テーマ探しの日々から
アートは、わたしにとって
とても重要なもの。
単なる言葉では説明しきれない、感動やスキを表現するための手段。
生きる上で無くてはならないものかというと、きっと死ぬ瞬間にはイエスと言えるほどのものと思う。
アート思考でものづくり
いまのところ、2Dから3Dに変身する面白さに強く惹かれている。
紙ぺら一枚の2Dから、折り紙やプリーツの技術を使って3Dに起こすと光の反射や陰影が生まれるので、それがとても美しくて魅了されている。
それを生活の一部に落とし込めないか考える。
花瓶や雑貨としてインテリアに、ぽつっと置いておくのもいいけれど、
わたしはレザークラフトができるので、そこに落とし込んでみようと思い立った。
革は、ある程度の厚みがないと破けるが、生地と違って可塑性が高く、加工性も高い。強度もある。
YouTubeで見たHahns atelier leather craft(韓国の革職人)のジオメトリックデザインバッグの作り方、
レザーアワードを受賞したconcussion(日本の家電デザイナーのサイドワーク) による3Dプリンタを使用した型押しデザインの財布や小物入れ、
Paul Jackson教授(イギリスのペーパークラフト先生)による紙プリーツの可能性を探求した教本、
三谷純教授(筑波大学)による折り紙とプラグラミングを合わせた高度技術による表現やその実用性の探求をあつめた教本、
ISSEY MIYAKEのプリーツデザインバッグやドレス…、
たくさんの影響を受けて、自分のできることをアウトプットしてみた。
これは、タンローという、素上げ状態の植物タンニンなめし革を使った、
手縫いのポシェットバッグ。
市販の型紙を使用し、ぴったり合うようにグリッドを写して折り目をつけただけ。
美しく折りたたまれるようなイメージだったのが、折り目が厚くなって浮き出た。
これはこれで鉄板のような模様でおもしろい。
タンローは染色もコーティングもされていないので、油シミや汚れが付きやすいから、ウレタンコーティングもしておいた。防汚コーティングされているけど、ちゃんとヌメ革の魅力である経年変化もする仕上げ。
いつまで経ってもステップ1しか踏み出していない気がするけれど、いつしか点と点が結んで〜となりますように。
3年後を意識する、3年後には今から6年後を
今年は3D cad (fusion360)のセミナーを受けようと思う。
3Dcadデザインでやりたいのは、3Dプリンタでレザー用の型押しを作ることと、ウェットフォーミングの土台を作ること。
そして3Dから2D図面=型紙を展開すること。
はちゃめちゃなカタチから、果たしてどこまで2Dに展開できるのか。
すでに三谷純教授が折り紙ソフトを作ってはいるものの、Macでは使用できない。
これから、王道のレザークラフト教本にはどこにも載っていないようなことがしたい。
なんのため。
おもしろいことをしたいから。
すぐに飽きたり、退屈を覚える性分ゆえに。
「99%、こうなる。」と予測できるものって、魅力ない。
「このチョイスで進めていいのかな。」と不安だらけのものって、冒険的で楽しい。
使えるか使えないか、売れるか売れないかというビジネス的な制作条件は自分にとってとても陳腐だ。クリエイティブ工程においては妨害でしかない。
できたものが偶然使えたというくらいの結果でいい。
じゃないとアウトプットすべきものがどんどん澱んでいく。
3年後には呪縛がなく、自由に制作の日々を送っていたい。
興味深い人たちと一緒に仕事をしていたい。
製作や発送に追われる日々の物販よりも、
なにか、キュレーション的な情報発信をしたり、新しい価値の発見を伝えるような仕事。
老若男女、肌の色関係なく、刺激し合うコミュニティづくりとか。
今では想像もできないことを勉強していたい。