さんかくキモノ日記38:浴衣は暑さ対策ではなく汗対策/台風の日のキモノ
9月某日
打ち合わせがてら渋谷おしゃれな内装のタイレストランへ行く。この日もまだまだ猛暑につき黒魔術浴衣に黒と赤のレース半衿。浴衣を着ているのは「暑さ対策」ではなく「汗対策」。夏の着物は結局正絹が多く、そうなると自分で洗うことは難しいし汗による汗染みも心配である。朝の浴衣ならどれだけドロドロになろうとすぐに洗濯機に放り込めるのでありがたい。ちなみに暑さの体感としては麻の浴衣、絽や紗の着物、正直あまり変わらないと感じる。
さてタイガー。内装がとても可愛いらしいしお食事もよろしい。渋谷におしゃれな店は色々あるが少し駅から離れているためか比較的空いている。
その後別の打ち合わせのため京橋へ。いままで仕事の中心は写真家だったわけだがここ最近は着物がらみのお話も多く嬉しいような気もするが私はあくまで「着物愛好者」であって着付師のようなプロではないのでいつでも僭越でございます。とはいえオタクは同好の士がきゃっきゃしているの見ているのも楽しいものであるから、そういうものとして心を落ち着かせている。
9月某日
撮影のお仕事で渋谷のスタジオで。いつも利用するスタジオだが予約されたのはクライアント様なのでスタジオの方は私が来るとは知らず。あ、いつもの、、!的歓迎がちょっと嬉しいのであった。長年お世話になっている。ありがとうございます。
9月某日
友人とイマーシブミュージアムへ行く。10月29日まで日本橋三井ホールで開催中。三井ホールは江戸を感じる商業施設COREDO室町の中にあるので着物散策の中に加えてもいいと思う。神社やカフェ、レストラン、日本を感じるこまごまとしたお店にぐっとくる。
この日は台風予報につき、着物も雨仕様。洋服で行こうかと思ったが、台風ということであれば丈の長いレインコートでないとびしょ濡れになってしまうであろう。とはいえ犬の散歩ようのガチのレインコートしかない。それでおしゃれな場所にいくというのも・・・。着物の雨ゴートならば丈も長い。かといってそれに洋服というのは変でしょう。
熟考を重ねた上でポリの着物に決定。幸いにして気温も低かったので雨ゴート&ポリ着物が成立。サウナみたいな日だったら無理でしょう。レインブーツを履きたいので短めに着付けて帯もポリ。ルミロックギラヘコです。いちおう半衿もポリにしてこれでどんなに土砂降りでもOK。
ミュージアム、といっても自分が見て回るのではなく上映されているものを鑑賞する形である。兵児帯なので着物でもごろんと寝っ転がって鑑賞できていい気分。
いつも美術館はたくさん歩くし、自分のペースで色々と立ち止まれるがこちらはひたすらに受け身である。これはこれで楽しいかもしれない。TikTokやInstagramのよう「おすすめ」機能に慣れてくるとこういうのも余計に受け入れ易いのかもしれない。
ランチはCOREDO室町の中で天麩羅蕎麦、おやつに日本橋駅のほうにあるとってもオシャレなパティスリーで固めプリンなどいただいた。
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