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sanmariのひとりごと

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なんでもない日常の、でも、だれかにとって、ちょっと、特別なことたち。
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#スキしてみて

そもそも見えないことには #音の世界と音のない世界の狭間で 生きにくいので。

ストレスとか疲労とかそういうのが溜まると、弱いところに出やすい。ちなみにわたしは、眼科系と婦人科系と呼吸器系。ものもらいができたり、生理不順になったり、喘息になったりする。学生時代は、季節の変わり目のたびに声が出なくなっていた。 ストレスでお耳が……みたいなのもよく目にするけれども、わたしの右耳は生まれつき全く聴こえないので、これ以上悪くなることがない。こんなにも全く聴こえない状態は耳鼻科の先生でもなかなか見ないらしい。 左耳は、物心ついた頃から年々徐々に聴力低下していて

「ふたつにひとつ」に自信がもてない日々。

分岐という分岐の全てを逆に曲がる典型的な方向音痴なわたし。実は、家の中の電気のスイッチもたいてい思っているものと逆の方を押してしまう。何年住んでも、慣れない。 洗面所には3つのスイッチがあって、一番上はお風呂場、真ん中は洗面所、一番下はトイレのスイッチになっている。やっぱ、逆かもしれない。もう、このnoteを書いている時点で曖昧なのだから、実生活では常に一番上と一番下を両方パチパチとさせている。 厄介なのは、夜のお風呂どき。わたしは浴槽に入る前に洗髪を済ませてしまうのだけ

現状維持だって、立派なスキル。

今日で、5月もおわり。 今月は、GWの帰省にはじまり、マルシェのスタッフをしたりパーソナルカラー診断を受けたり、とにかく周りに恵まれて穏やかに過ごしていました。特段大きな良いことがあったわけでも、悪いことがあったわけでもなく、でも穏やかにご機嫌に暮らしています。 人前では強がってしまうことも多いけれども、心身ともにどちらかといえばヨワヨワなので、こういう何気ない日々が続いていくことってわたし的にはすごいことだなって。幸せに感じています。でもやっぱり、どこかで聞いた「現状維

地震・親父・雷

朝方4時過ぎ。緊急地震速報で飛び起きた。補聴器を外して寝ているわたしにも微かに音が聞こえたんだから、本当におっきな音だったんだろうと思う。ちなみにわたしは、音じゃなくてバイブレーションの振動で目覚めた。 目が覚めてまだ外が暗いというのに、iPhoneがチカチカ光っている。これが緊急地震速報で、これから大きな揺れがやってくるということは認識できた。でも、寝ぼけ眼の状態では、次に何をしたら良いのか分からない。 幸いキッチンのガスの元栓は閉めて寝ていたし、寝室には倒れてくるよう

呼び捨て

わたしは、転勤族育ち。といってもひとつの土地にわりと長く住むタイプだったので、小学校を仙台で、中高を小倉で、大学を仙台で、大学院を兵庫で、そして今関東にいる。 過ごした年齢も関係するんだろうけれども、仙台は下の【名前呼び捨て】、小倉は名前からとって【まり】、そして大学院から現在まではだいたい【下の名前+ちゃん】と呼ばれることが多かった。だから、SNSに書くときも誰かから話しかけられている場面を描くときはとりあえず、ここ最近一番呼ばれ慣れているもののように【さんまりちゃん】と

暗黙のルールというよりは。

学生時代、東梅田で「こんなにも泊まるところがたくさんあるんだから余裕でしょう」と宿を決める前にパピコを買ったのに、どこのお宿もいっぱいで、それを溶かしてしまったことがある。わたしたちは、雨の降る金曜日の夜の街を、完全に舐めていた。 その夜、わたしたちの中に暗黙のルールが誕生した。それは、 寝床が決まるまでアイスは買わない。 あれから、数年。お互いにひとり暮らしのお家があるというのに、終電を逃してしまったので、夜の北幸へ。もうあの頃のように若くはないし、夜も更けた時間だっ

徹夜とか思い出とか

オールしてしまった。いわゆる【徹夜】ってやつ。 特に大きな仕事を抱えていたわけでもなく、誰かと遊んでいたわけでもなく、夜通しHuluで動画を見ていて、気付いたら朝だった。しかも、朝の8時。しっかり朝だ。 全51話完結のドラマの46話を見ていたのが日付を回った頃。クライマックスに向けて、これまでの伏線が回収されていく様子があまりにも楽しくて、朝の5時。ここまで見たんだからと意地になったのと、お腹が空いてきてしまって朝ご飯を挟んでしまったのとで、最終話まで。 一睡もしていな

