だんな服
娘が生まれてから、服をつくるようになり、今では旦那の服まで着手している。
お互いファッションに無頓着だったわけではないが、おしゃれには程遠かった。
出会ったころの10年前の旦那の服装は、坊主頭に何色というのか不明なコートにジーンズ、プリントTシャツ、ニューバランスにマジックテープの財布、アーミー系のポシェット?みたいなコーディネートで、音楽好きっていう感じだった。
メンズファッションて、パートナー側からみても明確な理想がないと、どんなアイテムがいいかわからない。Edwinとtシャツでノームコアで決まるわけでもなく、中途半端におしゃれそうなものを取り入れて、まとまりがなくなる。全体の方向性が一致していないと、客観的にみて印象よくならない。
ファッション迷子だ。
わたしがハンドメイドを始めて、オーバーサイズのフォルムがトレンドになってきて、ブカブカパンツを作って履かせたら、意外にもしっくりきたのがきっかけ。
↑ 娘と同じ生地のカツラギデニムパンツ。
↑ 外にも出かけらる家着ワンピースが欲しいというリクエストにはこちら。
市販のパターン書籍や、ダウンロード型のパターンて、そもそもメンズは少ない。レディースやキッズものは本屋のハンドメイドコーナーにぎっしりあるのに、メンズは20冊もないのでは。
ハンドメイドしてつくる女性は、たいてい自分用か子ども用が多いのだろう。
なかなか趣味で洋裁している男性って少なくて、本職の方しかいないから一般書籍はあまりニーズがないと出版社は考えているのだろうか。
わたしのようにパートナーや家族、友人、知り合いのためにつくりたい人は一苦労する。
見つからないから自分でパターンを変えてつくるしかない。
↑ 今日できあがった仮縫いシャツと以前つくったカツラギデニムのワイドパンツ。
シャツについては、市販パターンを写し、変更して仮縫いまで、縫っては試してほどいて、
土日と、平日夕食あとの1時間をあわせて約2週間かかった。
なかなか大変。学校だったら聞く相手もいるだろうに、
考えながら、試して着てみるしかない。
見た感じ普通のシャツだけど、大幅にパターンを変更して作ったこの経験は自分にとって大きな前進だ。
ちなみに変更したポイントは、袖をドロップさせて、着丈を長く、ボタンはプラスナップにした。
袖を大きくいじるときは、前後の身ごろも変えないと、アームホールがきつくなって腕が動かしにくくなったり、前に引っ張られて全体的に前下がりになってしまったりすることがわかった。
修正、仮縫い、試着、糸ほどき、修正、再裁断、仮縫い、試着、糸ほどき…
市販パターンをベースにワンサイズだけつくるだけでも大変だ。
でも今回の経験から、さらに理想的なコーディネートアイテムを製作できるはず。
メンズの製作は客観的に観察できるので楽しい。
目に見えておしゃれ度が上がっていると思う。よ。