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sanmariのひとりごと

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なんでもない日常の、でも、だれかにとって、ちょっと、特別なことたち。
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2023年2月の記事一覧

牛乳と おじゃがとそれから 焼き鳥を 二月の雪と 共に帰らん。

今日の夜ご飯は、傷みかけている白菜を使ってホワイトシチューにしよう。 と、冷蔵庫を覗く。 にんじん、玉ねぎ、お肉、シチューのルー……あぁ、牛乳がない。 なくても、サラッとしたシチューができあがるのは想像できる。でも、シチューは、特にホワイトシチューはトロッとしていて欲しい。あと、今日は休日だからと家から一歩も出ていない。お出かけの口実にと、牛乳を求めてスーパーへ。 家を出たときからなんとなくそんな気はしていたけれども、ぴゅうと吹く風がえらく冷たい。なんならちょっと、痛い

待ち合わせ その名がつけば 立ち読みを ついついはやる 気持ちで駆ける。

「明日は、約束の日だね」から始まるメッセージに、そこで待ち合わせの時間や場所を決めたり、当日に待ち合わせ場所で誰かを待ったり、そういう時間に、わくわく感を感じる。「待たせちゃった?ごめんね!」と小走りにそこへ走ることも、あえて待ち合わせ時間よりも早く到着して「まだかなぁ」と待つのも、どちらも選び難い。 駅とかモニュメントの前で待ち合わせるときは時間ぴったりに到着するように向かってしまう。まぁ、わたしはとんだ方向音痴なので、少し早く到着するように移動してようやく時間どおりとい

嫉妬とか 忖度とかじゃなく 純粋に 会いたかったと 言える強さよ。

SNSとかオンラインコミュニティとか、そういうのが当たり前になってきた今日この頃【会ったことないけど仲良し】みたいな人が一定数いる。 一昔前は「ネットでの出会いなんて、よく分からないし危険!」だと多くの人が信じて疑わなかっただろう。でも、Yahoo!ブログだとか前略だとかモバゲーだとかmixiだとか……あと、TwitterやInstagramやFacebook。ずっとずっとSNSは、わたしたちの生活の傍にあって。 今では、日常のお友達、職場の人たち、そしてサードプレイス的

愛はここにあって まだ言えない理由も夢中も 全部笑って待ってる。

新しい音楽を知る というタイミングが、わたしの生活には、そんなにない。お家に帰ると補聴器は外してしまうし、動画とかも音無しで字幕だけを追っていることも多いから。 だから、音楽をよく聴く人が横にいて、新しい音楽が入ってくるという環境がとても新鮮だ。 子どもの頃は、毎週末Mステを流して、CDTVとかも自然に入ってくるような環境だったけれども。聴力が落ちてきたタイミングでテレビも手放してしまったので、いくつかのドラマやアニメのテーマソングとたまにTikTokで流れてくる音楽を

ネバネバの めかぶをたたいて 春を感じる。

ネバネバした食べ物にハズレはない と思っている。山芋をすりおろしたとろろに、納豆に、オクラに、モロヘイヤ……。どれも、醤油を混ぜて、炊き立ての白いご飯と一緒に食べたくなる。 そしてそんなネバネバの中で特に好きなのが、めかぶ。それも、千切りに刻まれてスーパーで一食分ずつパックに入っているやつじゃなくて、しっかり茎がついてまだ黒い色をした「THE 獲れたてです!」な状態のめかぶ。それをさっと湯がいて、茎を外して、包丁でたたいて、お醤油を混ぜて白いホカホカご飯に載せて食べる。

文脈とか言葉とか経験とか。

こんなメッセージが届いた。 わたしは、心底驚いた。というのも、その人の職場の周りにはカフェや美味しそうなお店が並んでいて、【出社】する日はそういうキラキラしたお店にふらっと入って美味しいものを食べたり、ちょっとつまめるスイーツを手にして午後の職場に戻り、小腹の空いた夕方はそれらを片手にパソコンをカタカタ……みたいな生活をしていると思っていたから。 そんなことは全然なくて、「帰宅する頃はいつも疲労困憊のお腹ペコペコなのよ」ということを、初めて知った。なんと。わたしは出社した

