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sanmariのひとりごと

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なんでもない日常の、でも、だれかにとって、ちょっと、特別なことたち。
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待ち合わせ 結局今年も 小走りで

友人との待ち合わせ時間を一時間勘違いして、早めに駅に来てしまった。あてもなく駅ビルをふらふらしようと、とりあえずエスカレーターで上へ上へ。 一番上の階に到着して「さぁ、どこから回ろうか」と辺りを見渡すと、見知った顔が目の前に現れた。 大学時代の恩師だ。 いや、ここは新幹線も止まるようなターミナル駅。そんなわけないだろうと三度見くらいしたけれど、やっぱりこれは、あの、大学時代の恩師だ。 大きく手を振りながら近づいていくと、わたしの顔を見て目を大きく見開いた彼が次の瞬間に

偏愛が ひと目でわかる お重箱

三が日が過ぎて、今日からゆるりと日常が戻ってきた。ちなみにわたしも、今日がいちおう仕事はじめ。と言っても、ゆっくり目覚めてリモートで。 転職をして一番良かったと思えることは、自分のペースで働けるようになったこと。組織に所属はしているので、1週間ないしは1ヶ月の最低労働時間は定められているものの、自分のペースかつ好きな場所で働けるようになったことは大きい。 特に体調を崩していた期間や休職期間が長かったので、ゆるりと社会復帰するのにとても助かっている。 お正月といえば、おせ

さんまりの「2024 BUCKET LIST 100」

不穏なニュース、情報発信をするものとして考えさせられることばかりの2024年2日目。それらのリアルタイムな気持ちは昨日のnoteに記したし、その他思い巡らせることはまたゆっくりと整理して言語化しようと思う。 なので今日は、年末に書いた「BUCKET LIST 100」をここで宣言。宣言したからには、きっと定期的に振り返ってくれるだろうという自分にも期待。 BUCKET LISTとはちなみにこの「BUCKET LIST」というのは、「人生でこれだけはやっておきたい!」と思っ

のべ14ヶ所の旅と39のART鑑賞をした2023年の振り返り

あっという間に、2023年も年の瀬を迎えてしまった。あっという間。今年は良くも悪くも大変ドラマチックな1年だったので、2024年は健やかに穏やかに暮らしたい。もう、ただそれだけ。 とりあえず、大晦日くらいは今年を振り返ってみようかななんて思って、今久しぶりにPC版のnoteエディターを開いているところ。おとなしく過ごしていたつもりだったけれども、振り返るとちゃっかり旅もARTも堪能した1年で5,000字越えのnoteに戦慄している大晦日の23:00。 1月 4ヶ所昨年の末

毎日更新1周年をむかえました!

noteの毎日更新を再開して、365日が過ぎた。つまり今日は、1周年記念日。 長かったような、あっという間のような。でも、200日を越えたあたりからはもう、食後の歯磨きのように生活の一部になっていて。言葉を綴らないで眠るなんて、むず痒い。 そんなわたしがnote毎日更新をはじめたきっかけは、お仕事に行けなくなってしまったこと。これは、今まであまり大きな声では言ってこなかったことなんだけれども、そうなんです。自分でもそんな自分が認められなかったし、原因も復活できる方法も本当

最終話が、苦手です。

そういえば今日は「汗ばむ」みたいな感覚に出会わなかったかもしれない。日が暮れると半袖一枚では心許なくて。そうか、もうこんな季節なのかと。 東北から関西、関東に出てきて知ったのは秋という季節。なんて言うんだろう、東北はいつも夏が終わったら冬が来て、冬が来たら夏が来る。春夏秋冬というよりは、冬【前編・後編】と夏【前編・後編】のような。 羽織物という文化がなかったので、東北に住んでいたわたしはコートといえばダウンコートとダッフルコートしか持っていなかった。だから、数年かけて薄手

ペアルックしよう!なんて、恥ずかしくてもう言えないけれど。

もうそろそろ30歳になるというのに、楽しいことが控えている前の晩は、わくわくして眠れない。何を着ていこうか、髪型はどうしようか、お化粧に何分かかるだろう……。 コーディネートを思いついたら、常夜灯だけの薄暗い部屋でゴソゴソとクローゼットからお洋服を取り出してきて、壁にかけてしまう。そのお洋服をチラチラと眺めながら眠りにつく夜は、もしかしたら当日よりも好きかもしれない。 だから、この夜もわたしが「明日はこれを着るの!」と淡いデニム地のワンピースをハンガーに掛ける姿を横目に「

