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さんかくキモノ日記③:5月静岡、ライブ配信のことなど。

5月某日
書家の友人から撮影依頼をいただいたので静岡へ。静岡は東京と近い、なんなら八王子などへ行くよりも近い・・・驚きをもって富士市へ到着。
最近着付けを習っているという友人が迎えにきてくれた。「宮久保胡蝶」という名前で活動している美人だ。朱色の着物姿がとても可愛い。実は胡蝶という彼女の名前をつけたのが私だったらしい。言われてみれば青山のカフェでお茶を飲みながらそんな話をしていたな。あれから10年以上が経つかと思うと時の流れが早すぎて恐ろしい。後悔しないように生きたいものだ。

撮影場所は将棋の藤井聡太さんが竜王戦を戦った場所だという。将棋の某ライオン漫画を読んでいるのでにわかに喜ぶ。眺めもよく大変に素敵なお部屋であった。
撮影後は私も着物に着替えさせていただき2人で出かけることにする。「カメラマンたるもの撮影の時は黒い服」という古からの教えに従い、この日も黒いレースのトップスに毎度お馴染みのしまむら黒いレースパンツだったため、その上にアンティークの着物を着る。赤で流水のような柄に百合のような花が描かれたお気に入りの袷、そこにフルムーンの西陣織の半幅帯とアンティークの帯締めをしめる。移動の時はとかく半幅帯に限る。紐もたいして要らないし、何より身軽で着付けも早い。半幅帯だと浴衣ようの軽くてカジュアルなものが多いが、この帯は西陣なので重い着物に合わせても負けない重厚感が素晴らしい。月の柄が光っているし、裏もピーコック柄で、もちろんフォーマルとはいかないが充分「きちんとしている感じ」がある。
友人の運転で沼津駅付近の仲見世商店街へ行き、アンティークのお店を訪問。
事前にDMで連絡したところ日頃からさんかくをご覧いただいているということで大変歓迎してくださる。ありがとうございます。2階は大正浪漫な雰囲気溢れる空間にアンティーク着物、帯が並んでいる。1階は食器や玩具、アクセサリーなどの他レトロな洋服と1,000円から3,000円といったお手頃な着物や帯のスペース。散々悩んでアンティークの帯と指輪を購入。
こちらはショート動画とYouTubeのロング動画どちらもアップ済みなのでぜひご覧いただきたい。逃げ惑うお店の方を捕まえてしれっとインタビューさせていただいた。素敵なお店です。

書家の友人のアトリエがある吉原商店街へ移動。
こちらでもロケ撮影をさせていただく。お隣さんである衣装デザイナーさんの衣装で、「商店街にドレス」という一風変わった雰囲気になったが普通の写真だけじゃつまらないでしょという点では友人と一致。
撮影し、美味しい珈琲屋さんでご馳走にもなり、アトリエを見学。地域に根ざして若い商店街の仲間が協力しあっている・・・という風情がいま日本全国でシャッター街になっている商店街には憧れの光景ではないかと思う。
最後に商店街のお店で美味しいお食事とお酒をいただき新幹線で帰宅。

5月某日
思い立ってYouTubeライブを開催。初めてのプラットフォームであることはもちろんだがYouTubeライブは顔面加工が全く無いためやる前から若干憂鬱になる。
この日は青に黒い梅、赤や黄色のカラフルな笹が描かれたアンティーク着物に派手めな黒字に黄色いボタニカル柄の半幅帯、あみあみのグローブ。
普段TikTokライブに来てくれる皆様やリアルの友人知人などに見守られながらやらせていただいた。いわゆる「スパチャ」を初めてしていただく。
私自身はYouTubeをほとんど見ないのでライブももちろん見たことがない。知識としてあるのは「明日カノ」と「粘着獣」などの漫画から得た知識だけ・・・。何かアンチコメントがつくかと思ったがつつがなく終了し安堵する。
ライブの使い分けだが「何も考えずに雑談している」TikTokライブが一番気安くやりやすい。最近はインスタで予告などはせずに「時間があるな」と思った時にポチっと配信ボタンを押している。着物をたたむ、とか三味線の練習をする、とか「やらねばならぬがちょっと重い腰が上がらない」という時につけているかも。加工がきついのですっぴんでもできるのがありがたい。
Instagramライブは加工が無いも同然なのでこれまた気が重い。何かお知らせ事項や発表がある時、またライブコマースとして限定的な通販を行う時のみですかね。YouTubeライブも確かに視聴してくださる方も多いし収益という点ではベストだと感じるがちょっとまだ抵抗がある。
とりあえずしばらくは今まで通りTikTokライブが多めであろうと思う。

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