サーキュラー・エコノミー
SDGsの具体的な実践の指南として、
サーキュラー・エコノミーという考え方がある。
従来のリサイクリングは、
減らしたり、再利用を繰り返しながら
最終的には廃棄物となっていくまでの使用期間の工夫の話だが、
サーキュラー・エコノミーはそもそも「廃棄ゼロ」を目指して、
ゴミを生み出さないように最初から設計したり、
使い続ける仕組みを作っていくということ。
この考えを推進している機関は以下の3原則を挙げている。
1)廃棄物や汚染を出さない設計
2)製品や原材料を使い続ける
3)自然のシステムを再生する
少し前にDXという言葉が流行ったけれど、
サステナビリティ・トランスフォーメーションという意味の
SXがビジネスの視点に組み込まれてくる。
どちらにしても、未来予測が不可能な変革の時代だからこそ
トランスフォーメーションできる組織が求められており、
もっと自然との共生を意識していきましょう、と。
人間は自然の一部であることのリマインド。
1970年に発表されたSINIC理論で描かれた
最終的な自然社会への移行期間として、
これからのビジネスは原点回帰していくのかもしれない。
どんな組織と仕事をしていくか
当社は物を製造する立場にはないが、
ブランディングやセールスプロモーションから
様々な企業に関わっている。
ありがたいことに、長くお付き合いしているクライアントは、
生活者視点を大切にした意思決定がなされる企業が多い。
今後は、そこに「循環型経済」という指標が加わり、
環境に優しいことはもちろん、持続可能な成長や
新しい雇用の創出が考えられていることが求められるのだろう。
「作って、使って、捨てる」という
一方通行型のものづくりからの脱却を目指して
チャレンジしている企業ともっとつながり、
どう応援していくかが、当社にとっても命題となる。
企業の社会的責任では、
どのような顧客と付き合うかは我々の意思でもある。
しっかりと考えていきたい。