OpenUTAU Wikiの和訳

2022年10月19日 16:11

こんにちは！　さにのんです。この記事はOpen UTAUのWiki（GitHubにある文書です）の和訳をできたところから載せていく形のものになりますのでよろしくお願いいたします。

　なんでそんなことになったの？　と言うのは↓のツイートとそこからのツリーを見ていただけるといいかなと思います。

そういや今悩んでるんですけど　手元にopenutauのFAQだけなんですけど和訳したのがあるんですよ　んで
1. wikiに頑張って載せる(1.2ヶ月はかかりそう)
2. 依頼して wikiに載せてもらう(1ヶ月ぐらいかなぁ)
3.とりあえずスピード重視で訳せたものからNOTEとかに仮置きする(2.3週？)
どれがいいんだろう
— さにのん@ユニ大いっぱい参加！ (@sanin0n) October 18, 2022

　と言うことで、ふわふわ気合いで読んだ英語をなんとか和訳してなんとか載せたいと思います。

　この記事を読むにあたって、英語は気合いでしか読めない人間がなんとか訳したものを載せていると言うことを忘れずにお願いいたします。
　画像はGitHubのWikiをご参照下さい。そこまで載せるのは負担がかなり重いので主要な文章のみ訳していきたいと思います。
　また、この記事の文章は、私に連絡を入れていただければGitHubのOpenUTAUWikiへの転載に限り許可致します。
　よろしくお願いします。

！　更新履歴

2022.10.19 FAQ和訳転記
2022.10.25 Getting Started和訳記載

FAQ(2022.10.19最終更新)

MacOSでのエラー「”OpenUtau”は壊れているため開けません」

OpenUtauは、実は Mac の有料コード署名がされていません。
その結果、MacOS は OpenUtau を安全でないものとして扱います。
それを回避するための一つの方法は、ターミナルを開き以下のコードを実行することです。

xattr -rc /Applications/OpenUtau.app

ボイスバンクがOpenUtauのSingerに出てこない

ボイスバンクの中に”nama=(ボイスバンクの名前)”で始まるcharacter.txtが含まれている事を確認してください。含まれていなかった場合は作成してください。

音が出ない

設定を開き、正しいオーディオデバイスが選択されていることを確認してください。
選択されているリサンプラーに互換性があることを確認してください。
シンガーがインストールされ、また選択されている事を確認してください。
リサンプラーにパッチが適用されていないことを確認してください。
ピアノロールウィンドウを開き、もしノートやピッチ、音素が半透明で、表現（訳注：下のピンクのバーのようなもの）が表示されない場合は、選択した音素、またはボイスバンクで歌詞が機能していないことを示します。

"'Worldline'と依存関係にある一つのDllを読み込めません"または”Dllが見つかりません”というエラー

最新の再配布可能Visual C++パッケージをインストールして下さい

私の単独音ボイスバンクが機能しません

oto.iniに全てのエイリアスがある事を確認してください。
エイリアスに一致するエイリアスを書くようにしてください。場合によって、ひらがなとローマ字のコンバーターを使用してください。
phonemizerを”Defalt”にしてください。
OpenUtauはファイル名を無視します。なぜならほとんどのボイスバンクにおいて一つのファイル名に複数のoto.iniが含まれているからです。

なぜphonemizerはVCV/CVVC/VCCVのように複数あるのですか？　何をしているのですか？

UTAUの世界において、連続音やCVVCのように連なった音声を使用したボイスバンクから音を合成するための最も一般的な手段は、ノートに入力した歌詞とエイリアスを一対一対応させて一つ一つピックアップすることです。これはOpenUtauにおいてデフォルトのCV（単独音）Phonemizerが同じ仕事をします。
特定の言語のVCV/CVVC、特に英語Arpasing、日本語の連続音またはCVVCの為の特別なphonemizerがあります。これはUTAUの古くから知られるプラグインのpresampやAutoCVVCと似た働きをします。しかし、明確に優れている点が二つあります。
1. リアルタイムで音声を合成する点
2. 視覚的に、また直感的にエンベロープエリアに調声できる音素を表示します。
しかし、組み込みのPhonemizerで全てがまかなえると思わないでください。OpenUtauが実装するのは限定的な音素を実装した少数のPhonemizerであり、一部のボイスバンクはそれらのPhonemizerでは対応できない癖があります。
組み込まれていないPhonemizerは、プラグイン開発者コミュニティに残されています。（API Documentを参照）

