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最終話 トイレの花子さん+裏話   

校舎内 階段
 
階段を上り切り、廊下を歩く一行
無上「もうこの階で最後だね」
マリン「そうですね、後は屋上ですからプ」
無上「そっか~屋上か~」
ディレクタ「これだけは調べてたんですけど、この学校飛びおりたりとかはなかったみたいですよ」
無上「・・・わかってるんだよ~、それを今言おうとしてたんだよ!先に言われちゃったね~!頼むよ~君~!別にいいけど~ネタなんていっぱいあるから」
ディレクタ「・・・いっぱい?」
きょどる無上、マリンの方を向き
無上「お、おぱ~い、ぱいぱい~い、いっぱ~い、ハイ!ど~も!てね!なんかさ~あ~、トランス状態残っちゃってるね~!!」
ディレクタ「は~?」
廊下を歩く一行
無上「でも今日なんかさ~、全然突っ込みないね!いつものレポーターの突っ込み的なやつがさ!突っ込みなしだから調子がでてないね!」
下を向くマリン
ディレクタ「マリン落ち込むなって、ちゃんとあとから突っ込むんだから」
上目遣いでディレクターをみるマリン
無上「何言ってんだ!君は!!」
怒る無上
ディレクタ「イヤイヤ、ちゃんと後から突っ込めるようになるからっていたんですよ!さっきの無上さんと一緒ですよ!いっぱいあるとか、ネタがね・・いっぱいね?」
きょどる無上
無上 「あ~~~!」
ディレクタ「でた~・・無上先生、ど、う、か、し、ま、し、た、か~?」
無上「あ~嫌気が~イヤ違う~、さぶけが~!さぶけがしてきたね~」
無上「あの端にあるトイレ、トイレがあやしいね~!行ってみよう!」
ディレクタ「無上先生、トイレはさすがにありきたりな・・・」
無上「何か言った?」
ディレクタ「い~え!別に~!」
トイレの前に着く一行
無上「ん?・・・流石にトイレはないよね!勘違いだったね~!、おしっこがしたかったみたいだけだったよ!さっきのさぶけはおしっこだね!おはずかし~!!申し訳ない!!ちょっとだけまっててくれる」
ディレクタ「・・え?無上先生まさかここでするんですか?」
無上「大丈美、ここよく知ってるから、すぐ終わるから」
ディレクタ「ここ水とか流れてないでしょ?」
トイレに入っていく無上・・・・
ふざけあってお互いの鼻をつつき合う、ディレクターとマリン
無上 「あ~やばかったースッキリした~」
といいながらみんなに近づく無上
ディレクタ「無上先生・・言いにくいんですけど、マナーとか~」
無上「あ!あーーーー君たちは何もわかってない、きてるよ~!カメラ回ってるの?」
カメラマン「ハイ」
無上「ほ~ら来たよ~!来てます!すごい臭いがするよ~!聞こえるよ~!こうすることで呼び出せるんだよ!無上は呼ぶこともなんでもできるんだよ!も~すでに体が勝手に・・・来なさい、来なさい~、ってよんでるよ~!」
トイレの中に向かう無上、後を追う一行
無上「そう真ん中の便器・・臭うよ~!すごいのが来てるよ・・波のように押し寄せてきてるよ、我慢できない!耐えれないっていってるよー、早く来て~って」
無上「もうはいっちゃうよ、もう見ちゃうよ!見ちゃうからね、いくよ!無上の真骨頂、最高潮!いくよ~」
胸を寄せながら鼻をつまむマリン
マリン「うさんくさ~い」
目を開けマリンを睨みつける無上
マリンに近づくディレクター
ディレクタ「いや~マリン、ほんとうんちくさいね~!うんちくさ~い、うんさ~い!うさんさ~い!ね~!」
2人を見つめ首をかしげる無上
無上「うんちの臭さじゃないけどね~」
首をかしげながら目を閉じ祈りだす
無上「南無南無南無南無南無南無南無~ン、言ったよねム~ン、ごまかしてるム~ン、ムカムカム~ン、胸がムカムカム~ン、わかったム~ン、君とできてたのかム~ン、見せてム~ン、教えてム~ン、ムムン~」
数珠を手に持ち激しく震える無上
無上「見えてきて、見えてきたよ~、僕には全てみえてるよ~、見えるよ~行くよ~もういいや~、最後はスッキリいくよ~!スッキリ~あ~~~~」
 
