わたしの帰って来る場所。

わたしの部屋
わたしの席
わたしのお茶碗
わたしの。。。

12日にインドから帰国、お盆は実家で過ごして16日に中国へ出国。どちらも成田発着だというのに、わたしが今このnoteを書いているのは地元仙台。だって、お盆なんだもん。

小学生の頃、週末と長期休みのほとんどを過ごした祖父母の家から4年間大学に通った。父が転勤族なこともあり、大学に入るとついに「住んだことのない実家」ができたわたしにとってこの家は正真正銘の「実家」だ。
わたしの部屋があり、わたしの席があり、わたしのお茶碗がある。一人暮らしの家と同じくらいこの祖父母の家の居心地はいい。

小学生の頃も大学に通っていた頃も、この家には曽祖母と祖母と祖父がいて３人に常に甘やかされ、でも時に厳しく育てられた。あれから4年しか経っていないというのにこの家で迎えてくれるのは祖父だけになってしまった。曽祖母と祖母のいないこの家はどこか静かだ。でも、４人で仲良く食事をしたダイニングで一緒に料理をした台所で、救急隊員が来るまで心臓マッサージを続けたリビングで。。。２人の生活の跡が残るこの家でふと２人を感じる。

２人が病気になってからというものの、祖父とわたしはこの家で不安と闘い続けた。もちろん一番頑張ったのは祖母と曽祖母だろうけど、遺される家族もまたつらい。お互いイライラしてわたしと祖父は何度ぶつかったことだろう。それでも、あのつらい日々を共に過ごした祖父とわたしはなんでも言い合える仲になったと思う。
そして、ここが、わたしの帰って来る場所となった。

お盆だし、２人も帰ってきているのかな。
何て言いながら、２人の席にお土産を置いてお菓子を食べながら甲子園を眺める。そろそろ、東北に優勝旗こないかな。

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