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ただ、そばにいるだけで。
夕食を共にする人がいること。これって、しあわせのひとつなんだと思う。ひとりでも食べられるけれど、誰かがそばにいるだけで食欲がちょぴっと増すし、美味しく感じられる。ひとりでもできることだけれど、誰かと一緒だとなんだか心がほわっとすること。それを人は、しあわせというのではないだろうか。
仕事帰り、お茶のお稽古に行ったら先生から
「お稽古の中休みに、お夕飯を一緒に食べましょう」
と誘っていただいた。
ご飯におでん、お浸しに煮豆、そしてお味噌汁。あと、冷しゃぶもあった。
ひとりだったらこんなにたくさんの品数、作らない。せいぜい、ご飯と味噌汁と冷しゃぶが良いところ。
先生が
「戸棚からお茶碗を出して、よそってね」
と、はかりを渡してくる。
ご主人は、先日まで入院していて一食の白米の量が決まっている。苦戦しながら、1グラム単位でご飯をよそう。
みんなそろっていただきます。
かと思えば、ご主人はもう食べ始めていて。わたしと先生も、後半のお稽古のために黙々とご飯を食べる。
たまにテレビでクイズなんかをやっていて、各々が好き放題テレビに向かって喋っている。
いつもはひとりでHuluを観ながら食べるお夕食。
家族でもないし、ワイワイと会話が盛り上がるわけでもないけれど、ただ傍に人がいて、一緒にご飯を食べている。そんな今日のお夕飯。
でもね、それだけでニヤニヤしちゃうし、お腹もいっぱいになる。
先日友達から
「sanmariにとって、しあわせってなに?」
ときかれてから、なんとなく考えていたんだけれど、今日お夕食を3人で囲みながら、
この時間、しあわせだな。
なんて、しみじみと思った。
明日のお夕飯にと、冷しゃぶと煮豆を少し分けていただいた。日をおくからもちろん鮮度が落ちるんだろうけど、ひとりで食べるとやっぱり味が違うんだろうな。
もちろんひとりでも食べることはできる。でも、誰かと一緒にご飯を囲む時間は、あったかくて、しあわせで、すきだなぁと改めて思い返すんだと思う。
今日もお疲れ様でした。
おやすみなさい☺︎
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