目を閉じうなだれる無上
 
テロップ  あくまでも、悪魔でも、宜怒無上さんが見えたものをVTRで再現しています
 
校舎・トイレの前
 
稲田と花子が向かい合い立っている
稲田 「花子さん、この前のバレンタインデーのお返しと、この手紙よんでほしい」
花子「え~?」
手紙を渡し去って行く稲田
花子 「え~なになに~なによ~、まさかでしょ?」
手紙を開ける花子
 
ー花子さんへー
チョコレ-トありがとう、すごくうれしかったよ
義理チョコだったら恥ずかしいけど、もうすぐ卒業だし、勇気をだして手紙をかきました。
僕は花子さんが好きです!もしよかったらお付き合いしてください。
お付き合いしていただけるのであれば、明日の放課後3階のトイレの前にきてください。   稲田                                 
 
手紙を見つめる花子
花子「来た~!マジヤベ!!イヤ違う。も~やだ~や~だ~ヤバ過ぎ~、行くにきまってんじゃん、もうじれったいんだから~、今日、今からでもチュチュしちゃってもいいのに~、奥手なんだからも~、稲っち~可愛い~」
おどけている花子に近づいてくる幸子
幸子「花ちゃんどうしたの~?」
慌てて手紙をかくす花子
花子「イヤなんでもな~い」
幸子「でも、なんかすごく機嫌よさそうだけど?」
花子「なんでもないって~」
幸子「あっそ!なんかあったら相談のるからね~」
去って行く幸子
花子「もっと聞けや!」
幸子「え何?」
花子「え?なんでもな~い」
幸子「あっそ、じゃ先帰るね~、バイバイ」
花子「え?あ、バイバ~イ・・・もっと、ひつこく聞けや幸子、クソ!」
 
帰り道
手紙を眺めながら一人で帰り道を歩く花子
花子「なんとな~く、そんな気はしてたけどね~、稲っち」
北風が強く吹き付ける
花子「あ!」
強風にあおられ手紙が空中を舞う
花子「ちょっと大事な手紙~」
必死に追いかける花子
花子「くそが~止まらんかい!あっ!あ~~!」
ジャボーン!!!
川に落ちる花子
花子「あ~冷た・・ハッ、ハッ、ハッ、ハアーハー!ウッ!うッ!」
♪ピーポ―ピーポーピーポ―
 
花子(あれ?あんな美人って私じゃない?私、心臓マッサージされてる~!ちょっとあたし明日トイレで稲田君と待ち合わせて チュッチュ―しないといけんのに~!変なおっちゃんとチュッチュッしてる~!も~災厄~、震える~!恨めし~、うらめし~よ~!)
 
:::ピカピカピカ―ドカーン:::
 
プー
花子(え?)
ブリブリ、ポチャ
花子(うわ!えー?)
ガラガラガラ
ジャー
ゴボゴボゴボゴボゴー
花子(おぼれる、おぼれる・・・え?苦しくない、どういう事?・・今のおしり・・と・・おつんちんついてた?)
♪キーンコーンカーンキーンコーンカーンコーン♪
花子(チャイムがなってる・・・・え~と、この風景は見たことあるけどなんで天井なの?上に・・トイレットペーパーに白いタンク?え~落ち着いて整理して私・・この風景、お尻、おつんちん、プ~はオナラ?・・冷静に今考えたら、ブリブリポチャの時、茶色近づいてきて~・・・え~?うそでしょう、え?、うそでしょ~?・・・無理無理無理無理、うそって言ってよ~!・・・便器なんて・・便器なんて無理無理無理無理~~!)
♪キーンコーンカーンキーンコーンカーンコーン♪
 
