
家族の応援で夢をつかむ!工業高校卒・2児の父が挑んだ中小企業診断士試験!
工業高校卒・知識ゼロの私が仕事と子育てを
両立しながら、独学1.5年で中小企業診断士に
合格したリアルな奮闘記です。
自己紹介
1992年生まれ、32歳。
大手メーカーで技術系総合職として働いています。
家族は妻と2歳の息子、0歳の娘。
最終学歴は工業高校卒です。
中学校卒業後、親元を離れて学校の寮で
3年間暮らしました。
校則も上下関係も厳しく、
まるで囚人か奴隷のような生活でした。笑
普通の高校で学ぶような一般教科はほとんどなく、
毎日が溶接職人になるための技能訓練漬けの日々。
そんな私でも本業・子育て・試験勉強をこなし、
独学1.5年で中小企業診断士試験に合格できました!
たいして役に立つ情報はないかもしれませんが、
これから受験をしようか悩んでいる方や、
すでに挑戦を決意した方に向けて、
少しでも勇気を届けられたらと思い、
私の受験記録を残します。
「こんな奴でも受かるんだから、いけるっしょ!」と
思ってもらえたら幸いです!
受験のきっかけ
2017年の夏。
久しぶりに会った地元の先輩が
中小企業診断士試験に挑戦していると聞き、
初めてその存在を知りました。
とはいえ、その時は「すごい資格だな」と
思う程度で、「自分には無理だろう」と
最初から挑戦を諦めていました。
そして、2022年の秋。
上司が診断士試験に挑戦し、
1次試験に合格していると知ります。
自分と同じ学歴なのに、知識が豊富で周囲から
信頼されるその姿は、まさに憧れの存在でした。
話を聞いているうちに、「お前もやってみろ!」と
背中を押され、私は勢いで「やります!」と宣言。
乗せられやすい性格が功を奏しました。笑
その時、心の中ではこう思っていました。
「診断士の勉強をすれば、あの上司のような
深い知識が身につくかもしれない。」
さらに、数か月前に第一子が誕生したばかり
だったことも大きなきっかけです。
「家族が誇れるお父さんになりたい。
難関資格を取って、かっこいい姿を見せてやる!」
そう強く決意しました。
学習スケジュール
2022年11月から勉強を開始しました。
最初は1年で合格するつもりでしたが、
前提知識がなかったこともあり、
想像以上に学習の進みが遅くなりました。
そこで、2023年4月から「1.5年計画」に
切り替えました。
各年度の受験科目
・2023年度
・1次試験
•経済学・経済政策
•経営法務
•経営情報システム
•中小企業経営・中小企業政策
•2024年度
•1次試験
•財務・会計
•企業経営理論
•運営管理
•2次試験
•事例Ⅰ(組織・人事)
•事例Ⅱ(マーケティング・流通)
•事例Ⅲ(生産・技術)
•事例Ⅳ(財務・会計)
学習時間
•平日:5時間/日
•出社前:2時間
•昼休み:1時間
•帰宅後:2時間
•休日:5時間/日
合計勉強時間:約1,450時間
•1次試験:約1,200時間
•2次試験:約250時間
具体的な勉強スタイル
平日は 妻や子どもが起きる前(5時〜7時) に
集中して勉強しました。
昼休みは 45分間のうち15分で昼食を済ませ、
残り30分を学習にあて ました。
さらに、勤務先では1日30分間の
「自己啓発時間」が与えられていたため、
昼休みに組み合わせて1時間を確保しました。
夜は夕食を済ませ、子どもをお風呂に入れた後、
2時間程度 勉強するようにしました。
休日は試験の 3ヶ月前からは
土日とも勉強 していましたが、
それ以外は家族との時間を優先し、
出かけることも多かったです。
試験直前期以外は、勉強を全くしない休日も
時々ありました。
使用した教材
「これ良さそう!」と思ったものは片っ端から
買いましたが、最終的に “1軍” として
最後まで活躍したものだけを記載します。
(※詳細な勉強方法については気が向いたら
別記事で書きます。笑)
1次試験
1 次試験では、インプットとアウトプットの
バランスを意識して、以下の教材を活用しました。
•一発合格まとめシート
•スピードテキスト
•スピード問題集
•過去問完全マスター
•速習!ミクロ経済学
•速習!マクロ経済学
2次試験
2次試験対策では、過去問演習と
解答プロセスの理解を重視しました。
特に苦手な事例Ⅳは重点的に取り組んでいます。
•ふぞろいな答案分析 4〜7
•ふぞろいな合格答案 17
•2次試験合格者の頭の中にあった全知識
•TAC 事例Ⅳの解き方
•30日完成!事例Ⅳ 合格点突破計算問題集
•事例Ⅳ 全知識全ノウハウ
•事例Ⅳ 過去問マスターガイド
•過去問(計25事例)
•事例Ⅰ〜Ⅲ:令和元年〜令和5年
• 事例Ⅳ:平成26年〜平成30年
令和元年〜令和5年

試験結果
以下は実際の試験での得点です。
努力が報われ、計画通りに 1.5年で2次試験まで
合格 することができました!
