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ことばに残したいわたしの気持ちたち。
周りの人の口の形を読み取ること。補聴器からきこえてくる音を繋ぎ合わせること。手話。
これらを組み合わせて、わたしは音の世界とつながっている。
この世の中は、音の世界で生きている人が圧倒的多数だ。全ての情報を受け取れないことが多いわたしにとって、「わからないこと」は生活の一部になっている。と思う。
「きこえなかったら教えてね」
「分からなかったら言ってね」
と言ってくれる人はもちろんいる。
それでも、「きこえてない」ことは認識できないんだから教えられないし、わたしの中では受け取れた情報が全てだから「分からないこと」が分からない。
以前、ある人から
sanmariさんは、私が出会ってきた人の中でもとても賢い人ですが、
(少なくとも世間では)気持ちが言葉になるまでに、少し時間がかかるのですよね。
なんて言われたことがある。
情報が分からないだけでなく、自分の気持ちが言葉になるまでにも時間がかかる。どうしようなぁと思っていたところ、今日上司からこんなことを言われた。
きこえなくて情報が途切れ途切れだから、頭の中で「きっとこれだろう」っていう情報を凄い勢いで探しながら話に参加してるでしょ。だから、きこえる人と比べて情報を集めている分ワンテンポ遅れた反応になっちゃうところ、あるよね。
そうなのかもしれない。
と、結局まだ思考が追いついていないのだけれど、なんとなくその通りなんじゃないかなと思っている。
反応がワンテンポ遅れると、自分の気持ちに気付くのにも時間がかかって、それを言葉にしようとすると更に時間がかかる。
その場では「楽しかった」みたいな単純な感想しか出てこないんだけれど、後々になって気持ちが言葉になってくる。
そんなとき、その言葉たちをnoteで紡いでいる。
わたしのnoteで。「いま」よりも「あのとき」がメインになっているのは、そんな理由なのかもしれない。
普段の生活で、情報と情報を組み合わせることで精一杯のわたしにとって、noteを書く時間は「ことばに残したいわたしの気持ち」と向き合える大切な時間。
これからも、この時間を大切に大切に重ねていこう。
今日もお疲れ様でした☺︎
#エッセイ #日記 #音の世界と音のない世界の狭間で #聴覚障害 #旅しゃぶ更新部 #まいにち日記部 #noteでよかったこと #君のことばに救われた
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