シンガーのインストール/UTAUとボイスバンクを共有する

OpenUtauは全てのシステム言語に向けて開発されています。昔からある難しい問題として、非日本語システム言語においてボイスバンクの文字化けが起こってしまうという物があります。これには二つの問題があり、

zipファイル名のエンコーディング
.txtファイルのエンコーディング（oto.ini等）

日本語のボイスバンクは両方に"shift-jis"を使用してエンコードしますが、中国語や韓国語等の言語は両方にshift-jisを使うわけではありません。
OpenUtauのインストーラーはこの問題への助けを持っています。

1. ファイル名をエンコードする文字コードをプレビューしながら選択することができます。
2. テキストファイルをエンコードする文字コードをプレビューしながら選択することができます。

もしあなたのシステム言語が日本語の場合、インストーラーを使用する必要は必ずしもあるわけではありません。あなたは自分でzipファイルを解凍することができます。
もしかしたらシンガーの詳細場面からテキストをエンコードし直す必要があるかもしれません。
もしあなたのシステム言語が日本語でない場合、もちろん正しくエンコードするためにはOpen Utauのインストーラーを使用する必要があります。

赤いピッチ線がどこまでも続く

そのUSTもしくはMIDIファイルのテンポが不適切な数値になっている可能性があります。例えば50000の様に。

OpenUtauにデフォルトのキャラクター/ボイスバンクはありますか？　提供することはできますか？

OpenUtauにデフォルトのキャラクター/ボイスバンクはありませんし、作る意志もありません。提供しないでください。

OpenUtauに別のwavtoolかResamplerは必要ですか？

OpenUtauにはデフォルトで組み込みのwavtoolとResamplerが付属しているため、別で用意する必要はありません。使いたいのであれば、UTAUで使用できるものを使うことができます。

Getting Started（はじめに）（2022.10.25 最終更新）

OpenUTAUのインストール

Windowsの場合

.zipを解凍した後に、`OpenUtau.exe`をダブルクリックすることでアプリケーションを起動することができます。また、 OUを起動する時には毎回最初にアップデートの確認がされます。

MacOSの場合

.dmgファイルをダウンロードした後にダブルクリックしましょう。アプリアイコンをフォルダーアイコンにドラッグアンドドロップしましょう。
もし、”appは壊れています”と言うエラーをMac OSが出したのなら、FAQを見ましょう。

Linux

Archまたは類似のもの（例：Manjaro）

AURから openutau-installer をインストールします。（例：yayを使用します。`yay -S openutau-installer` ）

その他

自分でtar.gzファイルを解凍し、ターミナルから `OpenUtau` を起動します。
もしくは有志が作成しているインストーラースクリプトを確認しましょう。

UIの言語選択

OpenUtauはデフォルトではPCの使用言語、または翻訳できない場合には英語で表示されます。手動で言語を変更したい場合は、ToolsからPreferencesを開きましょう。

resamplerのインストール

OpenUtauには内臓のResampler、Worldlineがあります。

外部のResamplerをインストールする場合、OpenUtauをインストールしたフォルダにある”Resamplers”フォルダに .exe または .dll ファイルを入れます。もしあなたがUTAUを使っている場合、あなたが持っているResamplerをコピー＆ペーストすることができます。WikiのResamplerページのリストで互換性があるか確認してください。

ボイスバンクのインストール

ボイスバンクはツール → 設定からインストールできます。

システム言語が日本語でない場合、日本語OSで作られたzipファイルを解凍すると、多くの場合ファイル名が文字化けを起こします。シンガーをインストールツールはファイル名を正確に変更することに役立ちます。あなたが自分で解凍したファイルのファイル名が正確であった場合、解凍は自分でして良いでしょう。

ボイスバンクをインストールする時、ファイルをエンコードするオプションウィンドウがポップアップすると思います。あなたはエンコードが思ったようにいかなかった時、このオプションを使用することができます（例えば、日本語ボイスバンクを中国のユーザーが作った場合など）。あなたはどのようにエンコードされるかをリストで知ることができます。

あなたがシンガーらをインストールする違う方法は、追加でシンガーのパスをセットすることです。例えばUTAUのvoiceフォルダーなど。

あなたは、ツール→シンガーからどのようにシンガーがインストールされたかを知ることができます。

プロジェクト

プロジェクトを作成する

あなたがOpenUtauを起動した時、あなたは新しい空のプロジェクトを開いています。
あなたは、ファイル→新しいファイルから新しいプロジェクトを開始することができます。

テンポと拍子

テンポと拍子を変えるには、左上の角にある表示をクリックしてください。
拍子は、分子に任意の正の整数を、分母に2のべき乗の数字を入れることができます。
テンポは、小数を含む任意の数字にすることができます。

