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さんかく着物日記21:サイコシス様千穐楽。夏帯涼しい(気がする)話。

7月某日
 娘と遊ぶ。が、友達と遊ぶほうが楽しい年頃のため、母を途中で打ち捨てて友達と公園へ行かれてしまう。この暑いのによく外に行けるなな~どと思うが、娘は娘でこの暑いのによく着物なんか着てるなと思っているらしい。価値観はそれぞれ。認め合って生きていきたい。

7月某日
 推し劇団千穐楽へ行く。猛暑日も最終日とのことで流石に暑い。暑すぎてTシャツ帯は断念し、黒魔術柄の麻の浴衣に紗の半幅帯にて。やっぱり麻は涼しいし夏物の帯は涼しい。涼しいとはいえ38度の東京、洋服だろうが着物だろうが炎天下に外へ出るのはかなりの気合いが要る。日和ってアプリでタクシーを呼んでみるが捕まらない。胸元に保冷剤を突っ込みいざ歩き出す。うーん、暑いですねぇ。
 いざ劇場。入り口に推し様がいらして動揺、、、素敵、、、終演後にご挨拶させていただく予定であったためうっかり社交の仮面を被らず行ってしまいおどおどしてしまう。この「推しに出会っておどおどする」というのは同じタイプの方ならわかっていただけるとは思うが「好きすぎて辛い」とか同じ空間にいると「帰りたい」と思ってしまうやつですね。いい大人だし先方様も困るからなるべくやめようと思っているのだがすぐに切り替えができずつい中学生みたいな態度をとってしまうのですよ。好きなものの前で人は無力。
 最終日、さすがに3回も観ていると「みたいところ」をくまなく観ることができて満足。私が富豪で時間があれば全通したいのに。こんなに何度もみて楽しいというのは素晴らしい。終わってから主宰で演出の森永様とお話しさせていただく。心の準備ができていたので社交の仮面をかぶることができたはず。ドキドキ。か、かわいい、、、。途中でご高明な声優さんがいらしてご感想を横でききながらあたかも会話に混ざっているようなそぶりでステイ。人に感動を与えることができる職業人種の方々は発光していますね。

7月某日
 打ち合わせのため池袋へ。この日は気温が低めであったので浴衣でなく絽の着物で。鮮やかな青が涼しげな着物は春先の「骨董グランデ」で購入した。骨董グランデは東京ビッグサイトで年に2回開催される大規模な骨董市である。着物はもちろんのこと、小道具、古本、仏像、西洋アンティークなど財布の紐がゆるむものが沢山ある。YouTubeに動画があるのでよかったらご覧いただきたい。次回は10月ですって。
 青の夏着物に絽綴れの帯。この帯は10年以上前のコンサバ着物時代に新品で購入したと記憶している。芯がない軽くて通気性のよいやわかな帯である。久しぶりに夏帯をしめてみるとその軽さに驚く。ふにゃふにゃで締めにくいがなんとか銀座結びに。帯が透けているので帯板も透けてみえるので可愛い花柄の帯板にする。(着物に直につけたら透けないかも)三笠会館でエビフライの乗ったオムライスを食べながら楽しく打ち合わせ。
 夕方娘と髪の毛を切りに行く。夏はどうしても頭を洗う回数が増えるので色落ちが激しい。それが辛い。

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