DCS WORLD HEATBLUR F-14 TOMCAT AIM-9サイドワインダーの発射ガイド
Eagle Dynamicsによるフライトシュミレータ、DCS Worldの人気モジュールHEATBLUR F-14 TOMCAT。今回は西側を代表する赤外線誘導式空対空ミサイル、AIM-9サイドワインダーの基本的な発射方法について紹介したい思います。
参考にしたサイト
AIM-9サイドワインダー
先ずはミサイルの紹介から。最も初期のタイプのAIM-9ミサイルがアメリカ軍に就役したのは1956年と言われ、2年後の金門砲戦において台湾空軍が実戦使用しました。この時台湾空軍はF-86F戦闘機にAIM−9Bミサイルを装備、中国人民解放軍の戦闘機を11機撃墜したとされます。
DCS F-14において搭載可能なのはAIM-9LおよびMであり、AIM-9ミサイルの第三世代となります。第三世代のAIM-9Lミサイルでは新たに全方位交戦能力が与えられ、従来のAIM-9ミサイルのように目標後方エンジン排気口からの赤外線を捉えなくとも、目標を補足することが可能となりました。このミサイルの一部はフォークランド紛争で英軍によって使用され高い命中率を記録したとされます。AIM-9MはL型の改良型で低排煙ロケットモーターの装備と赤外線誘導装置の改良(主に対赤外線妨害技術の改良)が行われています。
ゲーム内のデータ
L型のゲーム内データが見つからなかったのでM型のみを記載します。
重量: 85.5kg/約188.4lbs
Gリミット: 22G
最大速度: マッハ2.5
最大射程9.7NM/18km
赤外線誘導方式で射程が短いものの、機動性が高いことをいかして有視界の接近戦で活躍します。また有名なミサイル発射コール「FOX2」は、AIM-9ミサイルを含む赤外線誘導のミサイルを発射した際のものです。
F-14トムキャットではグローブパイロンの1A/B、8A/Bに合計最大四発搭載することができます。
発射準備
AIM-9ミサイルの準備は、パイロットACMパネル(パイロット席のHUD下にある、武装関連制御盤です)のSW COOL(2)スイッチをONの状態(写真の状態)にしてください。ミサイルの冷却が開始されます。ミサイルはすぐにでも発射可能ですが、完全なシーカーヘッド(赤外線誘導装置)の性能を発揮するには少なくとも60秒かかります。
交戦
敵機がいると思われる空域に入ったら、マスターアームスイッチ(2)をONにしましょう。このままだとスイッチが動かないので、一旦赤いロックをクリックして外してからスイッチを動かします。
次にディスプレイ関連を空対空モードA/Aにします。右正面のパネルからA/Aスイッチ(3)を押します。
4のスイッチは必須ではないのですが、このスイッチで一番下の正面ディスプレイ(HSD)が後席RIOのレーダースクリーンと同期され、より効率的に交戦できます。
RIOから敵機捕捉の連絡が入りました。
先程同期したディスプレイ(HSD)を見ると、白い^の敵機の反応が確認できます。敵機は自機の11時方向を5000~15000ftを自機左方向に向かって飛行中です。
情報収集用にRIOにロックオンを指示しましょう。ロックオンの方法は以前書いたAIM-54の発射方法
https://note.com/sanitas29/n/na6e1d2966a54
を読んでいただけるとわかると思います。
ロックオン後
ロックオンが成功するとHUDが切り替わります。1は敵機との距離(現在は60NM弱)、2は敵機との接近率、真ん中の菱形がターゲットです。
敵機との距離が20NM以下まで近づくとHUDの右側の距離計が20NM以下の表示に切り替わります。操縦桿の武装選択スイッチ(事前に設定で何らかのボタンに割り当てる必要があります)からAIM-9サイドワインダーを選択しましょう。2の表示がHUD下に出てきます。SWはAIM-9ミサイルが選択されていることを、さらにその下の数字は全弾数を表します。1の距離計には最大射程を表す横線が表示されます。
同時にAIM-9ミサイルが選択されると電子音が聞こえてくると思います。この音がミサイルの誘導装置である赤外線シーカー(センサー)の反応を表します。3の十字がシーカーの方向です、ここに敵機を表す菱形を持ってくるように操縦します。
敵機が射程範囲内に入り、3の十字を敵機に合わせると電子音が高音になります。これがミサイルのシーカーが敵機を捉えたサインでです。発射ボタン(またはトリガー)を押して発射しましょう(ボーッとしてるとRIOから撃て!と言われます)。
ミサイル発射後を機外からみたものです。矢印のあたりに敵機から火の粉のようなものが落ちています。これはミサイルが命中したわけではなく、フレアとばれるミサイル欺瞞用のデコイです。
ミサイルが命中するともっと大きな爆発が見え、RIOからも命中の連絡が来ます。
ちなみにこのタイプのミサイルはレーダーでロックオンしなくとも、ミサイルのシーカーが目標熱源を捉えていれば命中させることができます。即応性があって使いやすいのですが、レーダーでロックオンしないとIFF(敵味方識別装置)が使えないため友軍機を誤射する可能性があります。混戦状態の際は注意してください(レーダーで友軍機をロックオンしてしまうと、RIOがThat’s buddy!などと警告してくれます)。
以上で今回のガイドは終了です。お付き合いいただきありがとうございました。
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