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卒業コンサートは私たちのためにあったんだって

(アイキャッチは公式からいただきました)



夢羽の卒業ライブは、12人のBEYOOOOONDSを好きだった、一岡伶奈を好きだったオタクに対する卒業ライブでもあるのかなと思った。




山崎夢羽の卒業ライブに行ってきた。ずっとキラキラで、涙ひとつ見せず、涙ぐむオタクやメンバーにとびきりの愛を配って羽ばたいていった。


ライブに行ったことすらほとんどの人に伝えておらず、書く予定はなかったけれど、上記のXのポストを見て、オタクが夢羽から卒業するためのコンサートだったのか、という単語が腑に落ちて、筆を取る決意をした。


私にとっては、ついぞ見ることの叶わなかった一岡伶奈の亡霊との卒業だったように思う。


私はBEYOOOOONDSのにわかファンだ。2023年12月ごろに初めてビヨのYoutubeを見て、『ビタミンME』から元気を摂取した。



誰にも尋ねられていないが、一番好きなのは『夢さえ描けない夜空には』の調和ある歌声だった。優しくも暖かくて、大きな愛で背中を押してくれる曲だ。


そして、一番好きだなと思ったのは一岡怜奈(以下、いっちゃん)だった。

(旅人算のいっちゃんも好きなんよ)


いっちゃんは私が好きだなーと思ったときにはすでに療養中で、でもきっと帰ってくると思って、当時教えてくれた友人には「いっちゃんが帰ってきたらビヨのライブに行ってみたい」と話していた。



でも、私はアイドル・一岡伶奈を生で見ることは叶わなかった。


12人じゃなくて、一番好きないっちゃんがいない


そんな喪失感でMVが出たのが、『灰toダイヤモンド』だった。



ハモリじゃなくてダブル主旋律とかいう高度な技術を、全員がメインボーカルでやり切るグループ力の高さ。

西田・高瀬の高音フェイクに里吉の新境地であるラップ、おふざけ一切なしの本気のBEYOOOOONDSが、いっちゃんの脱退後に見れたのだ。

悲しかったけれど、メンバーはきっともっと悲しかったと思う。だから、色んな気持ちを飲み込みつつ、いい曲だと思ってYoutubeのMVを何回も再生して聴いた。




その矢先での山崎夢羽の卒業発表である。



そもそも一番好きだと思っていたいっちゃんはもういない。さらに私は元来、二次元オタクであり、三次元の推しの離別に慣れていない。

ただ、BEYOOOOONDSというグループの楽曲やパフォーマンスは好きで、何度もみんなのことを追っちゃうくらい好きで、ライブに一度も行ったことがないのは嫌だった。

いっちゃんを見れなかった後悔も含めて、山崎夢羽がいるビヨを最後まで見ずに終わるのは嫌だった。それをそのまま伝えたら、ハロプロFC会員である友人がチケットを一緒に取ってくれた。

それでも見られるか不安だったから、1人でCITTAのミニライブにも初参戦した。


『Go City Go』のMVが出たとき、何度「いっちゃんがいたら…」と思っただろうか。これは、彼女がずっと鉄道好きを公言し、ブログでも発信し続けたからこそのコラボだとすら思った。


(CHIKA#TETSUの江口が一句してくれて少し嬉しくて、少し切なかった)

重ねて言うが、BEYOOOOONDSはいいグループだ。誰がセンターにきてもバシッと決まるし、歌はうまいし寸劇もお手のもの。多幸感というのがしっくりくるグループだ。

ただ、いっちゃんがいっちゃん似合う”BEYOOOOONDSの曲”が来たときに、いないことが、切なかった。CHIKA#TETSUではない、BEYOOOOONDSで、いっちゃんがこんなに似合う曲が今なんて運命のいたずらだろうか。


次にBEYOOOOONDSのライブに行くか分からなかったけれど、しんどいときに聞かせてくれたありがとうを込めてグッズも買った。ライブTは部屋着になるのが確定しているのに、買わずにはいられない気持ちを初めて体験した。


