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W杯マジックにかけられて

スポーツとかお笑いというのは、ライブで見るから楽しいものであって。ライブの展開の早いこれらと、字幕はどうも相性が合わない。解説と実況が声を重ねてきたり、字幕の表示を待っている間に試合展開が急に変わっていたりするから特に。

だから、前回のW杯予選を見ていたときは「あぁ、サッカーは解説してくれる人が横にいないと楽しくないな」とどこか諦めモードで、解説してくれるサッカー好きと一緒の夜しか観戦しなかった。

ところがどっこい、この4年間で補聴器とiPhoneの音声がBluetoothで繋がるようになったり音声認識ソフトの性能がグッと上がっていて。今回大会は最初の日本ドイツ戦はテレビに字幕を付けて見たもののその後は、Abemaにお世話になりながら体感としては7割くらいの試合を見届けた。

昨夜というか今朝は0:00に試合が始まったので、寝ずに試合開始を見守り、前半は緊張しながら、ハーフタイムの後はおしゃべりをしながらゆるゆると眺めて「これはメッシの良いお顔が見られそうだな……」とニヤニヤしていたら同点になり、延長でもドラマがあり、PK戦まで。

PKの一蹴目、それがまるでシナリオに描かれていたかのようにエムバペとメッシがそれぞれ決めていく姿にゾワッと鳥肌が立ち、本田△の「座っているのに立ちくらみ」に共感し(日本クロアチア戦の時のわたしはまさにこれだった)、表彰式でワールドカップにキスするメッシを見届けたら、すっかり朝になってしまっていた。

途中で「聴くこと」は疲れてしまったので補聴器は外して観ていたのだけれども、さすがにこれだけたくさんの試合をみてくると、音声認識アプリの字幕と今目の前に見えている映像だけでも十分楽しめるようになっていたと思う。世界中がW杯に湧いて、試合の翌日を祝日にしたがる気持ちが、やっと分かった。

この冬は、W杯マジックに、とてもとても楽しませてもらっています。魔法にかけられたまま、よい年を迎えられますように。


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🌻さんまり🌻
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