※1次試験の得点は自己採点です。


苦労したこと
一番苦労したのは勉強時間の確保です。
しかし、これは私ひとりの苦労ではなく、
家族全員が支え合いながら乗り越えた試練でした。
平日の昼間や勉強のために外出している間は、
どうしても妻に育児や家事の負担を
かけてしまうことになりました。
第一子が産まれた直後に勉強を開始し
2年目の1次試験前に第二子が生まれたので
本当に過酷だったと思います。
合格した今でも妻からは
「なんであの状況でやろうと思ったの!?」と
冗談まじりに問い詰められます。笑
試験直前は休日も家族と過ごす時間を削り、
ネットカフェにこもって勉強する日々。
その結果、夫婦の会話が少なくなり、
すれ違いが生じたこともありました。
お互いの思いをぶつけ合い、
どう乗り越えるか何時間も話し合ったことも
一度や二度ではありません。
それでも最終的には妻が私を信じて
そばで支えてくれました。
義母も頻繁に家に来てくれ、育児や家事を
サポートしてくれたおかげで、
なんとか勉強時間を確保できました。
家族の理解と協力がなければ、
この挑戦は到底成し遂げられなかったと思います。
支えてくれた妻や義母、
そして何も言わずに待ってくれた子どもたちには
心から感謝しています。
合格を勝ち取った要因
今回、私が1.5年計画で独学一発合格できた要因は、
以下の3点です。
勉強のコツやテクニカルな話は、
短期合格者や高得点合格者の情報が
参考になると思うのでここでは控えます。
この記事では、「マインド面の要因」 に
絞ってお伝えします。
1. 試験への挑戦を宣言したこと
私は追い込まれると力を発揮するタイプなので、
家族や会社の人たちに積極的に試験挑戦を
宣言しました。
これにより「逃げられない状況」をつくり、
絶対に合格しなければならない強い覚悟を
持つことができました。
2. 家族の理解と協力を得られたこと
勉強時間を確保するうえで、家族の協力は
不可欠でした。
もし家族が反対していたら、
隠れてコソコソ勉強するような状態になり、
途中で受験をあきらめていたと思います。
家族の理解があったからこそ、
最後まで勉強を続けることができました。
3. 集中できる環境を見つけたこと
最初は自宅の書斎やリビングで
勉強していましたが、子どもが成長するにつれて
賑やかになり、自宅では集中できなくなりました。
試行錯誤の末、
快活クラブ(ネットカフェ)のオープン席が
最も集中できる場所だと気づき、
2年目の土日はほぼ快活クラブで勉強しました。
ネットカフェが集中できた要因は以下の4点です。
① 普通のカフェより静か
② 適度な雑音がある(静かすぎない)
③ オープン席なので人の目がある
(サボりづらい)
④ お金がかかる(サボるともったいない)
これから挑戦する方へのメッセージ
診断士試験は本当に過酷です。
「努力すれば必ず受かる!」
なんて安易なことは言えません。
でも、学歴も前提知識もない私が合格できたので、
誰にでも合格できる道はきっとあると思います。
そのために大切なのは、
「正しい道を選択すること」だと思います。
(ここで言う「道」は、勉強の方法や
教材などを指しています。)
最初はさまざまな方法を試してみるのも
良いと思います。
でも、「この方法は違うかも…」と思ったら、
勇気を出して立ち止まり、元の道に戻ることも
必要です。
そして、直前期(遅くともラスト1か月)は
「自分が選んだ道」を信じて突き進むことを
おすすめします。
直前期は不安になるものです。
今までやってこなかった新しいことを
試したくなるかもしれませんが、
そこはグッとこらえて、これまでの自分の選択を
信じて最後までやり抜きましょう。
また、最初にやるべき一番大事なことは、
家族や身近な人に挑戦への理解を得て
味方になってもらうことです。
よほどの天才でない限り、この試験への挑戦は
今までの生活を一変させます。
同居している家族がいる方は、
家族にも負担がかかります。
一人暮らしの方でも、
勉強時間を確保するために友人や恋人との
付き合い方が変わるかもしれません。
でも、真剣に丁寧に説明すれば、
きっと理解して応援してくれるはずです。
そして、勉強期間を乗り越え合格したときには、
家族や周りの人との間に何事にも代え難い
達成感や絆が生まれます。
「どんな苦難も共に乗り越えられる!」
という自信がつくはずです。
この記事が少しでも、これから挑戦する方の
参考になれば嬉しいです。
心から応援しています!