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sanmariのひとりごと

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なんでもない日常の、でも、だれかにとって、ちょっと、特別なことたち。
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#旅しゃぶ更新部

だからわたしは、今日も本を読む。

わたしの通っていた小学校には図書室が2つあって、手前に絵本が足元にたくさん並ぶ低学年図書室、奥に児童書や辞典が高く積まれた高学年図書室があった。 カーペットが敷かれたその部屋で、次に読みたい本を手に取っては座り込んでパラパラとめくるのが大好きな小学生だった。 あれは確か、小1の冬くらいのこと。 ひらがなもカタカナも読めるようになった。漢字だってちょっぴり読めるぞ。なんだか自信がムクムクと湧いてきたわたしは、文字がいっぱいある本が読んでみたくなった。 それでも、お兄さん

春一番が吹いた日

春は、確実にわたしたちのすぐそばまでやってきている。そう実感したのは、ほんの数日前のこと。 時刻は、16:30。 「今日は、タイミングよく日の入りが見られそうだね」 そうつぶやいたわたしの脳裏には、師走のとある日に見た天気予報の画面が横切った。 日の入り 16:48 夏が秋になって、上着が手放せなくなったその頃から、仕事を終える17:00には外が真っ暗になっていた。仕事を終えたタイミングで外が暗いと、なんだか気分が上がらなくなってしまって、その日以降、日の入りの時刻なん

お正月料理を食べないと、年は明けない。

新年あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします☺︎ 今年のお正月は、10年ぶりに仙台の実家に帰らずに三ヶ日を過ごしています。はじめての、東京でのお正月。 いや、4年前の1月2日にどうしても好きな人に会いたくて、夜行バスで東京に飛び出してきたとき以来かな。なぜか、彼と彼のお母さんと初売りに行って布団を買った、という謎な思い出つきなんだけれども。 さてさて。年越しは、ひっそりと、でもとても楽しく過ごしたので、また次の記事に書こうかなぁと思っています。 そ

秋が冬に変わっていくこのトキを、Naot CLAUDIAと共に。

また、秋によろしくね。 5ヶ月前、そう声を掛けてそっとシューズクローゼットにしまったショートブーツ。我が家にお迎えしたのは、確か去年の、秋も深まったある日のこと。 ロングブーツには早いけれど、日常遣いできるショートブーツが欲しくて、やっとのことで巡り会うことのできたNaot のCLAUDIA。 秋が冬になって、冬が春になる。 パーカーにロングスカート、マフラーが大好きなわたしの大好きなその季節の移り変わりを、一緒に過ごしたショートブーツ。 流石に夏の間は履けなくて、靴

わたしとキミとTシャツと。

「ピンポーン」 週の初めからくしゃみを連発し、仕事の繁忙期に入って、今日の夜ご飯はおやつに買ったベーコンエピだっ!なんてやけくそになって、ちょっと泣きそうになっていた夜に、我が家のチャイムが鳴った。 玄関のドアを開けると、見覚えのあるボーダーの半袖Tシャツを着たマイトレーナーが立っていた。 「外、めっちゃ寒いね」 いやいやいや。なんで半袖のTシャツなんか着ているのよ。 心の中でそう突っ込みつつ、あの冬の暑い日の記憶が蘇った。 初めての海外まで一人旅の行き先に選んだ

我が家のトクベツな「あたりまえ」

幼いころのわたしは「パーティ」と名の付くものが好きで好きでしょうがなかった。 「誕生日パーティ」「クリスマスパーティ」「おひなまつりパーティー」……。 とにかく何かとかこつけて「パーティ」をしたがったわたし(と妹たち)は、「パーティノート」なんてノートを作って、企画を練り、司会台本を書き、招待状まで作成していた。 冬になると、クリスマスにお正月、父もわたしもすぐ下の妹も冬生まれだから誕生日……と「パーティ」が続く。 そのスタートを切るのが、10月15日にある母の誕生日だっ

体を、心を取り戻すのなら、少しでも早いほうが良い。

「明日のお昼は、栗ご飯を食べるんだ そう呟くと、 「ニアミスだね。今日は、さつまいもご飯だよ」 なんて言葉とともに、炊きたてホクホクのさつまいもご飯が食卓にならんだ。 日々の暮らしを、丁寧に、愛おしみたい。 ずっとそう思っているけれども、繁忙期の10月は寝て起きて仕事に行くだけで精一杯。「1日に2回、フルグラを食べるんだ」そう言ってちょっとずつ、でも着実に増量を進めていたわたしもついにおやつのフルグラを抜き、夜ご飯をパンで済ませようと思い始めていた。 当たり前のよ