あなたは拍子ラベルの上で右クリックをすることで、テンポと拍子を途中で変更することができます。

表情

表情は、あなたがノート一つ一つのパラメータを変更することをサポートします。UTAUのフラグのような物です。表情はプロジェクトごとに保存され、設定を変えるにはツール→表情を開きます。

デフォルトの表情

表情を加える

左下にある＋またはーボタンを押すことで表情を加えたり消したりすることができます。少しの表情は消すことができません。表情には二つの種類があり、数字で管理するものとカスタムです。

数字で管理するものでは、名前、略称、リサンプラーでのフラグ、最小値、最大値、デフォルトの値を入力する必要があります。リサンプラーでのフラグ欄では、数字を含まない単独のフラグを入力する必要があります。もしあなたが全体にフラグをかけたい場合、（例：M t+20）デフォルト欄にその数字を入れてください。

カスタムでは、名前、略称、チェックボックス、カスタム値を入力する必要があります。これは数値を必要としないフラグ、例えばエンジンの合成方法切り替えフラグ等に使ってください。

プロジェクトを始める

プロジェクトファイルを開くには、ファイル→開く、もしくはCtrl＋ Oから開くことができます。ここでは.ust、.ustx、または.vsqxファイルを開くことができます。

プロジェクトを保存する

OpenUtauのプロジェクトは.ustxファイルで保存されます。上書き保存をするにはファイル→保存、またはCtrl＋Sを、別名で保存するにはファイル→別名で保存を押します。

プロジェクトを保存した後、あなたは同時に各パートごとに分かれた.ustファイルをファイル→USTを出力から出力することができます。出力された.ustファイルは、そのプロジェクトの.ustxフォルダーと同じフォルダーに出力されます。

音声ファイルを出力する

プロジェクトを保存した後、ファイル→wavファイルを出力から、トラックごとに分かれた.wavファイルを出力することができます。出力されたファイルは.ustxファイルの一階層下に出力されます。

トラック

トラックを作成する

左のパネルにある＋ボタンを押すと、新しいトラックを作ることができます。

トラックをインポートする

インポートしたトラックは、そのプロジェクトにあなたが追加したトラックの下に追加されます。

あなたが.ustx , .ust ファイル、もしくは .vsqxファイルをインポートしようとしているときは、ファイル→トラックをインポートからインポートしてください。
あなたが.wav , .mp3 , .ogg ファイル、もしくは .flacファイルをインポートしようとしているときは、ファイル→音声をインポートからインポートしてください。
あなたがMIDIをインポートしたいときは、ファイル→MIDIをインポートからインポートしてください。

トラックを編集する

シンガーを選ぶには、トラックのヘッダー部分を押してください。

オプションとして、あなたはphonemizer（ノートの歌詞をボイスバンクに合わせてコンバートするもの）を設定することができます。もっと詳しく知りたいときは、phonemizerページをご確認ください。

トラックの右上角にある「M」を押すと、トラックをミュートすることができます。また、「S」はそのトラックをソロで鳴らします。その下にある歯車を押すと、トラックの設定を開くことができます。そこでは、あなたはwavtoolとResamplerを選択することができます。

また、同様に右クリックとドラッグでそのトラックの音量を司るボリュームスライダーを動かすことができます。右クリックで+00.0にリセットすることができます。

トラックエリアを押すと、新しいパートを作ることができます。ドラッグによって動かすことができ、末端をドラッグすると長さを変えることができ、右クリックからパートを消すことができます。

右クリックでパートの名前を変えることもできます。

パートをダブルクリックするとノート編集画面を開くことができます。

ナビゲーション

拍子ラベルのバーをクリックすると、再生のカーソルを動かすことができます。また、スペースキーで再生と一時停止を切り替えることができます。

縦にスクロールするには、普通にスクロールして下さい。

横にスクロールするには、シフトを押しながらスクロールするか上の横スクロールバーの上にカーソルを置いてドラッグするかスクロールしてください。

横軸の縮尺を変えるには、拍子ラベルのバーの上にカーソルを置いてスクロールしてください。

縦軸の縮尺を変えるには、スクロールバーの上にあるズームアイコンの上にカーソルを置いてスクロールしてください。

ノート

ヒントの表示/非表示を切り替えるには、？マークのボタンを押すかキーボードのTを押してください。

ナビゲーション

スクロール・ズーム・再生の操作はトラック画面と同一です。

基本的なノートの編集

基本的なノートの作成ツールは二つあります。

ペンツール

クリックでノートを作成、右クリックでそのノートのオプションメニュー開閉ができます。

＋ペンツール

クリックでノートを作成、右クリックでノートを消します。これは作曲やUST作成に良く、スピードを持っています。

ダブルクリックでそのノートからの歌詞の編集を開始し、Tabキーで終わる、もしくは次のノートに移動します。

ノートをドラッグすることでノートを動かすことができます。末端をドラッグすると長さを変えることができます。Altを押しながら二つのノートの間をドラッグすることで、そのノートの長さを変えながら直後のノートをリサイズすることができます。

