【OLエッセイ】給湯室のいたずらは誰のしわざ?
派遣社員として働いていた20代の頃、好きだけど苦手な先輩がいた。
私より10歳年上の女性の先輩は優しくて、おしゃれで、いつも私のことを気にかけてくれた。
「その服かわいいね。どこの?」とか「週末はデートかな?」とか、おしゃべりが苦手な私に、しゃべりやすい話題をふってくれた。
かまってもらえるのが嬉しくて、私はその先輩相手になら何でも話して聞かせた。
だけど先輩の苦手な面もあった。
先輩は給湯室でいつも誰かの噂話や陰口をしていた。いや、本人は陰口のつもりはなさそうで、会話