予想最高気温二桁、晴れの日だったので。

最高気温が二桁の晴れた日は、洗濯をしたい。できれば、お布団だって外に干したい。 だから、前日から天気予報と睨めっこしてはその日を待ち侘びて、目が覚めて、ちょっと微睡んだあとは、いそいそと洗濯機に洗濯物を放り込んで、ぐるぐると回した。 ぐるぐるしているその間にシャワーを浴びて、髪の毛を乾かして、お化粧をして、髪をくるんと巻いて。あと5分の表示を見て、ピンチハンガーにまだ引っかかっているものたちを畳んで片付ける。「よし!」と時計を見ると、わたしの想定した時間より1時間も時計が

しんと雪が降る夜に。

さむいさむい、冬の夜。それでも「華金だしね」と理由をつければ、いつだってどこにだって駆けつけたい。 雪の降る街も、誰かと一緒に眺めるとそれはもう特別な一瞬で。真っ暗な空から白い雪がハラハラと落ちてくるそれを眺めながら、思わず目を見合わせて「綺麗だね」と呟くと「綺麗だね」と立ち止まってしまう。 そんな、しんとした週末の夜が、たまらなく愛おしい。 今晩は、寒波で電車が止まってしまうかもしれない。いや、それでも、まだ夜は始まったばかりなのに……と、いじけたくなるような食後にポ

音の世界と音のない世界の狭間と手に入れたコンタクト。

年末に、コンタクトが割れてしまった。 きこえにくい分、視覚で情報を得ているわたしにとって、これは一大事。結局、度数やレンズの直径が特殊なため、新しいコンタクトレンズがわたしの手元にやってきたのは一月も一週目を終えようとする頃だった。 新しいコンタクトレンズが届いてからこの二週間。 まず、人通りの多い場所ですれ違う人やモノと衝突することがなくなった。多分、遠近の感覚が掴めるようになったから。キコエル人たちは音も使って遠近感を把握しているというけれども、そのあたりわたしは片

おはよう2023

いくつもの「よいお年を」を越えて、2023年がやってきた。 2022年の最後は、大掃除を終えて、長風呂をしながらここ数年のがんばったことたちを並べていたらすっかりゆでダコのようにふにゃふにゃになってしまって、ちょうどパジャマに着替えたタイミングで年を越してしまった。 「お外から花火の音が聞こえるよ」と教えてもらったので、パジャマの上にコートを羽織って家の前の坂を駆けのぼったら最後の一発の花火がちょうど落ちてくるところで。見晴らしの良い公園に着いた頃には、あたりはしんと静ま

2022年もありがとうございました!

クリスマスあたりからの毎日は「年の瀬」を言い訳に、会いたい人たちに思う存分会って浮き足立っていたので、気づいたら大晦日の日の入りの時間を迎えようとしている。 今年は精神的にも本当に苦しいなぁと思うことがたくさんあって。正直「書く」どころではなかった時期も長かったけれども。それでも、年末に会いたかった人たちみんなに支えてもらって、「数年後こうなりたいな」というオトナたちに抱きしめてもらいながら一歩一歩踏みしめて、ちょっと足取りが軽くなって12月。 それでも、「ことばが好き」

音の世界と音のない世界と視えにくい日。

の究極の二択があるとしたら、迷わず【まったく聴こえなくなる】を選ぶと思う。見えれば手話や筆談をすれば良いし、生まれてこのかた【正常なきこえ】というものをまったく経験したことがないので、音がないことに対する抵抗感は小さい。 でもそのぶん【視ること】に神経を研ぎ澄まして生きているので、視えなくなってしまったらもうどうしたら良いかわからないと思う。 だというのに。 目を覚まして、トイレを済ませて、歯を磨いて、「さぁコンタクトをつけよう」とコンタクトケースをあけたら、右眼に入れ

足のサイズが大きかったら、身長も大きくなるはずじゃなかったのか。あれは、都市伝説だったのか。

小学校中学年くらいまでそう言われて育ったので、大きくなったら170cmくらいのモデル体型になる予定だった。 当時は背の順で並んでも後ろから数えたほうが早かったし、身長の高いお姉さんになる未来しか想像していなかった。けれども、足のサイズも身長も小5くらいからほとんど変わっていない。 足のサイズは、23.5cm 身長は156cm それなりに三食バランスよく食べて、よく寝て、それなりに運動して成長期を過ごしたはずなのに、今では「さんまりのお家も持ち物も全部シルバニアサイズだね