コントロールを押しながらクリックとドラッグで複数のノートを選択することができます。

ノートを選択した状態で上下キーを押すと半音単位で音階を動かすことができ、上下キーに加えてコントロールも同時に押すとオクターブ単位で音階を動かすことができます。

また、デフォルトではノートは16分音符単位でスナップされるようになっています。スナップの有無を切り替えるには、上のアイコン集の左にあるスナップアイコンを押すか、もしくはPキーを押してください。

変化または古くからのプラグインを使用する

ノートを変化させる、または古くからのプラグインを使用するにはピアノロール画面の上にあるテキストメニューからアクセスしてください。

これらはシンプルに一対一の歌詞の変更、または一つのトラックに対して適用されます。

古くからのプラグインは、UTAUのプラグインを限定的なサポートで使うことができます。プラグインを追加するには、OpenUTAUのPluginsフォルダーにコピーしてください。全てのプラグインが完璧に動作するわけではありません。いくつかのポピュラーなプラグイン（歌詞を連続音にする、またはCVVCにする等）はトラックのPhonemizerから使用することができます。

表情を編集する

表情の左にある下矢印を押すと、いくつかの中からあなたが編集したいものを呼び出すことができます。

歯車アイコンを押すと、プロジェクト全体の表情設定画面が開きます。

クリックで数値を設定し、右クリックでリセットします。

VEL(velocity)

UTAUの子音速度と一致します。これはoto.iniの数値を元に部分的にノートまたは音素の始まりの長さを変更します。

VOL(volume)

ノートまたは音素の全体の音量を上げたり下げたりします。

ACC(accent)

ノートまたは音素の始まりの音量を上げたり下げたりします。

DEC(decay)

ノートまたは音素のACCでは制御できない部分の音量を下げます。

ENG(Resampler Engine)

選ばれたエンジンがその音素の合成に使用されます。" "が選択された場合、トラックで設定したものを使用します。

MOD(modulation)

収録時のピッチをどれだけフラットにするかの値です。0で完全にフラットになります。

Options Flags (Non-Numerical Flags)

フラグを加えます。タイプをカスタムにし、カスタム値を「,e」にするとあなたは表情でeフラグを使うか、もしくは使わないことができます。

違う表情

全てUTAUに準じます。

ピッチベンドを編集する

あなたはIキーを押すか、もしくは上部左側のピッチアイコンを押すことでピッチベンドの表示と非表示を切り替えることができます。隠されたピッチベンドは、最後に編集したとき（最後に追加したとき）のままになっています。

クリックでピッチベンドに新たな点を作り、ドラッグで移動させることができます。

右クリックでピッチベンドの形を選択することができます。

点の上で右クリックすることでオプションから点を消すことができます。

ビブラートを編集する

あなたはUキーを押すか、もしくは上部左側のビブラートアイコンを押すことでビブラートの表示と非表示を切り替えることができます。隠されたビブラートは、最後に編集したとき（最後に追加したとき）のままになっています。

ノートの下にあるビブラートアイコンをクリックすることで、ビブラートのオンオフを切り替えることができます。

あなたはビブラートの開始位置、フェードインの長さ、深さ、フェードアウトの長さ、周期、位相を変更することができます。

音素のエンベロープを編集する

あなたはOキーを押すか、もしくは上部左側のエンベロープアイコンを押すことでエンベロープの表示と非表示を切り替えることができます。隠されたエンベロープは、最後に編集したとき（最後に追加したとき）のままになっています。

ピンクの線をドラッグすることで、音素の範囲でタイミングを変更することができます。右クリックでリセットすることができます。あなたは右クリックを押しながらドラッグをすることで、複数の音素のタイミングをリセットすることができます。

左下の点をドラッグすることで、エンベロープの開始位置を変更することができます。これはUTAUにおけるSTPです。右クリックでリセットすることができます。

左上の点をドラッグすることで、オーバーラップを変更することができます。右クリックでリセットすることができます。