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写真集がやってきた日。

立夏を過ぎてからというものの、これはもう夏なんじゃないかと錯覚するようなお日様が毎日のように顔を出す。青い空に白い雲。まるで小説の描写のような空が広がる日々。

毎日のようにベランダに出ては、ファインダー越しに空を眺める。部屋からのぞく空は紛れもなく青い空だというのに、ファインダー越しに眺めると、思っていた以上に白い雲が多いことに気付く。

今日も今日とて、青空が綺麗な時間帯がやってきた。我が家は西向きにベランダが付いているから、午後になるとぐんと日差しが強くなる。そのはじめ頃の時間帯のお話。

***

写真集が届いた。
それも2冊。

どちらの表紙もよくよく見覚えのある写真たち。

そう。
この自粛期間、お家で過ごすことの心地よさにまんまとはまってしまった旅に出られないわたしたちはといえば。

「のんびり暮らす部」を謳い、日々の生活で見つけた小さな幸せをシェアするようになり、その勢いでさらっと始めてしまったのである。そう、あのオンライン写真展を。

この写真展、実はこそっと冊子の販売もしていてですね。
自分の写真が大好きな本になったのを見たら、きっと幸せな気持ちになるだろう。
そう思ってGWのとある夕方にポチッとしたのです。

正方形の小さな小さな写真集。
バーコードも付いていない、まっさらな背表紙。

それでも。
めくるたびに大好きな人たちの愛が詰まった写真が次から次へと顔を出してくる。
その合間には、私の写真も、ちらり。

わたしのミラーレスデビューにお付き合いしてくれた
Lumix GF9で撮った、おじいちゃん盛り付けの仙台雑煮。

やっぱり、わが家のお雑煮が、世界でいちばんおいしいと思うんだ。

そして、自分へのお誕生日プレゼントに買ったFUJIFILM X-T30デビューのフォトウォーク記念写真(なんと、誕生日当日!)

満開の桜も綺麗だけれど、
今か今かと開花を心待ちにするかたい蕾のこの時期もまた、好き。

この写真をslackにあげたとき
「この写真、好き」
って言ってもらったのもまた嬉しかった想い出。

わたしの周りは本当に写真が上手な人たちばかりで。
見る目だけが肥えていって、撮りたい写真と自分の撮る写真のギャップにもどかしいなぁって思うことが多かったから、ただ「好き」って言ってもらえることがとってもとっても嬉しかったなぁ。

なんて、想い出まで蘇ってくる。
そんな不思議な写真集。

自粛の影響で街の本屋さんが続々とシャッターを下ろしている中、電子書籍が流行るだろうなんて記事をあちらこちらで目にしたし、実際に私たちがやった写真展も元はオンラインだった。

でもね。
アマゾンでは電子書籍以上に紙の本の売り上げがグッと伸びているらしいよ。

なんて話を見たばかりだったから余計に。

あぁ、こうやって手にとってパラパラとめくれる紙の本って、愛着もひとしおだなぁ
と思いながら、今日は青い空をバックにわたしの、わたしたちの写真集をパシャりと撮ってみたよ。


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🌻さんまり🌻
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