ハリーポッターたちと共にオトナの階段を登ってきた世代なので。
プリベット通り四番地に住む少年と出会って、20年とちょっとの月日が経った。
はじまりは、確か小学2年生の夏休み。母が「これ、おもしろいらしいよ」と買ってきてくれた濃紺の分厚い一冊。やっと「こまったさんシリーズ」なんかが読めるようにはなってきたとはいえ、綺麗すぎる表紙のイラストとその分厚さに圧倒されてなかなか手を出すことはできなかった。
その本を開いてのめり込んだきっかけは、秋を過ぎて冬になって、お正月に帰省していた叔父に誘われて『ハリーポッターと賢者の石』の映画を観に行っ