「それでもやっぱり」お味噌汁がわたしを満たしてくれるはずだから。

せっかく久しぶりに二人揃ったんだから、共通の知人にテレビ電話をかけてしまおうとパソコンを開いたらなんだか楽しくなってしまって。そのままYoutubeを眺めて……と、気付いたら終電の時間。といっても、今ここを出れば、絶対に終電には間に合うくらいのちょうどよい時間。 「さぁて」と腰を上げて隣の人を見たら、もうすでに夢うつつで。黙って帰るのもなんだか悪いし 「そろそろ帰ろうと思うんだけど……」 と声を掛けると 「お家に帰ったよの連絡を待ち切れなさそうだから、泊まっていきなよ

SNS時代、目の前にいないからこそ充分すぎる言葉をもちたいと。

写真を撮るということと、それを現像することはきっとセットなはずなのに、ファインダーを覗いてカシャっとシャッターを切るとそれだけで満足してしまうことが往々にしてある。どちらもとても好きなのだけれども、カメラを構えるのは被写体を前にすれば簡単にできてしまうのに、現像は「また明日……」を繰り返してカレンダーを何枚も捲ってしまいがち。 だから、InstagramというSNSは現像した写真しかあげたくないわたしにとって火付け役を担ってくれている。いまやっと、初夏の旅の記録を現像しては

こんにちは「翌日にひびく胃もたれ」さん。

兵庫の山奥で大学院生をしていた頃、わたしたちは週末になるとソワソワしながら高速バスに乗って梅田の街をフラフラしていた。普段は、近くのイオンで買った食材で慎ましく自炊生活をしていたので、梅田に出る日は外食も楽しみで。 確かあれは、キーンと冷える冬の日のこと。これはもう「お鍋を食べよう!」となって入ったのが赤から鍋のお店。わたしが大学時代を過ごした仙台では、在学中にオープンして。定期的に「女子会」と称してはみんなで通っていたのを思い出して、ここに行こうよと。つまり、お財布事情的

甲子園の余韻とわたしの故郷

今夏の甲子園は終わったというのに、わたしのXもといTwitter(以下、Twitter)のタイムラインは、相変わらず甲子園の話題ばかりが流れてくる。これも、甲子園期間中、特に推しの仙台育英戦のたびに投稿したり、関連するポストをお気に入りしまくったりしたからだろう。AIって本当に優秀。 おかげでわたしは、24日の仙台駅は昨夏仙台育英高校が悲願の優勝した時以上にたくさんの人で賑わったことや、須江監督が地元の応援を誇ってくれていることや、県内各地で「仙台育英高校準優勝おめでとうセ

仙台育英高校を応援した夏を経て、じゃあわたしは、どう生きたいのかってことを。

ずっと待ち焦がれていた『君たちはどう生きるか』を鑑賞して、毎年恒例の8月1週間のひとり旅に出て、夏の高校野球を初日から最終日まで存分に楽しんで、やっとわたしの夏が終わろうとしている。 今年のひとり旅は遠くへは行かずに、大学時代を過ごしたおじいちゃんのお家で。そんなタイミングで、地元仙台育英高校が甲子園初日から活躍を続けて、本日決勝戦に進出。あいにくもうトーキョーに戻ってきてしまったので、決勝戦はこちらで観戦したのだけれども、とにかくとっても楽しい夏だった。 高校生の野球の

盛大なひとりごとも、300日目を迎えまして。

ここ最近は「夏休み」という名のもと、毎日大好きな人たちに甘やかされてのびのびと生きています。note以外でもちょっと大きな文章を書いたり大好きな人たちの写真をレタッチしたり、夜更かししたり早起きしたりしていたらつぶやき投稿ばかりですが、わたしは元気です。 今日も朝6時から活動していたし、明朝は推しの仙台育英高校の甲子園準決勝が朝一から行われるので、こんばんもつぶやき投稿に甘えようかな……と思ったけれども。やっぱり節目の300日なのでとりあえず文章を打とうと久しぶりにキーボー

8月15日が永遠に「アレはむかしのことよ」であり続けますようにと。

8月15日、終戦の日。 わたしたちの生まれる、何十年も前。世界のどこかの国で起こっているようなあの、センソウと呼ばれるそれが、この日本でも起こっていたらしい。幼い頃から、夏になるとテレビではジブリアニメ『火垂るの墓』が放映され、ひいおばあちゃんと一緒にお寺に行くと和尚さんが戦争の話をして皆が神妙にきいていた。それでもわたしにとってのそれは、『かぐやひめ』や『たなばた物語」と同じような昔話のひとつのようで。 多分あれは、小学校中学年くらいのことだと思う。おじいちゃんの家に泊