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好きが沸くままに、放っておこう。いつか、夢につながるように。
納得のいく文章を書けるようになりたいし、自分が満足するような写真を撮れるようになりたい。聴覚障害児の子育て支援について研究をしたいし、願わくば保育者養成校で働きたい。好きな人と季節の移り変わりを感じて、のんびり過ごしたい。縁側で。珈琲に和菓子を添えながら。クリッパンのストールなんてあったら最高だ。
やりたいことはたくさんある。
それでも、わたしが行動に移せることはごく僅かで。
毎日noteを書いて、週末はカメラを片手にフォトウォークをして、平日は仕事へと通う。珈琲はミルをグルグルしながら煎れて、たまに和菓子を作るなどする。茶道を習い始めてから、和菓子を口にする機会が圧倒的に増えた。好きな人と縁側で、についてはノーコメントでいこう。クリッパンのストールは、あったかくてきもちいい。
どれも夢に向かって真っ直ぐ進んでいるわけではなくて、どれも中途半端な行動。
ホントは、こわいんだ。
わたしは、その夢に値する人間なのか。
わたしは、その夢を達成できないんじゃないか。
もしそれらが実現できなかった未来を考えるだけで、おかしくなっちゃいそうだ。
まだ、どれも中途半端だというのに。
傷つきたくないんだ。
傷つくのがこわいんだ。
でも、夢を追求したいと思っているわたしももちろんいるわけで。
そんなわたしを誰が守ってあげられるのだろうか。
自分をしばっているのは、自分だけ。(パウロ・コエーリョ「アルケミスト」)
そんなある日、とあるnoteを読んだ。
「私より上手いひとがたくさんいる」。その「たくさん」のひととの比較は、「好き」の前では意味をなさない。大切なことは、すべて「自分が何を好き」か知ることからはじまってゆくはずで。
はて。
わたしの好きなことって?
文を読むこと。文を書くこと。考えること。おしゃべりすること(日本語・手話ともに)。ときめく瞬間をカメラにおさめること。保育。季節が移り変わる風を匂いを感じること。のんびりと珈琲とともに和菓子をいただくこと。あったかいストール。
なんだ。
全部全部、好きなことじゃない。
まだ、大丈夫。
「好き」と「上手い」と「続く」と、「叶う」。
そんな日がおとずれるだろうと、すきが沸くままに放っておこう。
きっとわたしは、まいにちnoteを更新し、季節を感じながらときめく瞬間をカメラに写し続けていくだろう。
さて、こんばんの珈琲のために、マメを挽こうかな。
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