スーパーカミオカンデをNFTにする試み
1.スーパーカミオカンデとは?
スーパーカミオカンデは、日本の岐阜県にあるニュートリノ観測施設。太陽、大気、超新星からのニュートリノを検出し、その性質を研究している。この施設は水槽の形状をしており、その直径は39メートル、高さは42メートルで、総名目水容量は50,000トン。水槽は超純水で満たされている。
ニュートリノを含む素粒子は水分子と相互作用することによって、発生するチェレンコフ光と呼ばれる発光が発生する。この光を大量の光センサーを使って、ニュートリノを検知する。
■東京大学のサイトのスーパーカミオカンデの紹介ページ
https://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/sk/
この検知の様子は、リアルタイムモニターとしてネットでも見ることができる。
■Super-Kamiokande Realtime Monitor
https://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/realtimemonitor/
2.これはアートになるのでは?
このリアルタイムモニタのグラフィックを見て思ったのは、これもひとつのアート作品である、もしくはアート作品にできるのでは?ということ。
あたかも、宇宙と地球と人間が共同で作成した、人間が認識できる表現にしたGenerative系グラフィックアートのように見えた。
スーパーカミオカンデで観測されるニュートリノは、1日にたった30個程度。このビジュアルとしても美しく、しかもニュートリノを検知した場面に出会うことはかなりレアな機会であり、その邂逅はなんともロマンチックである(おそらく私も含め素人にこのリアルタイムモニターからそれを知ることは困難)。
3.NFTにしてみる試み
この邂逅をアートと捉え、作品にすることができたら面白いかもしれない。こんなコンセプトを考えてみた。
デジタルアートとして、NFTを利用して販売するコンセプトである。
(もちろん、提供されている情報を商用利用することはできないことは明言されているため、あくまでもコンセプト)
1)ニュートリノを検知
リアルタイムモニターでニュートリノを検知
2)CG生成
これをアレンジしたイケているCGを生成。リアルタイムモニターに表示しているソースデータがあれば、より複雑な表現もできそう。
3)NFTアートとしてmint
この検知の瞬間とそれと出会うのは唯一無二の体験。それを元に生成したNFTも唯一無二の存在。
4)ユーティリティ
NTFプロジェクトらしく、こんなユーティリティ(特典)があると面白いかもしれない。例えばマグカップ。唯一無二の瞬間のグラフィックのマグカップ。
■補足
・実現にあたって課題はいくつもある。コンセプトなのでここでは気にしないこととする
■参考資料
東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設ホームページ
Kamioka Observatory, ICRR, Univ. of Tokyo
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?