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PMP合格体験記

1.はじめに

2024年9月9日(月)にPMP®︎を受験し無事1回目の試験で合格することができました。
2024年中にPMPの資格を取りたいと思っていましたが、私は同年4月に子供も産まれる予定もあったため、なかなか勉強時間をきっちり確保できないだろうなと思っていたので、長期間使ってゆっくり勉強や研修を受講しました。

投稿者の簡単なプロフィール
・30歳
・金融系企業のIT部門で、プロジェクトワークに取り組んでいる
・入社当時はコールセンター部門に配属。学生時代も文系でバックグランドはITからは遠くかけ離れた人間
・業務する中で、自分にはIT知見の広さや深さがなく、経験も乏しいので、仕事を進めていく上で、立ち返る原点となる考えが欲しいなと思っていた。

2.私の学習方法

A)知識学習(インプット)

私がインプットで利用した学習資材は以下の2つのみです。
1)PMP完全攻略テキスト
2)Udemyの講座
それぞれの内容を解説します。

1)PMP完全攻略テキスト
PMP完全攻略テキストを使用し、まずはPMPにおいて必要となる知識のインプットを行いました。
こちらは1回分の模擬試験や章末問題も揃っていますし、PMBOKガイド日本語版監訳も務めた鈴木さんが著者であるので、かなりPMBOKの理解画しやすい内容となってます。
私はこちらのテキストを教科書として扱い、2周読んだ後もその後の学習の際に見るようにしていました。

2)Udemyでの追加学習
私は会社でUdemy Businessに加入させてもらっていたこともあり、そちらを利用してPMPにおける講座の受講をしました。
(ちなみにPMP受講に必要な35時間の公式研修も、Udemyのセールを活用し1,200円ほどで受講することができました・・・!)
PMP試験では、知識学習もさることながら、PMPイズムの理解がすごく重要視される試験内容になっています。現実的に思っている答えが正しくないということがよくあります。(PMBOK的にはどれが最適な答えなのか)
なのでPMPイズムを学ぶ上でこのUdemyの講座は非常に役立ちました。
私は、Goodnotesを使ってダウンロードした資料を、電車通勤の際に読み返したりしていました。

B)問題解きまくり(アウトプット)

試験対策としては、主に以下の2つを使って勉強しました。
1)Udemy PMP試験模擬問題集 全360問(2回分)
2)PMI Study Hall

PMPは英語ベースの問題を、機械的に日本語翻訳された文章を読んで解答する必要があり、多くの問題に触れて、そういった変な日本語にも慣れる必要がありました。
なので私は2つの教材を使って、合計1,380問解きました。
(内訳:過去問180問を6回分、ミニテスト15問✖️20回分)

問題は愚直に数をこなすことを意識

1)Udemy PMP試験模擬問題集 全360問(2回分)
模擬試験問題が、2回分掲載されています。
私はこれを2周ほど繰り返し行い、8割くらい取れるようにしました。
体感的に、かなり本番試験にも近しい感じがしましたし、1回分の模擬試験も60問ごとに分けて用意されているので、受験するにあたっての心理的なハードルは低く行えました。(180問を一気にやり切らないといけないのは、めちゃくちゃハードなので)

2)PMI Study Hall™
PMPを受験される方には、PMI Study Hallでの学習を強くお勧めします!
PMI Study Hallには3ヶ月課金制のサービスになっており、契約形態は2種類あります。
・ PMI Study Hall™ Essentials
・PMI Study Hall™ Plus
違いとしては、受講できる模擬試験数やミニテストの数、あとは値段です。
詳しい違いは、PMIのホームページで確認してください。
ネットで調べている感じ、PMP合格体験者たちは、Essentialsで十分と書いている人が多かったですが、私は他の講座や模試を受けるつもりがなかったことと、PMI公式が出している模擬試験が一番本番に近いだろうと思ったので、少し高額でしたが、Plusに登録しました。

https://www.pmi.org/shop/p-/digital-product/pmi-study-hall-pmp-plus-(subscription)/dp014

Study Hallの模擬試験は、正直めちゃくちゃ難しかったです。。。
ただ、Study Hallでは、Easy→Moderate→Difficult→Expertの4つのレベルの問題が含まれています。
どうやらExpertの問題は、本番試験では出てこないくらい難しいレベルのようなので、こちらを落としてしまっても悲観的にならないで大丈夫です。
私は、採点後にExpertを抜いた問題数で、7割くらいを目指して受験していました(合格が6割なので、少し余裕を持った合格を目指して)。実際に記録する際には、Expert抜きではどのくらいの割合なのかも見るようにするのはおすすめです。
私は、模擬試験を5個中4つとミニテストたちを解きまくりました。
さすがに模試を何周もやる体力はなかったので、もしは1回集中とし、ミニテストを3周ほどやるようにしていました。
ミニテストは15問で構成されているので、電車の移動中などでも解ききることができて、隙間時間の勉強などでもおすすめです。
私は受験前には以下の通り、大体Expertを抜きにしたら、7割程度くらいの状態で受験に挑みました。
(Easy,Moderate,Difficultがそれぞれ同じ割合出た場合の点数も念のため算出するようにしていて、そちらも70〜80%くらい安定して取れている状態にしていました)

