【大晦日】大丈夫。きっと、好きがぐるりとつながっていくはずだから。

スーパーに行き、母と肩を並べてお正月準備をする。母は父方の実家のものを、わたしは母方の実家のものを。凍み豆腐、せり、大根……あぁ、今年がもう終わってしまうのか。

平成から令和に変わった１年。すごい１年だったねぇ、と振り返る。眠って起きて、食べて働いて、カメラを持って旅をして、文を書いて。毎日を駆け抜けた。

くじけそうな日もあった。

これは夢なんじゃないかと思うほど嬉しいことも、たくさんあった。

テレビでは、紅白歌合戦が始まった。始まって早々、Hey! Say! JUMPが手話付きで『上を向いて歩こう』を歌い出した。

手話バージョン！
令和。もっともっと、わたしたちのことばが広まっていきますように。#音の世界と音のない世界の狭間で pic.twitter.com/QT6Ko3XotV

— 🌻さんまり🌻 (@sanmari_store) December 31, 2019

そういえば、元号発表でも、はじめて手話ワイプが導入された。

この一大イベントが誤訳だったことで、わたしの周りではちょっぴり手話に今日をもってくれる人が増えた……ような気がする。

そんな１年。

あと数時間で、新しい年がやってくる。見つめる先は、まだまだぼやけている。それでも、未来へと続いていることは確かで。その途中で、いろんな人の道とすれ違っていく。

こんにちは。あなたの辿ってきた道では、どんなものが見えたの？

わたし一人の道では見えなかったものを、出会った人たちとのコミュニケーションの中で見ていきたい。そのために、コミュニケーションの選択肢は、一つでも多いほうがいい。

きこえないから

なんて言って諦めずに、どんどん飛び出していきたい。今年、周りのみんなが一緒に優しく耕してくれた畑に、ちょっぴり種を植えたんだ。

音の世界と音のない世界の架け橋になりたい

2020年、この種が芽を出していけるように、着実に生きていきたい。ていねいに、一歩一歩。でも、地に足つけすぎずにフラフラすることも楽しみながら。

2019年、ありがとうございました。2020年、よろしくね。来年は、今年以上に好きがぐるりとつながっていく一年になるはずだから。