人が嘘つくのは本当の事を言って、信じてもらえなかったときからなんだって。

台風一過を思わせる、久しぶりの眩しい朝。。あぁ、このあったかいお日様の匂いを身体中に纏うことができたらどんなに幸せなんだろう。 そんなことを考えながらうつらうつらしていたときのこと。 ねぇ、こんな噂を聞いたんだけどさ なんていう、たった一つのメッセージでわたしの日向ぼっこは強制終了された。 たいてい、噂話とか人聞きの話というものはおもしろおかしくアレンジされ続けていくもので。きっと、これも、そうやってアレンジされたものなのだろう。 何が起こっているのかはよ

雨の降る日は、丸一日家にいられたらいい。だらだらと。

なんでもない日常の、でもわたしにとってnoteに書きたくなるような心動いたことのようなことを、きっと「小さな幸せと」呼ぶのだろう。 *** 目を覚ますと、窓の外が、薄暗い。 天気予報では、台風が近づいていると言っていた。外は、きっと雨なのだろう。そう思いながら、ねぼけまなこでiPhoneのロック画面を覗き込むと、6:35と表示されていた。 せっかくのお休みだというのに、結局いつもとたいして変わらない時間に目が覚めてしまった。きっとこれは、体に染み付いてしまったものなの

なんでもない日常の、でも、わたしにとって特別な香り。

香りは目には見えないけれど、充分すぎるほどに記憶を呼び戻す。 お盆休み以降、ずっと取り組んできた仕事がやっとひと段落した帰り道。家のすぐそばの橋を渡り終えた瞬間、ふわっと金木犀の香りが漂ってきた。 *** 小学生の頃、なぜか早く登校することがまだ一種のステータスのようになっていて、開錠前の昇降口で友達とおしゃべりしていたときのこと。 学生時代、きっとお互い好きなんだけれどもまだ付き合っていなかった彼と、語り合った公園での夜。 社会人1年目、繁忙期のちょっと余裕のない

めぐりゆく季節を知らせる風に「待って」なんて言葉は届かなくて。

朝、目が覚めて熱いお湯を浴びたくなる。 ふと手を伸ばした先には、七分袖のブラウス。それも、ブラウンの。 玄関に鎮座しているビーチサンダルを靴箱に戻し、かわりにちょっとヒールのあるえんじ色のローファーを出す。 あんなにも待ち遠しかったはずの夏は一瞬にして過ぎ去って、秋がすぐ近くまでやってきている。 *** なんだか、不思議な夏だった。 浴衣を着て花火大会に行ったり 屋台ではしまきを食べたり 山の中で眠るおばあちゃんのお墓参りに行ったり はたまた飛行機で旅をしたり……。

わたしの生活習慣改善プログラム。

今年が始まる頃には「第三次世界大戦が始まるのではないか」なんて噂も飛び交っていたというのに。夏休み明け、小6向けに教科書会社から届いた歴史年表の2020年の欄には 世界的に新型コロナウイルスが流行 と書かれていた。 わたしの、わたしたちの生活もまた大きく影響を受けた。 「華金」といえばいつもより少し早く職場を出て、ちょっとおめかししてご飯を食べに行っていたというのに。 友達とのご飯は土曜日。しかも、MacBook 越しに相手の顔を見ながら。いわゆる「オンライン飲み」

誰かの過去が誰かの未来になるから、写真には夢があるのかもしれない。 #ときめく写真の作り方

仕事中、ふと息をつくタイミングに お風呂が沸くまでの、ちょっとの隙間時間に SNSを開くと、空、海、ヒカリ、カフェ、家族…… たくさんの人たちの目に映った世界の一部が切り取られてタイムラインに流れてくる。 わたしにわたしたちに与えられた1日は24時間で。 その間に眠ったり仕事をしたりご飯を食べたりお風呂に入ったり…… 好きな場所で、好きなタイミングで、好きな分だけ仕事をする。 そんな生活も、素敵だなぁと思う。 その反面 安定が欲しいし、自分の居場所だと思える部屋も欲しい

なにかをうしないつつも、あらたな楽しみをこの秘密基地での生活で得ていくのだろう。

旅に出られない。 友達と気軽に夜ご飯も食べに行けない。 仕事に行けない。 外出もままならない。 そんな日々がじわりじわりと押し寄せて、当たり前のようになって、少しずつ、でもこっそりと人々が動き始めたころ。 午前中に日の光がたっぷりはいるお部屋に、ひっそりとお引っ越しをした。 こっそり通勤していた頃は東京を縦断。まるで、絵に描いた満員電車で半分居眠りしつつiPhoneでいろんな人のnoteを読んだりTwitterを眺めたりする日々を送っていた。 そんなわたしは、お引っ越し