放課後  トイレ前
田辺「この学校やっぱりやばいよなー毎年誰かつんでるもんなー」
稲田「ごめん田辺、お腹痛いから先かえててー」
花子(あれこの声、稲田君?)
田辺「まっとくで」
稲田「えーから先かえってて!」
田辺「こわ、どうしたん急におこって」
稲田「おこってないよ、先帰っててほしいだけ」
田辺「そうなん、わかった」
花子(稲田君・・・・・そうや!思い出してきた、稲田君とトイレの前で待ち合わしてたけど、手紙がとんで水に流されて・・トイレで待ち合わせてチュチュするはずやったのに・・・)
近づいてくる足音
花子(え?来ちゃダメ稲田君、稲田君来ちゃダメ!)
ギー 扉の開く音
花子(え?・・きちゃだめだって・・だって私・・)
扉の閉まる音
花子(便器なんだもん!!)
稲田「花ちゃん・・」
花子(ハ、ハイ)
稲田「花、花ちゃん・・」
花子(ハイ!)
涙ぐんでる稲田
稲田「ハ、ハ、花ちゃ~ん・・」
花子(ハ、ハイ~)
稲田「なんで・・なんで・・つんでも~たんよ~・・」
花子(目の前にいるよ・・・便器だけど・・・)
涙目でズボンを下す稲田
花子(えっ稲田君、いきなりそんなこと、チュッチュッより先に・・稲田君ダメ!)
ブリブリブリブリブリ・・プ~
花子(・・?・・便器やもんね!・・忘れてた私がわるかった!・・しゃ~ないやん、なりたてやもん!出来立て浴びたから許してよ~)
稲田「そんなのないよ~・・ひどいよ、ひどいよ、花ちゃん!」
花子(・・稲田君)
稲田「ひどいよ、せっかく我慢して、僕でも手頃にできる子、選んだのに」
花子(ん?なんかスッキリせんね?・・彼女にできる方でいいんかな?)
稲田「俺・・俺これからどうしたえーの?」
花子(とりあえず~、おしりふいて流そ!)
ブリブリブリ・・・プ~―――
花子(ごめん、残ってたのね!)
稲田「こんなんじゃすっきりしないよ!・・花ちゃん」
花子(どっちかわからん!!私、便器やから・・出る方?それとも気持ちの方?・・気持ちまだでるとか??)
稲田「俺~ホンマにどうしたらえ~ねん?」
花子(だからとりあえずふいて、流そ!!そろそろ臭~い)
ガラガラガラ
稲田「絶対できるって思ってたから、ドンドン好きになっていったのに・・花ちゃんも俺の事好きなん知ってたし!」
花子(稲田君、すごくありがとう、なんやけど、なんかすっきりせんね~・・でもうれしいかな~?)
稲田「もうちょっとぐらいは一緒にいたかったな~」
ジャー
花子(あ~稲田君、私も一緒にいたかった~・・いかないで稲田君)
バタン・・バタン
花子(・・あなたの断片をふちの片隅に、拭かずに残して行ってくれたのね・・やっぱりやさしいね、稲田君)
・・・・・・・・・・・・・
 

トイレの扉の前で祈る無上
無上「あああああああああああああー」
ディレクタ「無上先生、無上先生!!先生」
無上「はーはーはーはー」
マリン「先生大丈夫ですかプ?」
無上「初めから、プ~プ~プ~うるさい!オナラかよ!成仏させるぞ!」
数珠を手に持ち激しく震える無上
無上「悪運を水に流そうか~、水に流そう~、花子~、すべて水にながそ~南無南無南無南無南無・・・・・・・・・うっう~~!」
マリン「どうしましたプ?」
数珠を持ち震える無上
無上「何!これではおわれない?最終回だから、これでは終われない?・・・まだあったのか~、何々、あの後みんなすぐに卒業してしまい・・・あ~~~あ~~見えるよ~見えてきた~みえてきたよ~」
目を閉じうなだれる無上
 
テロップ 最後に念をこめて伝えますが
これはあくまで宜怒無上先生が見えた事をVTRで再現しています!
 