レベル29

2月8日、にやにやの日。29歳になってしまった。 0歳から10歳までは、ホギャホギャしていた(のであろう)赤子から一人で地下鉄にも乗れちゃう小学生に、10歳から20歳までは親元を離れてわずかながらに自分で稼いだお金で遊ぶ自由を手に入れたりと、随分と成長した覚えがある。 確かに、20代に入ってからも、大学生を経て、大学院生を経て、初めての海外まで一人旅を経て、3度の引っ越しをして、社会人になって、今ここにいる。でも、19歳だった頃のわたしと比べてぐうんと成長したかと問われる

怠け者、万歳。

わたしは、とにかく方向音痴だ。 もう、分岐という分岐を逆に曲がるし、駅でいつもと違う改札に出たら迷子になるし、反対側のバス停に降りただけでそこがどこか分からなくなる。ちなみに、2月に入ってからまだ一週間しか経っていないにも関わらず、今月全てを経験した。 そんなわけで、どの街を歩くにも手放せないのが、iPhoneと GoogleMaps。これは、現在地をGPSで調べ上げてさらに、様々なルートを選択させてくれる。到着の目安時間も書いてくれるし、たどる予定の経路を色付きで分かり

「自分で決めた」をコツコツと積み重ねていきたい。

身体を温めることが、好きだ。例えば、お風呂とか、温泉とか、サウナとか、岩盤浴とか。 毎日のお風呂は湯船にお湯を溜めたいし、旅先のホテルは大浴場のあるところを、それが温泉だったらもう最高。そして、半日デートができるなら、まずは迷わず岩盤浴に行きたい。おしゃれなカフェとかキラキラしたイルミネーションも魅力的だけれども、特にこの時期は、岩盤浴に行きたい。 だから「明日、お休みなんだよねぇ」とウキウキした連絡をもらってすぐに「それじゃあ明日は、岩盤浴に行こう」と待ち合わせをして、

予想最高気温二桁、晴れの日だったので。

最高気温が二桁の晴れた日は、洗濯をしたい。できれば、お布団だって外に干したい。 だから、前日から天気予報と睨めっこしてはその日を待ち侘びて、目が覚めて、ちょっと微睡んだあとは、いそいそと洗濯機に洗濯物を放り込んで、ぐるぐると回した。 ぐるぐるしているその間にシャワーを浴びて、髪の毛を乾かして、お化粧をして、髪をくるんと巻いて。あと5分の表示を見て、ピンチハンガーにまだ引っかかっているものたちを畳んで片付ける。「よし!」と時計を見ると、わたしの想定した時間より1時間も時計が

2023 節分

ベッドに入って数分。暗闇に目が慣れてくると、なんとなく隣に寝ている人の口の形も読み取れるようになる。まぁ、間接照明を消した後に真面目な話をすることはほとんどないし、やっぱり話が盛り上がってきたら口を読み取れるようにもう一度間接照明を付け直すのだけれども。でも、昨夜はいつもどおり「おやすみ」「うん」と言葉を交わした後はなぜかわたしだけぱっちりと目が冴えてしまって、ぼんやりと天井を眺めていた。 木目クロスの天井を眺めながらぼんやりと「あぁ、今日は2月最初の金曜日なのか」とふと思

あなた、ちゃんと食べてるの?

「あなた、ちゃんと食べてるの?」 と心配してくれる人が、いる。「心配する」ということは、言葉だけでは伝え合えないもので、一緒にご飯を作ってくれたり、家で食べるためのものを持たせてくれたり、はたまた「明日は、天丼を作りましょう」と誘ってくてたり。 そんなわけで、この前のお昼ご飯は、天丼だった。 炊き立てホカホカの白いご飯に、タレをたっぷり付けた天ぷらたち。市場で買ってきたプリプリの海老に、まいたけに、お野菜をまぜまぜしたかき揚げ。それもたっぷりの油で揚げたもののはずなのに