届いたBEYOOOOONDSのペンライト。一番初めに点灯したのは、いっちゃんのメンカラであるライトブルーで、「少なくとも彼女はここにいたんだ」と思わせてくれた。




重ねて言うが、BEYOOOOONDSはいいグループだ。いつも楽曲は、アイドルが全身全霊で私を応援している気分にさせてくれた。距離は近いけれど、一線があって、でも真剣にこちらを思ってくれている。私が好きなものに求める距離を体現してくれた。



アンコールの1曲目が終わり、夢羽あてにメンバーが送る言葉で何人かが口にした。

「今年はBEYOOOOONDSは大きな変化がありました」

誰もがわかっている、一岡の卒業である。でも、いっちゃんの名前は出ない。私よりメンバーの方が一岡を好きで、苦楽をともにしてきて、たくさんの思い出を抱えて、口に出せないようなやるせなさや、同じくらい今後を応援したい気持ちも抱えているはずだ。でも、山崎夢羽の卒コンでは、一岡の名前は一度も出なかった。

モー娘。の生田がブログに書いている。これは、メンバーの真の気持ちだろう。

これからも
BEYOOOOONDSの一岡伶奈ちゃんとして
皆さんの中ではずっとメンバーだと思います!

https://ameblo.jp/morningmusume-9ki/entry-12842752856.html


メンバーだって、12人で活動したことを心の大事なところにきっと置いているはずだし、いっちゃんとの軌跡のうえに今があることを誰よりも理解していると思う。


この最後の夢羽へのメッセージでは、一岡がいたBEYOOOOONDSの話は触れられないようななにかに変換されているように私は感じてしまった。


もう一度言う。BEYOOOOONDSは本当にいいグループだ。私はアイドルにくわしくないけれど、素敵だと、本当に初めて感じさせてもらえた女性アイドルグループなのだ。


でも、卒業ライブをしないと、大手を振って言葉に出せないんだということをこの日感じちゃった。これは他のアイドルでもそうなのかもしれないし、卒業したメンバーのことを何度も口に出さないのがマナーかもしれない。口に出せない事情や、すでに事務所を退職し一般人に戻った人の話題を出さないようにする慣例があるのかもしれない。


一方で、私はいっちゃんがいて、夢羽がいて、そんな12人のBEYOOOOONDSを見たいにわかファンだったんだって。

ようやく自覚に至ったんです。



BEYOOOOONDSには前を向いて進むといい。桃姫がみんなの背中を押しながら、高瀬がきらきらと太陽になってもいい。



もっと君らしさ…
君らしさ きらめきたい?
君らしさ 引き出したい?
遠慮せず輝きな! (Just be yourself)
銀河to銀河 届くよ

https://youtu.be/ImXkCr22kCU?si=WETKlPXDPVSvWqoW

(まーじでいい歌詞)


ありがとう一岡伶奈、そして、どうか遠慮せずあなたの場所で輝いてほしい。かつて、BEYOOOOONDSの一岡伶奈をキッカケにアイドルのライブに初めて行ったオタクがいるということが、何かの手違いであなたに届いてしまったとき、あなたの励みになっていたらいいなと思う。私は、アイドル・一岡伶奈が好きだった。そして、アイドルじゃなくても一岡伶奈の幸せを願っている。

そしてありがとう山崎夢羽、最後まで泣き顔を見せず、全員に惜しみない笑顔をばらまきまくって羽ばたいてくれて。でっかくなって帰ってきていいんだからな。山崎夢羽はビヨに遠慮せず輝いてほしいし、私のようなオタクに遠慮せず、自分の進みたい夢に羽ばたいていって欲しい。


最後にありがとうBEYOOOOONDS。私にアイドルという新しい世界を見せてくれて。形が変わっても、新しい姿を模索して進み続けるアイドルでい続けて欲しい。



おまけに…

私の一番好きないっちゃんは、この最後で「調子乗るぜ」って言っているところ。

この笑顔と輝きは、紛れもなくだいすきなアイドル・いっちゃんだった。

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