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sanmariのひとりごと

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なんでもない日常の、でも、だれかにとって、ちょっと、特別なことたち。
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2021年11月の記事一覧

お気に入りのあの場所で「ふふふ」と笑うわたしたちは、神様の、周りの大人たちからの愛情に、やさしく包み込まれていた。-アドベント1週目-

クリスマスを家族で、教会というファミリーと共に過ごした経験のある人は、この日本にどれだけいるのだろうか。 我が家はクリスチャンホーム(家族にキリスト教徒がいて物心つく前から教会に通っている人たち)どころか、三親等内にクリスチャンは一人もいないのだけれども、なぜか三姉妹全員がミッション系の幼稚園を出ている。それは母の「感謝できる人になってほしい。でも、感謝とは目に見えないものだから教えるのは難しい。そうだ!ミッション系の幼稚園に通えば、神様ありがとうと祈ることで多少理解するこ

あるいは、「祈るしかない」という希望について。

なす術がない そう悟った日から毎日、彼女は祈り続けていた。あの日々を、わたしは一生忘れないと思う。 *** 幼少期に過ごした東北の地が、休日の習い事の送迎も父親参観もいつもわたしたちを包み込んでくれた祖父母が大好きだったわたしは、わりとあっさりとその地の国立大学に進学した。もちろん、大好きな祖父母の家に下宿しながら。 祖母は、今でいうフリーランスの旅好きだった。ノートパソコンを持って新幹線や飛行機に乗り、日帰りで東京に出たり泊まり込みでヨーロッパに行ったりするような。