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立春後、はじめての大安の今日は。
豆まきが終わり、立春が過ぎ。
東京の片隅では、ちらほらと梅の花が咲きはじめていた。そんな週末。
帰宅してカレンダーを眺めながら次の大安を探すと、なんと本日2月10日だった。
お雛様を出さねば
誕生日プレゼントにもらったお花がまだ咲いているから、とりあえずお花はOK。仕事終わりにスーパーでひなあられを購入し、家路に着く。
小さい頃、我が家には立派な三段飾りの雛人形があった。わたしが生まれたときに、父方の祖父母からいただいたものだ。
節分が終わって何日かして学校から帰ると、リビングの横にあの立派な雛人形が飾られていた。毎年毎年、綺麗な十二単衣に心奪われうっとりと眺め、ひなあられの甘さに舌鼓を打った覚えがある。
夜になると暗い部屋にぼんぼりのついた雛人形。昼間の煌びやかさとは打って変わって、青白い顔に薄い目の人形たち。思わず身震いして、早く寝ようとするわたしたち姉妹がいた。節分には鬼がやってきて、終わったかと思えば不気味な雛人形。凍てつく寒さが身に染みるこの時期、両親にとって小さい子どもたちを早く布団に入れるのにうってつけの代物だったのではないだろうか。
流石にあの立派な雛人形を一人暮らしの我が家に持ってくることは叶わなかった。収納場所に困るし、そもそも1Kのこの部屋のどこに飾るというのか。
そんなこんなで、一人暮らしを始めるタイミングで親戚からいただいたこけしの雛人形を母から譲ってもらった。
飾るのは、本棚の上。
12月にはマトリョーシカのクリスマスツリーとくるみ割り人形を置いていたその場所に、雛飾りを。
雛飾りを出したからといってわたしの生活が大きく変わるわけではないけれど。
それでも春の訪れを感じながら、毎日お花の水換えをするその時間がきっと楽しくなる。そう思うとなんだかうきうきしながら、雛飾りのある一角を眺めているわたしがいる。
そろそろ次のお花を買ってこようかな。
そういえば、駅前のお花屋さんにはチューリップが並んでいた。むむむ。
明日の帰りはお花屋さんでお花を選んでこよう。
今日もお疲れ様でした。
おやすみなさい☺︎
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