です。」という慰めにもならない慰めを教授からいただくくらい、お墨付きの不器用だ。
今日は夏まつり。朝からヨーヨー釣りのためのヨーヨーを膨らませる。
まず、膨らまない。
次に、ポンプからうまく外せなて萎む。水飛沫が周りに飛び散る。
うまく外せても、ひねりが足りずに萎む。水飛沫がわたしをめがけて飛んでくる。
留め具で留め終わるところまで辿り着かない。。。
気付いたらわたしのズボンはお漏らしをしたかのようにびっちょびちょ。まだ、朝8時だぞ。朝から着替える。
結局、わたしは膨らませ終わったヨーヨーを輪ゴムと一緒に留め具で留める係に。
これなら、できる。
マルチタスクに憧れは抱きつつも、このわたしの不器用さでは
・膨らませ終わったヨーヨーを受け取る
・受け取ったヨーヨーを輪ゴムと一緒に留め具で留める
の2つくらいの作業でいっぱいっぱいだ。
まぁ、はじめてだしね。と、言い訳。
次にヨーヨーを作るときには、もうひとつくらい工程を追加したい。
うーん。もうひとつ工程を追加すると
・膨らませ終わったヨーヨーをポンプで外す
っていう、分業するにはハードだ。これは、やっぱり、ヨーヨーひとつを自分で作れるようにならねばならない。できればズボンを濡らさずに。
ひょー。
なんて苦労とは裏腹に。ヨーヨーがたくさん水に浮かぶ光景は「The 夏☆」な大変風情のある様子でした。
風情を作るのには、こんな地道な作業が必要なのか。。。
でも、完成形だけでなく工程もイメージして順序立てていくことでなんとなくできるような気がしてきた。
「〇〇らしさ」には、たくさんの人の地道さが隠れているんだろう。その裏に想いを馳せれば、それらの工程や背景を想像できるようになる。わたしの不器用さは、工程のイメージ不足によるところが大きいのかもしれない。
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