expertは本当に難しいので、それ抜きでカウントしてメンタル保持

3.学習期間とポイント

私が重点的に取り組んだのは、以下の2つだけです。
1)PMIイズムの理解
2)過去問の解説をきちんと読む

長期的に学習してきたとはいえ、知識量は膨大で全部を覚えるのは不可能だと感じていました。一方で、PMP試験では、知識問題よりもシチュエーション問題が多く、この場合はどうするのが最適かを答えるようになってます。
ただ、これは自身の経験や会社ルールに当てはめて答えると間違えることがよくあるので、PMBOKではどういったことが求められるだろうかということが感覚的にもわかるようになる必要がありました。そのためPMIイズムの学習は必要と感じ、前段で紹介したUdemy講座を受講しました。

PMPイズムを理解することで、判断の礎になる

あとは、UdemyもStudy Hallも解説がきちんとついています。全く同じ問題が出てくることはないと思っていた方が良いと思いますが、似た問題はよく見るので、解説をしっかり読んでおくことで、次回似た問題が出た時に点数を稼ぐことができます。
これら2点を集中的に意識すれば、本番ではある程度不安なく挑むことができると思います。

また学習期間については、冒頭にも触れた通り、子供が産まれ育児などの合間合間に短時間ずつしか勉強できなかったこともあり、2024年の2月ごろから少しずつ勉強を開始していました。(35時間の認定講座も同時に受けつつ)
そのため、総勉強時間としては、だいたい8ヶ月で200時間くらい取ったと思います。(具体的に記録を取っていなかったのでざっくりになります・・・)

4.PMP試験当日

試験は千葉駅近くの試験会場を選択しました。
本当は新宿が良かったのですが、受験希望日程付近では、新宿駅では空きがなく、仕方なく千葉まで行きました。(町田方面に住んでいるため、受験会場まで2時間弱かかりました・・・)

試験会場では、水の持ち込みも不可で、完全手ぶら(ポケットも空っぽ)の状態で入室します。
試験自体は、230分で行われますが、60問を解くごとに10分の休憩を取得することができます。(もちろん取らなくてもOK)
ただ、私はクーラー直下の席の下ということもあり、寒すぎてトイレに行きたくなり、2回とも休憩をとりました。
休憩中は、水分補給と軽食は食べてOKとのことだったので、水とラムネを購入しておき、休憩時間に摂取しリフレッシュするようにしました。

試験自体は、模擬試験を多く解いたこともあり、なんとか時間内に解き切ることができました。

5.試験結果

結果は、試験終了後に、受付でスコアレポートの用紙を渡されて知ることができます。事前にネットで見ていたときは、試験を受けるPC上に試験結果が表示されると書いていましたが、私が受験したときはそういった情報が一切表示されず、アンケートしか出てきませんでした。なので、「結果が表示されない=落ちた」のだと思って、放心状態でアンケートに回答したのを覚えてます(笑)
放心状態のまま受付でスコアレポートを受取りました。
落ちたと思っているまま、帰宅準備をしてロッカーから荷物を出しながら、スコアレポートに目を初めて通して、よく見てみると「Congratulations on this achievement!」と記載されていることに気づき、心底ほっとしました。
スコアレポートの案内には、48時間以内に審査を実施し、正式な合否結果を通知するとのことでしたが、実際には、翌日深夜1時くらいには合格通知メールが来ていたので、8時間くらいで結果通知されました。
試験結果は、People、Process、Business Environmentの3領域いずれも「Above Target」で全体でも「Above Target」で合格することができました!!

なんとかAbove Targetに乗ることができた、、、!

6.これからPMPを目指す人へのアドバイス

重要なことは、いかに事前に情報収集するかだと思いました。
PMPを受けようと思っても、どういった勉強をしたらいいのか、そもそも学習教材はどういったものがあるのか、について全然知らないゼロの状態からのスタートでした。

何も解らないまま勉強するのは時間をロストし続けるリスクあり。しっかり対策方法を調べて計画的に

なので、まずは私は、試験がどういったものなのか、だからどういった対策が必要になるのかを事前にネットから情報収集し、対策しました。
結果、前段で紹介したようなものくらいの学習で、いろんな教材に手を出したり、研修に参加するなどはせずに、合格することができました。
この記事の内容も一例に過ぎませんので、是非他の方の合格体験記も見ていただき、自分に合いそうな対策をしていただければよいと思います!

7.最後に

PMPの学習をしていてまず最初に思ったことは、これまでの試験勉強とは全く異なり、仕事にかなり直結させられるということでした。
勉強期間中に、学んだ知識と仕事内容がリンクしていくことがかなり多く、勉強していて大変であった反面、面白さも感じることができました。

仕事とのリンクもありインプットはしやすかった。今後は、実務でも活かして行くことでアウトプットして行く!

プロジェクトワークをしている方にとっては、仕事に役立つ勉強だと思いますので、資格取得をしなくてもPMPの勉強をするのはおすすめかなと思います。
これから、PMPを受けられる方、受けようと思っている方、すべての方が合格できることを祈っております。


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