トイレ
花子(さびしいな~、稲田君の気を引くために何べんも何べんもつまったりしたのに~・・その度おっさんしかこないし~、ア~ア~悲しい~悲し~)
トイレの前
生徒「また泣き声みたいな音なってるやん!毎年冬になったらなるよな!」
生徒「用務員のおっちゃん~また3階のいつもの所、水流れっぱなしになってる~」
用務員「またかー、何十年も前から冬になったら、レバーの動きが悪くなるなー、流石に今の子供で、和式がいいっていう子おらんみたいやから、校長先生に行って取り換えてもらうわな」
・・数日後・・
トイレの前、用務員と男性が立っている
用務員「あー今日取り替えてもらうのは、このトイレになります」
稲田「あ~懐かしい~!僕ここの卒業生で、よくこのトイレつかってたんですよ~」
花子(えっ?えっ?え~~~もしかしてこの声、稲田君?)
稲田「さっきより音がひどくなりましたねー」
用務員「あーでもこんなにすごい音がなるのは初めてですけどね!」
花子(稲田君!この声絶対稲田君!!絶対稲田君!!!やっと願いがかなってあえるんや~稲田く~ん)
稲田「あ~あ~これはひどいですね~早速洋式に取り換えますね」
用務員「じゃよろしくお願いします」
トイレの中に入って行く稲田
稲田「あ~なつかしいな~、この真ん中のトイレ」
花子(い、い、稲田君・・会いたかった・・)
稲田「お~い、工具もってきて~」
女性の声「は~い」
花子(????????????????)
稲田「思い出すわ~、この真ん中の専用トイレ、最後は・・花ちゃんが川でつんだ時、ここで一人泣いたな~」
花子(稲田君・・憶えてくれてたんだね・・それが最後じゃなく、あの後何回か断片を残して行ってくれたのよ、でも憶えてくれててうれしい!)
女性の声「どうしたの?」
花子(????????)
稲田「イヤ、この真ん中のトイレ僕専用で、ず~とつかってたん思いだしてたんよ・・」
女性「あ~ほんと懐かしいね~、この形のトイレ」
真ん中のトイレに稲田と女性が入ってくる
女性「思い出の校舎のトイレ・・あなたの・・青春・・あ・な・た・なんだか私、興奮してきちゃった~!」
トイレの中でイチャつきだす二人
花子(???この声????)
チュッチュ、チュッチュ
稲田「ちょっと、幸ちゃんだめだよ~、チュッチュ以外はダメだよ~」
花子(さっちゃん?・・・・)
幸子「も~昔の呼び方しちゃって~、燃えてくる~!イヤダ~、ここをこうしてあげる~!」
稲田「あ~」
花子(幸子??幸子か!!)
幸子「も~こんなになっちゃって~」
花子(幸子やんけ!!あの幸子やんけ~~!!やめんかコラ~~!)
稲田「ちょっとまって幸ちゃん、水の音がすごくなってるよ!」
幸子「ちょうどいいじゃん、声が聞こえなくなるから~!」
花子(やめんか~!このあばずれ~!やめんかコラ!!コラやめろ~!
クソが!クソが~!糞が~糞が~~クソが~~!)
 
トイレの前で震える無上
無上「ああああああああああ~」
ディレクタ「無上先生、無上先生!!先生!先生!」
放心状態の無上
無上「は~は~は~は~」
マリン「先生大丈夫ですかプ?」
無上「流石にすごかったね~!汗が滝のように流れるよ!最後に行くよ~!無上の真骨頂!サイコーチョー!最後だからすべて出し切って成仏させるぷ~!行くからね~~~!」
数珠を手に持ち激しく震える無上
無上「あ~~TOTOクソがでたか!花子~糞がでたからよしとして、水に流そうか~、水に流すぞ~・・南無南無南無南無南無南無~ン、ムム~ン、TOTOの便器でクソがでたからム~ン、すべて水に流すム~ン、流そうム~ン・・トイレの花子さん成仏しろーーー!水に流そう~は~、はっ!はっ!はっ!はっ!は~!」
・・放心状態の無上・・・
無上「ふ~もう大丈夫でしょう、しっかり供養いたしました、スッキリしました!」
マリン「ハイ!ど~も」
ハイ!ど~もに合わせ、無上とマリン、二人で胸を寄せるポーズをとる
無上「もうスッキリしたから、どうでもいいでプ~」
無上は立ち上がり、扉の前まで出てくる
マリン「でも~!マリンの知ってる花子さんとは違うプ~よ!こうやって3番目を扉をトン、トン、トンと3回たたいて、花子さん花子さん花子さんを3回いって、あ~そ~ぼっていうんだプ」
無上「君たちわかってないね~!根本的に君たちが知ってる世界は、まちがいだらけなんだよ!何も知らないくせに!生意気な事言うな!いい加減にしろ!!」
あたりを見る無上
無上「あれ?君の後ろにそんな女の子のスタッフいたっけ?」
ディレクタ「いえ、今日は予算の関係で無上さん、マリン、私、カメラマンの4人だけですけど?」
全員無上の向いてる方をみる
ディレクタ「・・・・・・・」
カメラマン「・・・・・・」
無上「・・・・誰?」
マリン「・・まじかよ!!」
無上「でた~~~~~~!!初めてお化けみても~た~~~にげろ~~」

終わり


裏話   臭いフェチの田辺
 
病院のベットの上、宜怒無上がディレクターと話している
ディレクター「ほんとに今回ビックリしましたよ~、あの後階段から落ちて意識なくなっちゃうんですから~」
無上「本当に迷惑かけてしまったね!」
ディレクター「気にしないでください!・・では、先ほどお伺いした話を、テロップの映像として流しますね!」
無上「うん、そうだね!それでよろしくお願いします」
ディレクター「それでは失礼します」
椅子から立ち上がるディレクター
無上「またちがう女の子の臭いしてるよ~!」
照れながら頭を下げ病室を出ていくディレクター
病室の扉を閉める
扉のネームプレートには
「田辺 太郎 様」と書かれている


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