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音のない世界

先日娘と一緒に訪れた
ダイアログ・イン・ザ・ダーク」での体験が印象的で、
今度は音のない世界に興味を持った。

広告や制作に携わるコミュニケーション業にいると
当たり前のようにビジュアルやサウンドを
クリエイティブ表現に取り入れているが、
一方で視覚や聴覚を持たない人が
生活の中でどのように情報を得ているのか
ふと気になったのがきっかけ。

訪れたのは「ダイアログ・イン・サイレンス

ヘッドセットをして音を遮断。
参加者は喋ることができないので、
コミュニケーションはすべて身振り手振りと表情のみ。

マスクもしているので
ちょっと表情を動かしただけだと全然周りの人に伝わらなくて、
頭の中にある情報をパントマイムと顔の表情筋で表現していくのは
結構集中力がいる。
言葉がわからないから、ノンバーバルから情報を得るしかない。

案内役の聴覚障害者は自由に手足や顔を使い、
表情がとても豊かである。
参加者が何をすれば良いのか
ノンバーバルだけで的確にディレクションしてくれる。

目を大きく開いたり、口角を上げることを意識的にしないとならず、
気がつくと無表情になってしまう自分がいる。
普段から顔の筋肉を全然使っていないことがバレバレ。

最近仕事でオンラインミーティングをしていると
「この人無表情だなぁ」なんて相手のことを思ったりするが、
自分もろくに言えたものではない。
特にマスクに甘えて、つい目から下の表情に油断をしてしまう。

ときどきは、こういう体験を通して
いつもの自分をリハビリしつつ、
感覚を柔軟にしていきたいと思う。

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